ファッション・音楽・芸術などについて流行の最先端を常に発信している国が、ヨーロッパの歴史ある小国、イギリスです。
特筆すべき点はファッションで、格式ある歴史を受け継いだ「ブリティッシュ・トラッド」という様式が一つのジャンルとして定着しており、老舗ブランドを数多く生み出しています。
1856年、生地屋の見習いとして働いていたトーマス・バーバリーは野心に満ちた若者で、自ら洋服の革新家と名乗るほどで、デザインの才能にも恵まれていたトーマスは21歳にして独立し、自身の洋服店「バーバリー」をイギリス・ハンプシャー州 ベイジング・ストークに開店しました。
特に厳しいイギリスの雨や風などが多い天候から身を守る、アウターウェアが高い評価を獲得するヒット製品となり、バーバリーは大規模な企業へと成長するのです。
規模が大きくなってもバーバリーはアイテムの品質改善を積極的に実践、1879年にエジプト綿を細く織り上げることで機能性を向上させる生地を開発、更に独自の加工を施し高い耐久性・防水性を持った素材として完成させます。
「ギャバジン」と名付けられたオリジナル生地を使用したアウターウェアは大ヒットを記録、その高性能から特に軍人や探検家・登山家に愛用されるようになります。
そして1914年、バーバリーに転機が訪れ第一次世界大戦の際、英国陸軍省の依頼を受け塹壕(トレンチ)での戦闘に耐えうる性能を持ったギャバジンコートを制作しました。
これが大戦終了後、「トレンチコート」の名前で一般層に爆発的な人気を呼び、現在もバーバリーのアイコンとして愛用され続けています。
その後、バーバリーはイギリスの伝統色をベースとし「バーバリーチェック」などオリジナリティに溢れるデザインと高い品質でアウターウェアに留まらずバッグ・幅広いファッションアイテムを手掛けるようになり、現在はトータルラグジュアリーブランドとして若年層からシニアまで幅広く愛用されています。
特にバッグはオリジナルデザインのバーバリーチェックをあしらった「チェックバッグ」、ミニマルなデザインと曲線的なラインが特徴の「ロッキングホース」、斬新なデザインに上質な天然皮革を採用した「スモールナイトバッグ」等が有名です。
優れた職人による独自の素材加工・縫製技術、他ブランドにはない魅力を持つデザインのバーバリー・バッグコレクションですが、バーバリーのバッグは上質な天然皮革や、独自開発のオリジナル生地ギャバジン等が採用されているため、雨や水分が付着した場合は乾いた柔らかい布でふき取るなど、日常のお手入れも大切です。
一度手に入れると使い込むほど味が出て愛着の湧く、バーバリーのバッグは永く良好なコンディションで使い続けるため、壊れたり傷みが生じた場合正規ブティックに持ち込み、リペアサービスを受けることができます。
また、もろもろの事情から正規リペアサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持ったバッグ・皮革製品修理専門店に持ち込む人も多いです。
ここでは、バーバリーのバッグについて、修理に対する正規サービスとバッグ・皮革製品修理専門店の対応に違いを紹介します。
お手持ちのバーバリー・バッグコレクションを修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみてください。
Contents
バーバリーのバッグはどのくらい使い込んだら修理・リペアが必要になるのか
上質な天然皮革や独自開発のオリジナル素材ギャバジン等を採用し、熟練した職人により製造されたバーバリーのバッグは、毎日使用することで経年劣化や負荷の程度により年数が経つと、劣化による損傷・また使用している金具類も破損や傷みが生じてきます。
バッグの場合、主に経年劣化・傷みの生じやすい箇所は、持ち手・底部・ジョイント金具部品などです。
このような場合は傷みのある箇所をリペアすることになりますが、破れの場合は縫製のし直し、革部分のパーツ劣化・破損の場合はパーツを交換、金具パーツ類の損傷・劣化の場合は金具パーツを交換します。
バーバリーの製品は全て定期的なメンテナンスを施しながら、長期間使用することを想定して製造されており、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過したバッグについては、修理・リペアの検討が必要です。
バーバリーバッグの正規メンテナンスサービスについて
バーバリーでは製品に対する様々なアフターサービス・リペアのためアフターケアサービスを設けており、所有しているユーザーが安心して使い続けることが可能な体制を取っています。
正規アフターケアサービスは本物であることが確認できた正規ブティック購入品については、イギリス本社の工房と同じ優れた技術を持った専属職人が、本国から用意した純正の部材を使用し、丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・リペアを行う形です。
また、並行輸入品や正規ブティック以外で購入された製品でも、本物であることが証明できれば正規サービスは受付してくれますが、保証書等の添付・確認が必要になります。
バーバリーのメンテナンスは対外的に明確な料金を提示しておらず、基本は受付窓口である全国の正規輸入販売代理店が製品をいったん預かり、見積りを出した後に作業を進める形になっています。
料金は修理・リペア個所・モデル種類によって使用する部材や作業工程が異なるため、製品預かり後の連絡となります。
また、納期に関しても製品預かり後連絡になり、日本正規サービスに部品が無くイギリス本社から取り寄せや、特殊修理の場合はかなり長くかかりますので、バーバリーのバッグを正規サービスに修理・リペアに出す場合、予算・納期に関しては余裕を持った方が良いです。
正規サービスへバーバリーのバッグを修理・リペア依頼するメリット
- 日本担当正規サービスへ製品を預けるため安心感がある
- 料金・納期は製品預かり後連絡となり日本正規サービスに部品が無い・イギリス本社工房から取り寄せ・特殊修理になる場合、納期がかなり長くなるので注意
- 並行輸入・正規ブティック以外での購入品でも保証書があり、本物であることが証明できれば受付は可能
内容を直接正規サービスへ相談したい場合
バーバリーカスタマーサービス TEL:0066-33-812819 受付時間:9:00~18:00 祝日休み またはバーバリー公式サイト問い合わせフォームからメールで依頼
:基本全国のバーバリー取り扱い正規ブティックが受付窓口
正規サービスより敷居が低く相談しやすい・納期が早く料金もお得なバッグ修理専門店
バーバリーのバッグを修理・リペアしたい場合、正規サービスは製品を預かり後見積りになり料金が高額・納期も長くなるなどの理由から、他の依頼方法を探しているユーザーもおり、そういった場合は優秀で実績のあるバッグ修理専門店に依頼するのがおすすめです。
バッグ修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、修理・リペアの料金平均相場を見てみましょう。
バーバリーバッグ修理可能箇所 | 修理・リペア料金(概算) |
---|---|
スライダー交換 | 4,400円~(概算) |
ファスナー交換 | 11,000円~(概算) |
パイピング交換(全周) | 19,800円~(概算) |
ハンドル交換(2本) | 17,600円~(概算) |
ライニング(内張り)交換 | 22,000円~(概算) |
その他 | 応相談・要見積り |
このような料金設定で、正規サービスの対応は全て見積りなので料金がすぐ分かりませんが、バッグ修理専門店の場合、箇所ごとに概算の基本料金が設定されており魅力的です。
納期の方も正規サービスだと製品預かり後連絡となりますが、基本約3~4週間で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、バーバリーのバッグは非常に高度な技術で製造され、素材も上質な天然皮革や独自開発のオリジナル素材ギャバジン等を使用しているため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が重要です。
バッグ修理専門店を利用する場合優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけない理由とは
バーバリーに限らず、有名ブランドのバッグ類を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても重要になります。
なぜなら、バッグ修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれたバッグの状態を見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多い為です。
バーバリーバッグの修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能です。
バーバリーのバッグをバッグ修理専門店に修理・リペア依頼をするメリット
- 正規サービスよりも料金がお得・納期も早く気軽に依頼できる
- バーバリーのバッグを修理・リペアした経験が豊富で技術の高い職人が担当すれば高品質な仕上がりが期待できる
- 経験豊かな職人ならば細かい点まで相談でき優れた提案もしてくれるので良心的
おすすめしたい、ブランドバッグ修理専門店2選
お伝えしたように、修理専門店では正規サービスよりも費用を抑えたる事ができます。また手元に戻ってくる期間も早いです。
メンテナンス料金を抑えたい人や急ぎという人は、修理専門店への依頼がおすすめです。
ここでは、技術が高く費用を抑えられ納期も早めなブランドバッグ修理専門店を2選紹介させて頂きま
す。
創業60年を超える(リナビス)
リナビスは創業60年を超える宅配クリーニング専門店です。
衣類や布団のクリーニングも行っていますが、その技術を生かしブランドバッグのメンテナンスも行っています。
こんな事でお困りの方におすすめ
- シミや汚れ・色移り
- キズ・剥げ・破れ・日焼け
- 金具やファスナーなどの破損や劣化
選ばれる4つのポイント
- 分かりやすい料金プラン
- 熟練職人による高品質なメンテナンス
- 4,000件以上の実績
- カラーチェンジや修理にも対応
創業から60年の歴史と、熟練した職人がひとつひとつ丁寧に手作業でメンテナンスしてくれます。
「バッグ・鞄コース」「靴コース」「財布・小物コース」など、各コースごとに分かれておち料金表が分かりやすいのでまずはチェックしてみてください。
修理専門店 REPAIR-SHOP HIRAISHIYA
REPAIR-SHOP HIRAISHIYAは創業80年を超えるブランドバッグ財布の修理専門店です。
様々なブランド品の修復を行っていますが、ルイヴィトンの修理では修理業界で1番の実績があります。
こんな事でお困りの方におすすめ
- 色落ちや色抜け(染め直し補色)
- ほつれや破損
- 染みや汚れ
選ばれる3つのポイント
- 専門修復師が在籍
- ブランドバッグ・財布に特化した修理専門店
- 事前に無料カウンセリングが可能
鞄を送る事前に無料カウンセリングが受けれるので、おおよその料金が分かり安心できます。
また、日々実績が投稿されているので、どのくらいのメンテナンスを行ってもらえるのかイメージしやすいです。
バーバリーのバッグを修理・リペアしたい場合正規サービスより優秀な実績を持つバッグ修理専門店の方がお得で依頼しやすく確実
バーバリーのように上質な天然皮革や独自開発のオリジナル素材ギャバジン等を使用し、熟練した職人によって高品質に仕上げられたバッグの、長年の使用で壊れた個所を修理・リペアしたい場合、通常は正規品取り扱い直営ブティックを通して正規サービスに依頼する事になります。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から正規サービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高いバッグ修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が肝心です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置けるバッグ修理専門店を選択し、愛用のバーバリーバッグを購入時のように美しくリニューアルしましょう。