1854年、若く優秀なトランク職人のルイ・ヴィトンが自らの工房をフランス・パリ・ヌーヴ・デ・カプシーヌに開いたのが、誰もが憧れる一流バッグブランド、ルイ・ヴィトンの始まりです。
ルイ・ヴィトンはその優れた旅行用トランク・バッグの堅牢且つ使い勝手の良い作りで、たちまち評判となり、1859年にアトリエをアニエールに移設、1914年には職人の数も200人以上を抱えるまでに最長します。
当時の旅行用トランクは防犯用の錠前が無く、持ち物を安全に管理することができませんでした。
そこでルイ・ヴィトンは2個のスプリング式バックルを用いた独自の錠前を発明し、特許を取得します。
この発明により、ルイ・ヴィトンは旅行者の絶大な信頼を獲得、世界中のセレブ達に愛用されることになるのです。
優れた職人の手による素材加工・金具・錠前・縫製技術、他の追随を許さない個性的で優雅なデザインのルイ・ヴィトンバッグコレクションですが、ルイ・ヴィトンのバッグは上質な天然皮革をメイン素材として使用しているため、雨や水分が付着した場合は乾いた柔らかい布でふき取るなど、日常のお手入れも必要です。
また、一度手に入れると使い込むほど味が出て一生モノといわれる、ルイ・ヴィトンのバッグは永く愛用するために壊れたり傷みが生じた場合、リペアサービスを受けることができます。
また、もろもろの事情から正規リペアサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持ったバッグ・皮革製品修理専門店に持ち込む人も多いです。
ここでは、ルイ・ヴィトンのバッグについて、修理に対する正規サービスとバッグ・皮革製品修理専門店の対応に違いを紹介します。
お手持ちのルイ・ヴィトンバッグを修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみてください。
Contents
ルイ・ヴィトンのバッグはどのくらい使用すると修理・リペアが必要になるのか
優れた職人技術により製造されたルイ・ヴィトンのバッグは、上質な天然皮革を主要部分に採用しており、驚くべき耐用年数を誇りますが毎日使用することで、経年劣化やかかる負荷の程度により数年経つと、革が弱くなり劣化による損傷・また使用している金具類も破損や傷みが生じてきます。
バッグの場合、主に経年劣化・傷みの生じやすい箇所は、持ち手・底部・ジョイント金具部品などです。
このような場合は傷みのある箇所をリペアすることになりますが、破れの場合は縫製のし直し、革部分のパーツ劣化・破損の場合はパーツを交換、金具パーツ類の損傷・劣化の場合は金具パーツを交換します。
ルイ・ヴィトンの製品は全て定期的なメンテナンスを施しながら、永い期間使用することを想定して製造されています。
ですので、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過したバッグについては、修理・リペアの検討が必要です。
ルイ・ヴィトンの正規リペアサービスとは
ルイ・ヴィトンは製品製造のビジョンとして掲げる一生愛用できるバッグ作りのため、製品に対する様々なアフターサービス・リペアサービス網を世界中に設けています。
ルイ・ヴィトンは精巧な偽造品に対する対抗策が徹底しており、バッグ製品の収納ポケットや内側ファスナーなどにシリアル番号を刻印、ルイ・ヴィトンが本当に製造した正規品であることを証明しています。さらに2021年以降はシリアル番号を廃止、RFIDタグという埋め込み式のICチップを製品に内蔵し、強力なコピー製品の防止に取り組んでいます。
ルイ・ヴィトン正規リペアサービスはこのような方法により本物であることが確認できた製品については、パリのアトリエと同じ卓越した技術を持った専属職人が、フランスから用意した純正の部材を使用して丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・リペアを行う形です。
申し込みは全国にあるルイ・ヴィトンストアに持ち込み依頼するか、公式Webサイトにある修理申込書をダウンロードし、必要項目に記入の上、ルイ・ヴィトンクライアントサービスへ郵送する形になります。
料金は修理・リペア個所によって使用する部材や作業工程が異なるため、基本見積りとなりますが、修理可能な箇所(一例)・概算料金を公式サイトでアナウンスしているため、ここではその詳細を見てみましょう。
ルイ・ヴィトンバッグ修理可能箇所(例)1 | 修理料金(概算) |
---|---|
ファスナー・ファスナー金具(ファスナーを開閉する引き手等)の交換 | ~30,800円 |
引き手革の交換 | 5,170円 |
ビスの交換 | ~10,340円 |
パドロック(南京錠)の交換(錠前とキーのセット) | 5,170円 |
ショルダーストラップ交換 | 41,800円 |
ハンドル部交換 | 20,900円 |
縫い直し(部分的なもの) | 10,340円 |
ルイ・ヴィトンバッグ修理可能箇所(例)2 | 修理料金(概算) |
---|---|
汚れ・カビのクリーニング | 預かり後見積り |
根革部分の修理 | 同上 |
反りの修復 | 同上 |
革の染め直し | 同上 |
このような修理内容・料金例になっており、これらはあくまでリペアサービスの一例(概算)ですので、正式な料金・更に複雑な工程や修理箇所については全て預かり後見積りによる連絡になります。
主な作業内容ですが、革部分は素材に高品質な天然皮革が使われているため、革の補修やクリーニング・金属ファスナーが使用されている部品はファスナー交換や修復・パドロック(南京錠)や金具部品は部品交換・修復・縫製については高度な独自技術で縫製されており、縫い目の修復や再縫製が施されます。
納期は基本約6週間を見ており、修理・リペア内容や部材の在庫状況によっては長期に渡る場合もありますので納期には依頼の際、十分な余裕を見ることが大切です。
正規サービスへルイ・ヴィトンのバッグを修理・リペア依頼するメリット
- 正規サービスでの作業になるため安心感が高い
- 修理・リペアの作業内容によっては納期が長くなる
- 正規料金になるので料金が高額な場合がある
内容を直接正規サービスへ相談したい場合
ルイ・ヴィトン クライアントサービス 住所:東京都江東区有明1-6-26 ヤマト運輸(株)東京法人営業支店 ルイ・ヴィトン 修理担当係 TEL:0120-00-1854 年中無休(年末年始は除く)(郵送のみ受付・依頼には公式Webサイトから修理申込書を入手し、上記住所に郵送・郵送会社はヤマト運輸(株)のみ使用・郵送料金は依頼主払い)
出典:ルイ・ヴィトン公式サイト
正規サービスより依頼がしやすく料金もお得なバッグ修理専門店
ルイ・ヴィトンのバッグをリペア・修理したい場合、正規サービスは料金が高額・納期も長くなるなどの理由から、他の依頼先を探している場合には、優秀なバッグ修理専門店に依頼すると良いです。
バッグ修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、平均相場をルイヴィトン正規サービスの対応と比較してみましょう。
ルイ・ヴィトンバッグ修理可能箇所(例)1 | バッグ修理専門店(基本料金) | 正規サービス(概算料金) |
---|---|---|
ファスナー・ファスナー金具(ファスナーを開閉する引き手等)の交換 | 13,500円~ | ~30,800円 |
引き手革の交換 | 見積り | 5,170円 |
ビスの交換 | 見積り | ~10,340円 |
パドロック(南京錠)の交換(錠前とキーのセット) | 見積り | 5,170円 |
ショルダーストラップ交換 | 21,500円~ | 41,800円 |
ハンドル部交換 | 13,500円~ | 20,900円 |
縫い直し(部分的なもの) | 見積り | 10,340円 |
ルイ・ヴィトンバッグ修理可能箇所(例)2 | バッグ修理専門店(基本料金) | 正規サービス(概算料金) |
---|---|---|
汚れ・カビのクリーニング | 5,500円~ | 預かり後見積り |
根革部分の修理 | 10,500円~ | 同上 |
反りの修復 | 見積り | 同上 |
革の染め直し | 17,000円~ | 同上 |
このような料金設定で、正規サービス概算料金と比較しても、お得な料金設定になっており魅力的です。
納期の方も正規サービスだと最低約6週間以上かかるところを約4~5週間で納品してくれるので、かなり便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、ルイヴィトンのバッグは非常に高度な技術で製造され、素材も上質な天然皮革を使用しているため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ必要があります。
バッグ修理専門店を利用する場合なぜ優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけないのか
ルイ・ヴィトンのバッグに限らず、有名ブランドのバッグ類を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても重要になります。
なぜなら、バッグ修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれたバッグの状態を見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多いためです。
ルイ・ヴィトンバッグの修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能です。
そのため、バッグ修理店の情報をできる限り集めて、さらにお店の口コミや実際に職人に相談をして、信頼できるお店かどうか見極めることが重要になります。
ルイ・ヴィトンのバッグをバッグ修理専門店に修理・リペア依頼をするメリットは
- 正規サービスよりも料金がお得・納期も早い
- ルイ・ヴィトンのバッグを修理・リペアした経験が豊富で技術の高い職人が担当すればかなり高品質な仕上がりが期待できる
- 経験豊かな職人ならば細かい点まで相談でき優れた提案もしてくれる
おすすめしたい、ブランドバッグ修理専門店2選
お伝えしたように、修理専門店では正規サービスよりも費用を抑えたる事ができます。また手元に戻ってくる期間も早いです。
メンテナンス料金を抑えたい人や急ぎという人は、修理専門店への依頼がおすすめです。
ここでは、技術が高く費用を抑えられ納期も早めなブランドバッグ修理専門店を2選紹介させて頂きま
す。
創業60年を超える(リナビス)
リナビスは創業60年を超える宅配クリーニング専門店です。
衣類や布団のクリーニングも行っていますが、その技術を生かしブランドバッグのメンテナンスも行っています。
こんな事でお困りの方におすすめ
- シミや汚れ・色移り
- キズ・剥げ・破れ・日焼け
- 金具やファスナーなどの破損や劣化
選ばれる4つのポイント
- 分かりやすい料金プラン
- 熟練職人による高品質なメンテナンス
- 4,000件以上の実績
- カラーチェンジや修理にも対応
創業から60年の歴史と、熟練した職人がひとつひとつ丁寧に手作業でメンテナンスしてくれます。
「バッグ・鞄コース」「靴コース」「財布・小物コース」など、各コースごとに分かれておち料金表が分かりやすいのでまずはチェックしてみてください。
修理専門店 REPAIR-SHOP HIRAISHIYA
REPAIR-SHOP HIRAISHIYAは創業80年を超えるブランドバッグ財布の修理専門店です。
様々なブランド品の修復を行っていますが、ルイヴィトンの修理では修理業界で1番の実績があります。
こんな事でお困りの方におすすめ
- 色落ちや色抜け(染め直し補色)
- ほつれや破損
- 染みや汚れ
選ばれる3つのポイント
- 専門修復師が在籍
- ブランドバッグ・財布に特化した修理専門店
- 事前に無料カウンセリングが可能
鞄を送る事前に無料カウンセリングが受けれるので、おおよその料金が分かり安心できます。
また、日々実績が投稿されているので、どのくらいのメンテナンスを行ってもらえるのかイメージしやすいです。