ファッション文化の先頭を担っている国で有名なのがフランス・イタリアの2台巨頭ですが、特にイタリアは古くから皮革加工技術が盛んであり、優秀なバッグ職人・革靴製造職人を数多く輩出しています。
イタリアのファッションブランドには老舗が多いですが、最もわれわれ日本人になじみが深いのが、1921年に優れたデザイナーのグッチオ・グッチがイタリア・フィレンツェで創業したブランド、グッチです。
グッチは創業当初から卓越したデザインセンスと商才を発揮し、乗馬をモチーフとし本皮素材を使ったファッションアイテムで人気を博し、一躍成功を収めます。
さらに1933年、グッチは品質保証の証としてグッチ・イニシャルを商品に刻印、世界初のデザイナー・ネーミングコレクションを発売します。
その後もグッチは本業のプレタポルテはもとより、バッグ、財布、シューズ（靴）など、独自の完成されたコレクションアイテムを展開、現在も総合ファッションブランドのトップランナーとして世界中にファンを持ち、人気ブランドの地位を守り続けているのです。
特に創業当初から手掛けているアイテムとしてシューズ（靴）があり、グッチのシューズは皮革加工王国イタリアの最上技術を身に着けた職人による高品質と、プレタポルテの世界で培った革新的なデザインセンスで、現在も最上のシューズコレクションを生み出しています。
中でも1953年に発表され、現在も定番の馬具から着想を得たローファーシューズ「ホースビットローファー」、艶やかなパテントレザーを素材に採用、クラシックなフェミニニティデザインが特徴のパンプス「フラットバレエシューズ」、光沢のあるパテントレザーとシャープなシルエットが魅力の「〔グッチ 97〕ウィメンズ ヒール ミュール」等が有名です。
優れた職人の手による独自の素材加工・縫製技術、他の追随を許さない個性的なデザインのグッチ・シューズ（靴）コレクションですが、グッチの靴は上質な天然皮革や独自開発のキャンバス地にコーティングを施した素材がメインに採用されているため、雨や水分が付着した場合は乾いた柔らかい布でふき取るなど、日常のお手入れも必要です。
また、一度手に入れると使い込むほど味が出て愛着の湧く、グッチの靴は永く良好なコンディションで使い続けるために壊れたり傷みが生じた場合正規取扱ブティックに持ち込み、正規リペアサービスを受けることができます。
また、もろもろの事情から正規リペアサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持った皮革製品修理専門店に持ち込む人も多いです。
ここでは、グッチの靴について、修理に対する正規サービスと皮革製品修理専門店の対応に違いを紹介します。
現在お手持ちのグッチシューズ（靴）を修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみてください。
Contents
グッチの靴を修理・メンテナンスする目安について
厳選された上質な天然皮革を素材に使用し、熟練した技術を持つ職人により製造されたグッチの靴は、毎日使用することで経年劣化等により年数が経つと、劣化による損傷・また使用している部品も破損や傷みが生じてきます。
革靴の場合、主に修理が必要になる箇所はソール（底材）・ヒール（踵）部分の摩耗や損傷、革素材の傷みなどです。
グッチの靴は、長期に渡る使用に耐えられる加工・技術を生かして製造されていますが、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過し、傷みや破損・擦れなどが生じた際については、修理・メンテナンスが必要です。
グッチシューズ（靴）の正規メンテナンスサービスについて
グッチでは製品に対する様々なアフターサービス・リペアサービスのため修理・カスタマーサービスを設けており、所有しているユーザーが安心して使い続けることが可能な体制を取っています。
グッチ正規リペアサービスは本物であることが確認できた製品については、イタリアの工房と同じ卓越した技術を持った専属職人が、本国から用意した純正の部材を使用し、丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・リペアを行う形です。
申し込みは全国にあるグッチ正規取扱ブティックに持ち込み依頼するか、公式WebサイトにあるEメールアドレスから依頼し、正規サービス確認の上、グッチカスタマーサービスへ郵送する形です。
料金は修理・リペア個所・モデル種類によって使用する部材や作業工程が異なるため、基本製品預かり後の連絡となります。
しかしグッチ正規取扱ブティック・カスタマーサービスでは、修理箇所を指定して質問すると目安を案内してくれますので修理料金の目安を一部ですが紹介します。
| グッチ・靴修理可能箇所 | 正規カスタマーサービス修理料金（概算・目安） |
|---|---|
| ハーフソール補修あて | 11,000円～ |
| オールソール交換 | 33,000円～ |
| 色補修 | 6,600円～（5センチ四方につき） |
| その他 | 要見積もり |
このような概算料金になっており、作業は本社イタリアで行う形になりますので、納期は基本見積り確定後連絡となり、最短約2ヶ月～長くて約8ヶ月が目安となっています。
さらに靴の染め直しについて、現在グッチは部分補修のみの対応となり、全体の染め直し作業は断っているので、依頼の際注意が必要です。
また、交換部品が無い・特殊修理等の場合は、納期がかなり長くなりますので、グッチの靴を正規修理・メンテナンスサービスで修理・リペアに出す場合は、予算・納期に十分な余裕を持った方が良いです。
正規サービスへグッチの靴を修理・リペア依頼するメリット
- 日本正規取扱ブティックへ製品を預けるため安心感が高い
- 納期・料金は基本製品預かり後連絡となり、修理部品が日本担当サービスに無い・特殊修理の場合は、納期がかなり長くなる
- 修理部品が無い・特殊修理等の場合は見積り料金が高額になる可能性あり
直接正規サービスに内容を問い合わせたい場合
グッチ・クライアントサービス TEL：0120-99-2177 営業時間：10:00～20:00 Eメール：assistance@jp-onlineshopping.gucci.com
グッチ・カスタマーサービス・プロテクトケア TEL：0120-887-862 営業時間：10：00～18：00 土日祝日休み
：基本全国のグッチ正規取り扱いブティックが正式窓口
正規サービスより依頼がしやすく料金もお得な皮革製品修理専門店
グッチの靴を修理・リペアしたい場合、正規サービスは料金が高額・納期も長くなるなどの理由から、他の依頼先を探しているユーザーもおり、そういった際には優秀な皮革製品修理専門店に依頼すると良いです。
皮革製品修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、平均相場を見てみましょう。
| グッチ・靴修理可能箇所 | 皮革製品修理専門店修理料金（概算・目安） |
|---|---|
| ハーフソール交換 | 3,300円～（概算・目安） |
| オールソール交換 | 14,000円～（概算・目安） |
| リフト交換 | 1,650円～（概算・目安） |
| ヒール本体交換（両足） | 7,370円～（概算・目安） |
| つま先補強 | 8,800円～（概算・目安） |
| 染め直し | 14,300円～（概算・目安） |
| その他 | 応相談・要見積り |
このような料金設定になっており、正規サービスと比較すると、かなりお得な料金設定が魅力的です。
納期についても正規サービスだと目安で最短約2ヶ月～長くて約8ヶ月が目安となりますが、皮革製品修理専門店の場合基本3～4週間で納品してくれ、便利で利用しやすくなっています。
しかし、グッチの靴は熟練した専門職人による高度な技術で製造されており、素材も上質なレザーや各種新素材等が使用されていますので、良い評判と優秀な技術を持った修理専門店を選ぶ事が重要です。
皮革製品修理専門店を利用する場合、必ず優秀な技術者が在籍する修理専門店を選ばなくてはいけない理由
グッチに限らず、皮革製品修理専門店で海外有名ブランド製の高級靴を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術と経験を持った技術者が在籍する修理専門店を選ぶ事がとても大切です。
なぜなら、皮革製品修理専門店は修理店により在籍する職人の技術レベルに差があり、技術や経験の浅い職人が作業を担当すると、持ち込まれた財布の状態を見極める事ができず、満足のいかない仕上がりになる場合が多い為です。
そのため事前に修理専門店の情報をできる限り集めて、インターネットの口コミなども十分参考にし、できればお店の担当技術者と面談を行い、信頼できるお店かどうか見極めることが必須になります。
グッチの靴を皮革製品修理専門店に修理・リペア依頼するメリット
正規サービスと比べて敷居が低く対応も柔軟・料金もお得なので相談しやすい
グッチの製品を修理・リペアした経験が豊富で優れた技術を持つ職人が作業を担当すれば高品質な仕上がりが期待できる
優秀な職人なら作業内容も融通が利きさらに優れた提案もしてくれるので良心的な対応
グッチの靴を正規サービス以外で修理・リペア依頼したい場合優秀な技術を持つ皮革製品修理専門店の方がお得
グッチのように上質な天然皮革や各種新素材を積極的に採用し、熟練した職人の手によって高品質に仕上げられた靴を、長年の使用で壊れたり傷みのある個所を修理・リペアしたい場合、通常は正規取り扱いブティックを通して正規カスタマーサービスに依頼する事になります。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から正規サービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高い皮革製品修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が肝心です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置ける皮革製品修理専門店を選択し、愛用のグッチシューズ（靴）を見違えるようにリニューアルしましょう。
