洋服やアクセサリー、バッグ・財布など装飾品に至るまで、常に時代の最先端をリードしてきたファッション大国がフランスであることは誰もが認めるところです。
優れた事業家であるジャン・キャスグランにより、1950年代に本業のパイプ・タバコ販売店から事業を拡げ、皮巻きパイプの成功から皮革製品全般、特に革小物、パスポートカバー、財布、バッグ等のレザーアクセサリーを販売するようになったのが、現在世界有数のラグジュアリー・レザーグッズブランドに成長したロンシャンの始まりです。
特に優秀な皮革職人を多く抱えた、ロンシャンの上質な皮革を加工したバッグ類はフランス国内で高い評価を獲得、ロンシャンの主要アイテムとなります。
ロンシャンに転機が訪れたのは1970年、上質な女性用バッグの製造に取り組み、当時流行の兆しを見せていたハンドバッグに着目、化粧ポーチをアレンジ・再生して、2つのフラップとショルダーストラップを組み合わせた画期的なハンドバッグ「Lm femmes」を発表、たちまち世界中の注目を浴び、一躍トップブランドの仲間入りを果たすのです。
1970年代に入り、ロンシャンは新素材ナイロンとレザーをミックスしたバッグの考案に成功、これまでの重い旅行用カバンに取って代わる新たなアイテムとして定着します。
そして1993年、当時のCEOであるフィリップ・キャスグランが自らデザインした、過去に制作したレザーとナイロンを融合させたスーツケース、エクストラバッグにインスパイアされ制作した新たなバッグ、「ル・プリアージュ」を発表します。
スマートで優雅なデザインにレザーとナイロンの組み合わせで軽量、しかも折り畳み可能な「ル・プリアージュ」は世界中で大ヒットを記録、現在もロンシャンのアイコンとして君臨しているのです。
その後もロンシャンは独自のアイディアと確かな皮革加工技術で、次々とヒット商品を送り出し、我が国日本でもロンシャンのバッグは大きな地位を獲得、現在も数多くの愛用者が存在します。
厳選された上質な天然皮革と新素材ナイロンとの組み合わせを、熟練した優秀な皮革職人が丁寧に仕上げたロンシャンのバッグは一度手に入れると使い込むほど味が出て愛着の湧く銘品ばかりです。
ロンシャンのバッグは永く良好なコンディションで使い続けるため、壊れたり傷みが生じた場合正規ブティックに持ち込み、修理・リペアサービスを受けることができます。
また、もろもろの事情から正規リペアサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持ったバッグ・皮革製品修理専門店に持ち込む人も多いです。
ここでは、ロンシャンのバッグについて、修理に対する正規サービスとバッグ・皮革製品修理専門店の対応に違いを紹介します。
お手持ちのロンシャン・バッグコレクションを修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみてください。
Contents
ロンシャンのバッグコレクションは購入後どの程度使用すると修理・リペアが必要か
熟練した職人により製造されたロンシャンのバッグは、厳選された上質な皮革素材・新素材ナイロン等を採用していますが、毎日使用することで経年劣化や負荷の程度により年数が経つと、劣化による損傷・また使用している金具類も破損や傷みが生じてきます。
バッグの場合、主に経年劣化・傷みの生じやすい箇所は、持ち手・底部・ジョイント金具部品などです。
このような場合は傷みのある箇所をリペアすることになりますが、破れの場合は縫製のし直し、革部分のパーツ劣化・破損の場合はパーツを交換、金具パーツ類の損傷・劣化の場合は金具パーツを交換します。
ロンシャンの製品は全て定期的なメンテナンスを施しながら、長期間使用することを想定して製造されており、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過し、傷みが生じたバッグについては、修理・リペアの検討が必要です。
ロンシャンバッグの正規メンテナンスサービスとは
ロンシャンは製品に対する様々なアフターサービス・リペアサービスのためカスタマーサービスを設けており、所有しているユーザーが安心して使い続けることが可能な体制を取っています。
正規カスタマーサービスは本物であることが確認できた製品については、フランス本社の工房と同じ優れた技術を持った専属職人が、本国から用意した純正の部材を使用し、丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・リペアを行う形です。
ロンシャンの修理・リペアは対外的に明確な料金を提示しておらず、基本は受付窓口である全国の正規輸入販売代理店が製品をいったん預かり、見積りを出した後に作業を進める形になっています。
料金は修理・リペア個所・モデル種類によって使用する部材や作業工程が異なるため、製品預かり後の連絡となります。
また、納期に関しても製品預かり後の連絡、イタリア本社送りや特殊修理の場合にはかなり長くかかりますので、ロンシャンのバッグを正規サービスに修理・リペアに出す場合、予算・納期に関しては余裕を持った方が良いでしょう。
正規サービスへロンシャンのバッグを修理・リペア依頼するメリット
- 日本担当正規サービスへ製品を預けるため安心感がある
- 納期は製品預かり後連絡となり修理・リペアの作業がフランス本社工房送りになる場合、納期が長くなる
- 作業部品の有無・フランス本社での作業になる場合は見積り料金が高額の可能性が高い
内容を直接正規サービスへ相談したい場合
ロンシャン・カスタマーサービス TEL:0120-150-116 受付時間:10:00~18:00 水曜・土日祝日休み または公式サイト問い合わせフォームからのEメール問い合わせ
:基本的に全国のロンシャン取り扱い正規ブティックが受付窓口
出典:ロンシャン公式サイト
正規サービスより依頼がしやすく料金もお得なバッグ修理専門店
ロンシャンのバッグを修理・リペアしたい場合、正規サービスは製品を預かり後見積りになり料金が高額・納期も長くなるなどの理由から、他の依頼方法を探しているユーザーもおり、そういった際には優秀で実績のあるバッグ修理専門店に依頼すると良いです。
バッグ修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金にバラつきはありますが、ロンシャンバッグの修理・リペア平均相場を見てみましょう。
ロンシャンバッグ修理可能箇所 | 修理・リペア料金(概算) |
---|---|
スライダー交換 | 2,750円~(概算) |
ファスナー交換 | 6,600円~(概算) |
パイピング交換 | 7,700円~(概算) |
ハンドル交換(2本) | 14,300円~(概算) |
ライニング(内張り)交換 | 22,000円~(概算) |
その他 | 応相談・要見積り |
このような料金設定で、正規サービスの対応は全て見積りなので料金がすぐ分かりませんが、バッグ修理専門店の場合、箇所ごとに基本料金が設定されており魅力的です。
納期の方も正規サービスだと製品預かり後連絡ですぐわかりませんが、バッグ修理専門店の場合、基本約4~5週間で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、ロンシャンのバッグは非常に高度な技術で製造され、素材も上質な天然皮革・キャンバス・ナイロン等を使用しているため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が大切です。
バッグ修理専門店を利用する場合優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけない理由
ロンシャンに限らず、有名ブランドのバッグ類を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても重要になります。
なぜなら、バッグ修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれたバッグの状態を見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多い為です。
ロンシャンバッグの修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能です。
そのため、バッグ修理店の情報をできる限り集めて、さらにお店の口コミや実際に職人に相談をして、信頼できるお店かどうか見極めることが重要になります。
ロンシャンのバッグをバッグ修理専門店に修理・リペア依頼をするメリットは
- 正規サービスよりも料金がお得・納期も早い
- ロンシャンのバッグを修理・リペアした経験が豊富で技術の高い職人が担当すれば高品質な仕上がりが期待できる
- 経験豊かな職人ならば細かい点まで相談でき優れた提案もしてくれるので安心・且つ良心的
おすすめしたい、ブランドバッグ修理専門店2選
お伝えしたように、修理専門店では正規サービスよりも費用を抑えたる事ができます。また手元に戻ってくる期間も早いです。
メンテナンス料金を抑えたい人や急ぎという人は、修理専門店への依頼がおすすめです。
ここでは、技術が高く費用を抑えられ納期も早めなブランドバッグ修理専門店を2選紹介させて頂きま
す。
創業60年を超える(リナビス)
リナビスは創業60年を超える宅配クリーニング専門店です。
衣類や布団のクリーニングも行っていますが、その技術を生かしブランドバッグのメンテナンスも行っています。
こんな事でお困りの方におすすめ
- シミや汚れ・色移り
- キズ・剥げ・破れ・日焼け
- 金具やファスナーなどの破損や劣化
選ばれる4つのポイント
- 分かりやすい料金プラン
- 熟練職人による高品質なメンテナンス
- 4,000件以上の実績
- カラーチェンジや修理にも対応
創業から60年の歴史と、熟練した職人がひとつひとつ丁寧に手作業でメンテナンスしてくれます。
「バッグ・鞄コース」「靴コース」「財布・小物コース」など、各コースごとに分かれておち料金表が分かりやすいのでまずはチェックしてみてください。
修理専門店 REPAIR-SHOP HIRAISHIYA
REPAIR-SHOP HIRAISHIYAは創業80年を超えるブランドバッグ財布の修理専門店です。
様々なブランド品の修復を行っていますが、ルイヴィトンの修理では修理業界で1番の実績があります。
こんな事でお困りの方におすすめ
- 色落ちや色抜け(染め直し補色)
- ほつれや破損
- 染みや汚れ
選ばれる3つのポイント
- 専門修復師が在籍
- ブランドバッグ・財布に特化した修理専門店
- 事前に無料カウンセリングが可能
鞄を送る事前に無料カウンセリングが受けれるので、おおよその料金が分かり安心できます。
また、日々実績が投稿されているので、どのくらいのメンテナンスを行ってもらえるのかイメージしやすいです。
ロンシャンのバッグを修理・リペアしたい場合正規サービスより優秀な実績を持つバッグ修理専門店の方がお得で依頼しやすい
ロンシャンのように上質な天然皮革・新素材のキャンバス、ナイロン等を独自の技術で加工した素材を使用し、熟練した職人の手によって高品質に仕上げたバッグの、長年の使用で壊れた個所などを修理・リペアしたい場合、通常は正規カスタマーサービスか正規取り扱いブティックに依頼する事になります。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から正規サービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高いバッグ修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が肝心です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置けるバッグ修理専門店を選択し、愛用のロンシャンバッグコレクションを購入時のようなクオリティにリニューアルしましょう。