自由の国と呼ばれる開拓の歴史を持つアメリカですが、アメリカには様々な国から才気溢れる芸術家・デザイナーなどが集まり、独自のコミューンを形成、現在も新たな文化を創造しています。
特に有名なのが、ニューヨーク・マンハッタン・ソーホー地区にある倉庫街で、古くから自由な表現の場を求める若き芸術家たちのたまり場になっています。
そんなソーホー地区に1914年、マイルズ・カーン・リリアン・カーン夫妻と6名の職人で立ち上げた、皮革製品を下請け製造する工房が、今や世界中に知られるラグジュアリーブランド、コーチの始まりです。
創業当初から職人の優秀且つ丁寧な仕事が人々の目に留まり、順調に事業は発展を遂げアメリカ国内でも高い人気を獲得します。
ある時、野球を観戦していたマイルズ・カーンは、選手が使用しているグラブのように丈夫でしなやかな、しかも美しさも備えたレザーを作れないかと思いつきました。
早速オリジナルレザーの開発に着手したマイルズは、試行錯誤の末高い耐久性としなやかな美しさを両立した、オリジナルレザー「グラブタンレザー」を1958年に発表します。
1960年初頭にグラブタンレザーと優秀な職人の技術により作り上げた、12個のバッグコレクションを「コーチ」のブランド名で発表、完成度の高さからたちまち大ヒットを記録、社名も当初の「ゲイル」からブランド名の「コーチ」に改め、アメリカのトップブランドに昇りつめるのです。
その後、コーチはアメリカのみならず海外への進出も果たし、またアイテムもバッグを筆頭にプレタポルテ・腕時計などを展開する総合ラグジュアリーブランドに変貌を遂げ、今も世界中の人々を魅了し続けています。
コーチのバッグ最大の特徴は、創業からの手作業による優れたバッグ作りの伝統と、時代を先取りした類まれなデザインセンスにあると言ってよいでしょう。
特に、買い物袋から着想を得たといわれるバッグ「カシン・キャリー」、「バケット・バッグ」に代表される「ショッピングバッグ・コレクション」、発表すると若者たちの間で大流行した、オリジナル素材「グラブタンレザー」を使用した名品であり、現在もブランドのアイコンとして人気の「ダッフルサック」などが有名です。
優れた職人による独自の素材加工・縫製技術、他ブランドにはない魅力を持つデザインのコーチ・バッグコレクションですが、コーチのバッグは上質な天然皮革や、オリジナルのグラブタンレザー、厳選された繊維素材等が採用されているため、雨や水分が付着した場合は乾いた柔らかい布でふき取るなど、日常のお手入れも大切です。
一度手に入れると使い込むほど味が出て愛着の湧く、コーチのバッグは長く良好なコンディションで使用するため、壊れたり傷みが生じた場合は正規ブティックに持ち込み、リペアサービスを受けることができます。
また、もろもろの事情から正規リペアサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持ったバッグ・皮革製品修理専門店に持ち込む人も多いです。
ここでは、コーチのバッグについて、修理に対する正規サービスとバッグ・皮革製品修理専門店の対応に違いを紹介します。
お手持ちのコーチ・バッグコレクションを修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみてください。
Contents
コーチのバッグは購入後どの程度使い込んだら修理・リペアが必要?
上質な天然皮革や、オリジナルのグラブタンレザー、厳選された繊維素材等を採用し、芸術的な技術を持つ熟練した職人により製造されたコーチのバッグは、毎日使用することで経年劣化や負荷の程度により年数が経つと、劣化による損傷・また使用している金具類も破損や傷みが生じてきます。
バッグの場合、主に経年劣化・傷みの生じやすい箇所は、持ち手・底部・ジョイント金具部品などです。
このような場合は傷みのある箇所をリペアすることになりますが、破れの場合は縫製のし直し、革部分のパーツ劣化・破損の場合はパーツを交換、金具パーツ類の損傷・劣化の場合は金具パーツを交換します。
コーチのバッグは全て定期的なメンテナンスを施しながら、末永く使用することを想定して製造されており、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過し、傷みや破損・擦れなどが生じたバッグについては、修理・リペアの検討が必要です。
コーチのバッグ正規メンテナンスサービスとは
コーチでは製品に対する様々なアフターサービス・リペアサービスのためリペアセンターを設けており、所有しているユーザーが安心して使い続けることが可能な体制を取っています。
コーチのリペアセンターは本物であることが確認できた製品については、アメリカ本社の工房と同じ優れた技術を持った専属職人が、本国から用意した純正の部材を使用し、丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・リペアを行う形です。
コーチの修理・メンテナンスは対外的に明確な料金を提示しておらず、基本は受付窓口である全国の正規輸入販売代理店が製品をいったん預かり、見積りを出した後に作業を進める形になっています。
料金は修理・リペア個所・モデル種類によって使用する部材や作業工程が異なるため、製品預かり後の連絡となります。
ですが、修理についてはっきり箇所を指定して質問すると、正規リペアセンター・コーチ取り扱い正規ブティックでは、目安の料金を案内してくれます。
ここでは、コーチ・リペアセンターの修理・リペア料金の目安を一部ですが、見てみましょう。
コーチバッグ修理・リペア目安料金(一部)
コーチバッグ修理可能箇所 | 修理・リペア料金(概算・目安) |
---|---|
ハンドル交換(2本) | 38,000円~(概算・目安) |
ライニング(内張り)交換 | 25,000円~(概算・目安) |
その他 | 要見積り |
このような目安料金になっておりますが、基本はあくまで製品預かり後見積り確定次第の連絡になります。
さらに納期は通常見積のみで約2週間、作業とトータルで最速約2ヶ月を見ていますが、交換部品が日本担当サービスに無く、アメリカ本社から取り寄せ・また特殊修理の場合は、納期がかなり長くなりますので、コーチのバッグを正規サービスで修理・リペアに出す場合は、予算・納期に十分な余裕を持った方が良いでしょう。
正規サービスへコーチのバッグを修理・リペア依頼するメリット
- 日本担当正規サービスへ製品を預けるため安心感が高い
- 納期・料金は基本製品預かり後連絡となり、修理部品が日本担当サービスに無くアメリカ本社から取り寄せ・特殊修理になる場合、納期がかなり長くなる
- 修理部品が日本担当サービスに無くアメリカ本社から取り寄せ・特殊修理の場合は見積り料金が高額の可能性あり
内容を直接正規サービスへ相談したい場合
コーチ・リペアセンター 住所:千葉県柏市新十余二3-1 GLP柏3階 TEL:0120-556-935 受付時間:10:00~18:00 土日祝日・年末年始休み 、または公式サイトのメールアドレス記載箇所から記入の上、メールで問い合わせ
:来店受付の場合は全国のコーチ正規取り扱いブティックが窓口、郵送を希望の場合は郵送料ユーザー負担にてコーチ・リペアセンターへ郵送も可
正規サービスより依頼がしやすく料金もお得なバッグ修理専門店
コーチのバッグを修理・リペアしたい場合、正規サービスは製品を預かり後見積りになり料金が高額・納期も長くなるなどの理由から、他の依頼方法を探しているユーザーもおり、そういった際には優秀で実績のあるバッグ修理専門店に依頼すると良いです。
バッグ修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、修理・リペアの概算料金相場を見てみましょう。
コーチバッグ修理可能箇所 | 修理・リペア料金(概算) |
---|---|
スライダー交換 | 4,400円~(概算) |
ファスナー交換 | 9,900円~(概算) |
パイピング交換(全周) | 18,700円~(概算) |
ハンドル(2本)交換 | 15,400円~(概算) |
ライニング(内張り)交換 | 18,700円~(概算) |
その他 | 応相談・要見積り |
このような概算料金設定で、正規サービスの対応は全て見積りなので料金がすぐ分かりませんが、バッグ修理専門店の場合、箇所ごとに概算の基本料金が設定されており魅力的です。
納期の方も正規サービスだと見積りのみで約2週間のところを、基本3~4週間で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、コーチのバッグは熟練した職人による非常に高度な技術で製造され、素材も厳選された上質な皮革素材や、オリジナルのグラブタンレザー、厳選された繊維素材等を使用しているため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が大切です。
バッグ修理専門店を利用する場合なぜ優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけないのか
コーチに限らず、有名ブランドのバッグ類を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても重要になります。
なぜなら、バッグ修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれたバッグの状態を見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多い為です。
コーチ・バッグ製品の修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能です。
そのため、バッグ修理店の情報をできる限り集めて、さらにお店の口コミや実際に職人に相談をして、信頼できるお店かどうか見極めることが必須となります。
コーチのバッグをバッグ修理専門店に修理・リペア依頼するメリットとは
- 正規サービスよりも料金・納期がはっきりしており気軽に依頼できる
- コーチのバッグを修理・リペアした経験が豊富で技術の高い職人が担当すれば高品質な仕上がりが期待できる
- 経験豊かな職人ならば細かい点まで相談でき優れた提案もしてくれるので良心的な対応
おすすめしたい、ブランドバッグ修理専門店2選
お伝えしたように、修理専門店では正規サービスよりも費用を抑えたる事ができます。また手元に戻ってくる期間も早いです。
メンテナンス料金を抑えたい人や急ぎという人は、修理専門店への依頼がおすすめです。
ここでは、技術が高く費用を抑えられ納期も早めなブランドバッグ修理専門店を2選紹介させて頂きま
す。
創業60年を超える(リナビス)
リナビスは創業60年を超える宅配クリーニング専門店です。
衣類や布団のクリーニングも行っていますが、その技術を生かしブランドバッグのメンテナンスも行っています。
こんな事でお困りの方におすすめ
- シミや汚れ・色移り
- キズ・剥げ・破れ・日焼け
- 金具やファスナーなどの破損や劣化
選ばれる4つのポイント
- 分かりやすい料金プラン
- 熟練職人による高品質なメンテナンス
- 4,000件以上の実績
- カラーチェンジや修理にも対応
創業から60年の歴史と、熟練した職人がひとつひとつ丁寧に手作業でメンテナンスしてくれます。
「バッグ・鞄コース」「靴コース」「財布・小物コース」など、各コースごとに分かれておち料金表が分かりやすいのでまずはチェックしてみてください。
修理専門店 REPAIR-SHOP HIRAISHIYA
REPAIR-SHOP HIRAISHIYAは創業80年を超えるブランドバッグ財布の修理専門店です。
様々なブランド品の修復を行っていますが、ルイヴィトンの修理では修理業界で1番の実績があります。
こんな事でお困りの方におすすめ
- 色落ちや色抜け(染め直し補色)
- ほつれや破損
- 染みや汚れ
選ばれる3つのポイント
- 専門修復師が在籍
- ブランドバッグ・財布に特化した修理専門店
- 事前に無料カウンセリングが可能
鞄を送る事前に無料カウンセリングが受けれるので、おおよその料金が分かり安心できます。
また、日々実績が投稿されているので、どのくらいのメンテナンスを行ってもらえるのかイメージしやすいです。
コーチのバッグを修理・リペアしたい場合正規サービスより優秀な実績を持つバッグ修理専門店の方がお得で確実
コーチのように厳選された上質な天然皮革やオリジナルのグラブタンレザー、厳選された繊維素材等を使用し、熟練した優秀な職人の手によって高品質に仕上げられたバッグの、長年の使用で壊れた個所などを修理・リペアしたい場合、通常は正規取り扱いブティックを通して正規リペアセンターに依頼する事になります。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から正規サービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高いバッグ修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が必須です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置けるバッグ修理専門店を選択し、自宅に眠っている愛用のコーチ・バッグコレクションを、購入時のように美しくリニューアルしましょう。