古くは15世紀ごろから発明されていた革靴ですが、ルーツは中世兵士の着用していた深く足を覆うブーツが由来とされています。
しかし一般用には歩行する際くるぶしから上を覆う部分が邪魔になるため、くるぶしより上の部分を切り落としたのが現在の紳士用革靴の始まりといわれています。
ですが、ブーツそのものは主に労働者用の作業靴として残り、現在の洗練されたブーツに発展させたのは開拓の国アメリカです。
1902年にアメリカ・アイダホ州セントマリーズにて創業者であるオット・ホワイトが設立したのが、現在世界最高峰のブーツブランドとして有名なホワイツブーツの始まりです。
創業時はアメリカ北西部のロガー（木こり）たちが作業で着用する、ワークブーツをハンドメイドで生産・提供しており、耐久性が高く過酷な環境にも負けない質実剛健な造りで、多くの労働者に愛用されるようになります。
後にワシントン州・スポケーンに本拠地を移し、現在も世界中の労働者やバイカー・レザーファッション好きまで、多くの愛用者を誇ります。
ホワイツブーツの特徴は創業時から受け継がれる、最高級のレザー素材と、水の浸透や型崩れを防ぐために太いアイリッシュ・リネンの糸を採用した、アッパーとインソールを手縫いで合わせてからのステッチダウン製法の圧倒的な耐久性を誇る品質の高さです。
創業から一貫して職人の手によるハンドメイド製法に拘る、その徹底ぶりは現在も受け継がれており、別名「キング・オブ・ブーツ」の名称で親しまれています。
中でも消防隊員（スモークジャンパー）の為に開発された、独特な造りが特徴の逸品ワークブーツ「スモークジャンパー」や、現在のニーズに合わせたドレッシーでスマートなブーツ「セミドレス」、古典的な高いアーチとヒールが特徴の長い歴史を生き抜いた銘品「ワークパッカー」などが有名です。
ホワイツブーツはその圧倒的な耐久性から、年数を経て履きこむほどに味わい深いスタイルに変化するのも大きな魅力で、5年、10年以上は履き続けるのが当たり前といわれています。
しかし、どんなに高い技術で製造された高品質なホワイツブーツを以てしても、その使用頻度の高さ故、普段からのこまめなケアは欠かすことができず、さらに損傷や破損、部品の外れなどが発生した場合は速やかに製造元の工房へ修理・メンテナンスを依頼する事が大切です。
修理・メンテナンスを施すことで、愛用のホワイツブーツは一生使い込める必需品となり、足元を支え続けます。
現在、ホワイツブーツの修理・メンテナンスについては、基本東京都にある2件の正規販売店では日本担当サービスで作業、製品の状態によってはアメリカ本社で作業を行い、アメリカ本国の工房に送る形になっています。
受付自体は全国のホワイツブーツ取り扱い店でも可能ですが、対応は店舗によるので確認が必要です。
また、もろもろの事情から近年数が増えている皮革製品修理専門店を利用するユーザーも多く存在し、おすすめの方法です。
ここでは、ホワイツブーツを修理・メンテナンスする際の対応・料金・納期等について日本正規サービスや皮革製品修理専門店の対応・料金・仕上がりの違いについて紹介して行きます。
現在ホワイツブーツのワークブーツをご愛用の方々、これから購入を検討中の方にも有力な情報がありますので、是非この機会にお読み下さい。
Contents
ホワイツブーツを修理・メンテナンスする目安について
徹底したクラフトマンシップの手作業で仕上げられ、厳選された素材使い・独自の製法「ステッチダウン製法」による高い耐久性が魅力のホワイツブーツですが、さすがのホワイツブーツでも毎日使用することによる経年劣化よるメンテナンスは必須で、劣化による損傷・また使用している部品も破損や傷みが生じてきます。
ホワイツブーツは、過酷な環境やハードな作業に耐えうることを想定して製造されており、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過し、傷みや破損・擦れなどが生じた際については、修理・メンテナンスが必要になります。
ホワイツブーツの正規メンテナンスサービスとは
ホワイツブーツでは、長期の使用による傷みや部品の摩耗、踵・ソール・本体や革の傷みに対する修理・メンテナンスを行っており、修理・メンテナンスについては、基本東京都にある2件の正規販売店は日本担当サービスで作業、製品の状態によってはアメリカ本社で作業を行い、アメリカ本国の工房に送る形になっています。
受付自体は全国のホワイツブーツ取り扱い店でも可能ですが、対応は店舗によるので確認が必要です。
納期については製造と同じく、日本で作業の場合約3ヶ月、アメリカ送りの場合、目安で最速約4～5か月とかなり長くなりますので、ホワイツブーツを正規サービスで修理・メンテナンスに出す場合は、予算・納期に十分な余裕を持った方が良いです。
ホワイツブーツ正規販売店修理料金目安（一部）
| ホワイツブーツ修理可能箇所 | 日本正規販売店修理料金（概算・目安） |
|---|---|
| ソールのみ交換 | 20,000～30,000円（概算・目安） |
| その他（他の修理箇所・カスタムオーダーブーツなど） | 要見積り |
正規サービスへホワイツブーツのワークブーツを修理・リペア依頼するメリット
日本正規取り扱い代理店へ製品を預けるため安心感がある
料金は日本で作業の場合20,000～30,000円台が目安、アメリカ送りの場合は見積りとなりかなり高額の可能性有り
納期は日本で作業の場合約3ヶ月、アメリカ本社で作業の場合最速で約4～5ヶ月を要するが、作業内容や部品関係の取り寄せなどでさらに長くかかる場合有り
料金も基本見積りになり、作業内容・アメリカ送りの場合は高額になる可能性もあるので注意
直接内容を問い合わせしたい場合
日本正規販売店：STUMPTOWN SHIBUYA 住所：東京都渋谷区神南1-11-5-2F TEL：03-3477-0658 営業時間：11:00〜21:00 不定休
日本正規販売店：STUMPTOWN GINZA 住所：東京都中央区銀座2丁目3-7 TEL：03-3561-6788 営業時間：11:00〜21:00 不定休
：他、全国のホワイツブーツ取扱店でも受付可能だが、対応は店舗によって異なるので注意
正規サービスより気軽に相談でき納期が早く料金もお得な皮革製品修理専門店
ホワイツブーツのワークブーツを修理・メンテナンスしたい場合、正規サービスは基本製品を預かり後見積りになり、アメリカ本社で作業の場合納期も長くなるなどもろもろの理由から、他の依頼方法を探しているユーザーも多く、そういった場合は優秀で実績のある皮革製品修理専門店に依頼するのがおすすめです。
皮革製品修理専門店へ修理・メンテナンス依頼するメリットは、料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、修理・メンテナンスの料金平均相場を見てみます。
| ホワイツブーツ修理可能箇所 | 皮革製品修理専門店修理料金（概算・目安） |
|---|---|
| ソールのみ交換 | 19,800円～（概算・目安） |
| ソール交換（リウェルト・オールソール・ヒール・土台込み） | 33,480円～（概算・目安） |
| ヒールのみ交換 | 4,400円～（概算・目安） |
| その他（ソール・ヒール交換以外の修理/カスタムオーダーブーツなど） | 応相談・要見積り |
このような料金設定で、皮革製品修理専門店の場合、箇所ごとに概算の基本料金が設定されており魅力的です。
納期の方も正規サービスだと製品預かり後連絡・目安として約4～5ヶ月となりますが、基本約一か月程度で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、ホワイツブーツのワークブーツは高度な技術で製造され、素材も上質な天然皮革を使用・製品の中にはカスタムオーダー品も存在するため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が重要です。
皮革製品修理専門店に修理・メンテナンスを依頼する場合優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけない理由
ホワイツブーツに限らず、有名ブランドのブーツ・革靴を修理・メンテナンスする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても重要になります。
なぜなら、皮革製品修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれたバッグの状態を見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多い為です。
ホワイツブーツのワークブーツ修理経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を良好な状態に取り戻すことが可能です。
ホワイツブーツのワークブーツを正規サービス以外で修理したい場合優秀な技術を持つ皮革製品修理専門店の方がお得で安心
ホワイツブーツのように徹底した職人による手作業で加工、厳選された素材と、独自の製法「ステッチダウン製法」で優れた耐久性を持つブーツを、長年着用したことで壊れた個所の修理・メンテナンスを行いたい場合、通常は基本東京都にある2件の正規販売店で受付し日本にて作業、製品の状態によってはアメリカ本社で作業を行い、アメリカ本国の工房に送る形になっています。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から、正規サービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高い皮革製品修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が肝心です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置ける皮革製品修理専門店を選択し、愛用のホワイツブーツ・ワークブーツを、良好なコンディションに復活させましょう。
