腕時計とスポーツの世界はとても深いものがあり、特に1880年代後半にストップウォッチ・クロノグラフ機能が発明されてからは、記録計測器として欠かせないアイテムとなっています。
1860年、優れた時計職人のエドワード・ホイヤーがスイス・サンティミエに開いた工房が、後にモータースポーツと深い関わりを持つことになる老舗ブランド、タグ・ホイヤーの始まりです。
商業当初からタグ・ホイヤーはその優れた機械式ムーブメント製造技術と、銀加工をも用いて作り出す懐中時計の開発に優れ、当時例の無い鍵を使わずリューズ機能を使いゼンマイを巻き上げる懐中時計で特許を取得、一躍スイスの名門ブランドの仲間入りを果たします。
そして1882年に精密部品の振動オピニオンを改良し、プッシュボタンによって針をスタート・ストップできるストップウォッチ(クロノグラフ)を開発、クロノグラフは計測器として高い評価を獲得し、軍用・スポーツ計測等に用いられ、タグ・ホイヤーの名声を更に広めることになります。
その後、自動車のダッシュボードに搭載する計器を製造するようになったホイヤーは、クロノグラフ機能を懐中時計に取って代わった腕時計に搭載し、プロドライバーが自らの腕にホイヤーのクロノグラフウォッチを着用するようになり、モータースポーツと密接な関係を築くようになるのです。
特に1960年代から流行しだしたレーシングスポーツは隆盛を極め、ホイヤーが世界的に有名なレース大会とタイアップして発表された名作腕時計「カレラ」「モナコ」は有名なドライバーがこぞって身に着け、ホイヤー製のクロノグラフウォッチは世界中で大ヒットする事になり、世界に誇る一流腕時計ブランドとして認知されます。
現在、ホイヤーは新たな市場を求めてLHMVグループ傘下となり、現在も世界のトップブランドとして革新的で創造性に溢れたコレクションを発表し続けています。
タグ・ホイヤーの現行コレクションは世界中の時計マニアを魅了し、愛用者が数多く存在しますが逆に近年、1970年代前半のクォーツショックが起こる以前に製造された、優秀な機械式ムーブメントを搭載したアンティーク扱いとなっている旧型モデルの人気が再燃しています。
中古市場では現行モデルを越える高値で取引されており、タグ・ホイヤー製アンティークの旧型モデルは静かなブームです。
しかし、アンティーク扱いの旧型モデルは、定期的なメンテナンスを怠り使用を続けると、最高の状態を発揮することはできず、精度や動作に異常が起こり、最悪の場合動作しなくなり時計としての役割を果たせなくなります。
そんな最悪の事態を避けるためメンテナンスは必須事項であり、特に防水検査を含んだオーバーホールは数あるメンテナンス作業の中でも基本中の基本といえ、数年に一度必ず行わなくてはならない重要な作業になります。
現在、かなり前に製造を終了している、アンティーク・タグ・ホイヤーのメンテナンス・オーバーホールについては、全国の腕時計販売店が窓口となり、正規サービス・LVMHウォッチ・ジュエリージャパンサービスが作業を担当する形です。
しかし、作業は全てスイス送りで現物を確認してからの可否判断となり、機械式ムーブメントの状態次第では作業不可として返却される場合もあります。
このような事情から正規サービスを利用しないユーザーもおり、アンティーク・ホイヤーコレクションのユーザーは高い技術を持ち、信頼の置ける腕時計修理専門店に依頼する人が多いです。
ここでは、アンティーク・タグ・ホイヤーの腕時計に関するオーバーホールについて、正規サービスの対応と腕時計修理専門店の対応に関する違いを紹介していきます。
アンティーク・タグ・ホイヤーの腕時計をすでに所有している方も、新たに中古市場で購入を検討している人にとっても有益な情報がありますので、是非この機会に目を通してください。
Contents
- 1 アンティーク・タグ・ホイヤーの腕時計を良好な状態で使用するには、どのタイミングでオーバーホールに出すべきか
- 2 正規サービスへアンティークになる旧型ホイヤーの腕時計をオーバーホール依頼するとどのくらい納期や料金になるのか
- 3 正規サービスより納期が早く割安な料金でオーバーホール可能な腕時計修理専門店とは
- 4 腕時計修理専門店への依頼ならクラフトワーカーズがオススメ!
- 5 オーバーホールをご検討の方へ
- 6 クラフトワーカーズでまとめて見積もりしてみませんか?
- 7 お客様情報入力
- 8 正規サービスでオーバーホールができないアンティーク・ホイヤー旧型モデルのオーバーホールを依頼する際は信頼の置ける優秀な腕時計修理専門店に依頼すると安心
アンティーク・タグ・ホイヤーの腕時計を良好な状態で使用するには、どのタイミングでオーバーホールに出すべきか
すでに製造が終了しているアンティーク扱いのタグ・ホイヤーウォッチは、どのタイミングでメンテナンスに出すと良いのでしょうか。
全国の正規輸入販売店や正規サービス・LVMHウォッチ・ジュエリージャパンサービスでは、ホイヤーのコレクションに搭載されている機械式ムーブメントは原則、最低3~5年ごとにオーバーホールが必要と推奨しており、アンテイークモデルの場合は早急に対処が必要になります。
正規サービスへアンティークになる旧型ホイヤーの腕時計をオーバーホール依頼するとどのくらい納期や料金になるのか
タグホイヤーはオーバーホールをコンプリートサービスと呼び、オーバーホールはもとより磨耗した部品に関する交換や防水テストまでを、トータルサービスとして提供しています。
では、アンティーク扱いの旧型タグホイヤー腕時計を良好に使用するため、正規サービスにメンテナンスを依頼すると、どのくらいの期間と料金がかかるのでしょうか。
アンティーク扱いになっている旧型モデル、特にタグ・ホイヤー正規サービスで定められている修理用交換部品の保有期限は造終了後20年と決められており、この期間を越えているモデルについては全てスイス本社送りとなり、スイス・タグホイヤー工房のみが復元作業を行う事が可能です。
復元作業はスイス工房へ直接送られるため、依頼後キャンセルができないこと、また、納期は最低でも半年以上~1年はかかり、料金は見積りですが、場合によっては購入金額以上の高額になることを覚悟しなくてはなりません。
更に交換部品等の代替が利かず、機械式ムーブメントの状態が修復困難な場合は作業不可として返却されるケースもありますので、アンティークの旧型モデルをオーバーホール依頼する際は、慎重に確認する必要があります。
正規サービスへアンティークの旧型ホイヤー腕時計をオーバーホール依頼するメリットとは
- 正規サービスでは磨耗備品の交換や防水検査も含むコンプリートサービスとしてオーバーホールを実施、旧型モデルは修復サービスという形で作業可否はスイス本社判断になる
- 正規サービスでの修理部品保有期限は製造終了後20年で旧型モデルは現行部品で代用されアンティークの価値を落とす可能性がある
- 部品保有期間を過ぎたモデルでもスイス・タグホイヤー工房であれば復元可能だが、膨大な期間と購入金額以上の料金がかかる可能性が高いので注意が必要
直接正規サービスへ問い合わせしたい場合
LVMHウォッチ・ジュエリージャパン株式会社 〒135-0016 東京都江東区東陽6-3-2イースト21タワー18F TEL:03-5635-7030 受付時間:月曜日~金曜日 10:00~17:00 土・日・祝日休み
出典:タグ・ホイヤーのサービス
正規サービスより納期が早く割安な料金でオーバーホール可能な腕時計修理専門店とは
アンティークのホイヤー旧型モデルをオーバーホールする場合、納期や料金の問題、正規サービスでオーバーホール不可能なモデルを所有している場合には、正規サービスを利用する以外に、優秀な技術を持った腕時計修理専門店を選択する方法がおすすめです。
時計修理専門店のメリットは正規サービスより安くオーバーホールの依頼ができる事、正規サービスでオーバーホールができないモデルでも作業受付が可能な事、デメリットは修理店によって時計修理の技術に差があることが理由として挙げられ、そのため優秀な技術を持つ修理店へ依頼する事が重要です。
修理専門店によってオーバーホール料金にバラつきがありますが、平均相場を正規サービスの対応と比較してみましょう。
タグ・ホイヤー・アンティーク旧型モデル・搭載ムーブメント仕様 | 修理専門店 | メーカー依頼 |
---|---|---|
機械式ムーブメント(手巻き・自動巻き・自動巻きクロノグラフ) | 19,800円~38,500円(基本料金・応相談) | スイス本社送りで時計預かり後作業可否を判断・ムーブメントの状態、交換部品の代替不可の場合作業不可として返却の場合もあり |
上記のように修理専門店では基本料金が設定されており、正規サービスのLVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパンと比較するとかなり良心的な対応になっています。
また、納期も正規サービスの場合かなりの長期に渡るところを、腕時計修理専門店では基本約4~5週間で仕上げてくれるので、納期も早く利用がしやすいです。
しかし、タグ・ホイヤーの旧型モデルに搭載されている高精度な機械式ムーブメントは、独自の機密構造で経年劣化による部品の摩耗や損傷の可能性もあり、修理専門店に依頼する際には技術的に優れた、信頼の置ける修理店を選ばなくてはなりませんので、十分な注意が必要になります。
本当に信頼の置ける優秀な腕時計修理専門店と出会うには
日本は腕時計の製造・修理に関しては世界一の技術を持っており、腕時計修理専門店も数多く存在し、選択に迷うほどの店舗数があり、一見アンティークの古い時計でも簡単に依頼できると感じがちです。
ですが、本当に信頼の置ける技術を持った優秀な腕時計修理専門店となると、数は非常に少なくなり、見つけ出すのにかなりの労力を費やす事になります。
また、技術の優秀な修理専門店を探そうとしても、会社の規模やコマーシャル・ネームバリュー等、見かけの情報だけではどこが最適な修理店か見当が付きません。
こういった際は、実際に修理店を利用した人たちの情報をインターネットやSNSの口コミ等で参考にすることがとても重要です。
あと、探している修理店に資格を持った技術士が在籍しているかどうか、などを確認すると良い結果に繋がります。
腕時計修理を仕事として行うのに資格は特に必要ありませんが、資格を有しているかいないかでは大違いで、信頼度も技術の高さも当然有資格者のほうが遥かにランクが上です。
そのため日本では腕時計修理技術の質向上のために国家資格を設けており、技術士のレベルアップに努めています。
名称は腕時計修理技能士という資格で、3級から資格があり、2級、1級とグレードが上がり、1級が最上資格になります。
特に1級腕時計修理技能士は上級資格として登録されている難度の高い資格で、もし探している修理店に1級腕時計修理技能士が在籍していれば、その修理店の信頼度は抜群に高く安心できるものです。
しかし、実際は全ての腕時計修理作業を1級腕時計修理技能士が担当しているわけではないので、依頼する場合には事前にお店と十分対話を行い、作業詳細の確認を取っておくことが大切になります。
アンティークの旧型ホイヤー腕時計を腕時計修理専門店にオーバーホール依頼するメリット
正規サービスと異なり基本料金・納期が明確で敷居が低く相談しやすい
優秀で経験値の高い1級腕時計修理技能士が担当すれば正規サービスと比較してもオーバーホールの内容・質に変わりはない
正規サービスで部品保有期間を過ぎた古いモデルも優秀な1級腕時計修理技能士が在籍し信頼の置ける修理店なら高品質で格安にオーバーホールできる可能性が高い
腕時計修理専門店への依頼なら
クラフトワーカーズがオススメ!
腕時計修理専門店へ依頼を考えているのであればクラフトワーカーズがオススメです。
クラフトワーカーズでは以下のような特徴があります。
- 複数の修理専門店にまとめて見積もりがとれる
- メーカーやデパートよりも料金が安い
- 最短で3週間と納期が早い
- 担当する職人が選べる
- 時計修理技能士1級など全ての職人が資格を保持
- 修理後の保証が1年間と安心
- 交換部品があった場合にはメーカー純正部品を使用している
- 見積・送料が無料
クラフトワーカーズでは、時計情報を記入するだけで複数の修理専門店の優秀な職人に、纏めて見積もりをとり、料金や納期を比較して選ぶことができるサービスです。在籍している職人は全員時計修理の資格を所有しているため一定の技術以上を持ち合わせた職人だけになります。
未熟な人間が時計をメンテナンスする事はありません。
1年間の保証が設けられメーカーより安い金額で優秀な職人にオーバーホールを行なってもらえるので、正規メンテナンスでないとイヤだ!という方でない限りは、是非使ってみてください。
職人を選ぶ事ができる仕組みは、時計修理業界初になります。
クラフトワーカーズの評判を確認する
実際にオーバーホールを行う職人とダイレクトにやり取りができるので、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できます。
オーバーホールをご検討の方へ
クラフトワーカーズなら全国どこからでも
安心して依頼ができます。
-
修理料金を
比較できる職人全員に一括見積りで
料金比較ができます。 -
安心して
依頼ができるわからない事は直接職人に聞いて解決。
だから安心して依頼ができます。 -
修理後の
安心サポート全ての時計に
1年間の動作保証がつきます。 -
WEBから簡単
「まとめて見積り」「まとめて見積り」なら、住所や電話番号の入力なし。時計を送らずに概算見積りを作成します。
-
資格を持つ
職人が在籍優れた技術でリーズナブルに
オーバーホールができます。 -
梱包キットを
無料提供全国どこでも時計の梱包キットを
無料で提供。
着払いで修理店へ送るだけ。
Now Loading...
正規サービスでオーバーホールができないアンティーク・ホイヤー旧型モデルのオーバーホールを依頼する際は信頼の置ける優秀な腕時計修理専門店に依頼すると安心
すでに製造を終了しておりアンティーク扱いとなったタグ・ホイヤーの旧型モデルをオーバーホルする場合、正規サービスのLVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパンを通して依頼するのが通常です。
ですが、正規サービスでアンティーク・ホイヤー旧型モデルを受付すると、スイス本社送りで時計預かり後作業の可否を判断する形になり、機械式ムーブメントの状態次第では作業不可として返却される場合もあります。
こういった場合には、本当に信頼が置け優秀な技術を持った、腕時計修理専門店に依頼するのがおすすめの方法です。
しかし、腕時計修理専門店の場合は、修理店によって技術にバラつきがあるので十分注意し、検討した上で依頼する修理店を選択する事が重要になります。
そのためには事前にできる限りの情報を集め、腕時計修理専門店に関する知識を十分に身に付けてから、修理店を選ぶようにすることが必ず必要です。
依頼後に品質で後悔することの無いように、本当に信頼の置ける腕時計修理店を見つけて、素晴らしい技術を持った本物の腕時計修理技能士との出会いを体験して下さい。