他民族による植民地文化から始まり、独立戦争により1777年に独立国家として成立したアメリカ合衆国は、世界各地から集まった移民の国であり、常に開拓と領土拡大と共に戦いと厳しい労働の力によって現在の国土を獲得しました。
特に農民や鉄鋼・鉄道・建築等の労働者の仕事はハードで、19世紀初頭には労働の為に革靴が大量生産され、高い防水性や厳しい労働環境にも耐えられるブーツとして発展します。
民主国家が成立しスーツを制服とする政治家などが社会の主流になると、武骨なブーツに代わり高い耐久性を持ち豪華で履き心地の良い紳士革靴を求めだします。
そんな中、1922年にアメリカ中西部ウィスコンシン州・ベルギーで靴職人アレン・エドモンズが立ち上げた、現在も職人によるハンドメイドの革靴が有名な老舗ブランド「アレン・エドモンズ」の始まりです。
アレン・エドモンズは創業から一貫して職人による手作業の革靴に拘り、釘のシャンクなど一切釘を使わずに製造を行い、現在も750人にものぼる熟練職人が5つの工場に分けられ、212の工程を経てほとんどの作業を手作業で行い、製造をすべて国内生産で続けています。
アレン・エドモンズは、当時革新的といわれた「グッドイヤーウェルト製法」を早くから導入し、面倒な手順を機械で行い、さらにアッパー以外にも靴全面の360°にグッドイヤーウェルト製法を施す「360°グットイヤーウェルト製法」を導入、これにより靴底のクッション性を強化、長時間の歩行でも疲労しにくい革靴を生み出します。
そして機械による工程以外は全て熟練した職人が行い、その品質の高さで第二次大戦後、歴代アメリカ大統領の多くがアレン・エドモンズの革靴を着用しています。
アレン・エドモンズの大きな魅力は、独自に導入した360°グットイヤーウェルト製法による、長時間履いても疲れにくい極上の履き心地にあります。
また、ほとんどの製造メーカーが海外拠点に移っている中、国内生産を続けるアレン・エドモンズはアアメリカ人の誇りといって良いでしょう。
特に、オリジナル素材カスタムカーフが特徴の定番シューズ「パーク・アベニュー」、武骨なデティールと切り返し部分にステッチ技術を施したウィングチップ・「マックニール2.0」、希少価値の高いホーウィン社製コードバンを素材に採用、履き込む事で深みの増す逸品チャッカブーツ「コードバンチャッカブーツ」等が有名です。
しかし、どんなに高い技術で製造された高品質な革靴も、その使用頻度の高さ故、普段からのこまめなケアは欠かすことができず、さらに損傷や破損、部品の外れなどが発生した場合は速やかに製造元の工房へ修理・メンテナンスを依頼する事が大切です。
修理・メンテナンスを施すことで、愛用の革靴は一生使い込める必需品となり、足元を支え続けます。
アレン・エドモンズの修理・メンテナンスはアレン・エドモンズ正規取り扱い店・トレーディングポストや一部取り扱いセレクトショップで受付を行っています。
また、もろもろの事情から近年数が増えている皮革製品修理専門店を利用するユーザーも多く存在し、おすすめの方法です。
ここでは、アレン・エドモンズの靴を修理・メンテナンスする際の対応・料金・納期等について正規サービスや皮革製品修理専門店の対応・料金・仕上がりの違いについて紹介して行きます。
現在アレン・エドモンズの靴をご愛用の方々、これから購入を検討中の方にも有力な情報がありますので、是非この機会にお読み下さい。
Contents
アレン・エドモンズの靴を修理・メンテナンスする目安について
厳選された天然皮革を素材に使用し、熟練した技術を持つ職人により製造されたアレン・エドモンズの靴は、毎日使用することで経年劣化等により年数が経つと、劣化による損傷・また使用している部品も破損や傷みが生じてきます。
革靴の場合、主に修理が必要になる箇所はソール(底材)・ヒール(踵)部分の摩耗や損傷、革素材の傷みなどです。
アレン・エドモンズの靴は、長期に渡る使用に耐えられる加工・技術を生かして製造されていますが、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過し、傷みや破損・擦れなどが生じた際については、修理・メンテナンスが必要です。
アレン・エドモンズ靴の正規メンテナンスサービスとは
アレン・エドモンズでは製品に対する様々なアフターサービス・リペアサービスのため修理・メンテナンスサービスを設けており、所有しているユーザーが安心して使い続けることが可能な体制を取っています。
修理・メンテナンスサービスは、本社の工房と同じ優れた技術を持った専属職人が、本国から用意した純正の部材を使用し、丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・リペアを行う形です。
アレン・エドモンズの修理・メンテナンスは対外的に明確な料金を提示しておらず、基本は受付窓口である正規取り扱い店トレーディングポスト・または一部取り扱いセレクトショップが製品をいったん預かり、見積りを出した後に作業を進める形になっています。
料金は修理・リペア個所・モデル種類によって使用する部材や作業工程が異なるため、製品預かり後の連絡となります。
さらに納期は見積り確定後連絡となりますが、交換部品が日本担当サービスに無い・特殊修理の場合は、納期がかなり長くなりますので、アレン・エドモンズの靴を正規修理・メンテナンスサービスで修理・リペアに出す場合は、予算・納期に十分な余裕を持った方が良いです。
正規サービスへアレン・エドモンズの靴を修理・リペア依頼するメリット
- 日本正規取り扱い店へ製品を預けるため安心感が高い
- 納期・料金は製品預かり後連絡となり、修理部品が日本担当サービスに無い・特殊修理の場合は、納期がかなり長くなる
- 修理部品が日本担当サービスに無い・特殊修理の場合は見積り料金高額の可能性がある
内容を直接正規サービスへ問い合わせしたい場合
アレン・エドモンズ正規取り扱い店/トレーディングポスト・カスタマーセンター TEL:03-6632-9154
トレーディングポスト公式サイト・お問い合わせ欄に必要事項・修理する靴の写真を添付し、Eメールで問い合わせ
国内のトレーディングポスト店舗に問い合わせ/一例:トレーディングポスト青山本店 住所:東京都港区北青山3丁目5−2 VORT北青山 1F・2F TEL:03-5474-8725 営業時間:11:30~20:00 不定休
正規サービスより依頼がしやすく料金もお得な皮革製品修理専門店とは
アレン・エドモンズの革靴を修理・リペアしたい場合、正規サービスは製品を預かり後見積りになり料金が高額・納期も長くなるなどの理由から、他の依頼方法を探しているユーザーもおり、そういった際には優秀で実績のある皮革製品修理専門店に依頼すると良いです。
皮革製品修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、修理・リペアの概算料金相場を見てみましょう。
アレン・エドモンズ修理可能箇所 | 皮革製品修理専門店修理料金(概算・目安) |
---|---|
オールソール交換 | 15,000円~(概算・目安) |
ヒール交換 | 3,500円~(概算・目安) |
つま先補強 | 2,200円~(概算・目安) |
革あて補強(1ヶ所に付き) | 1,320円~(概算・目安) |
その他 | 応相談・要見積り |
このような概算料金設定で、正規サービスの対応は基本見積りなので料金がすぐ分かりませんが、皮革製品修理専門店の場合、箇所ごとに概算の基本料金が設定されており魅力的です。
納期の方も正規サービスだと見積り確定後連絡のところを、基本3~4週間で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、アレン・エドモンズの革靴は熟練した職人による非常に高度な技術で製造され、厳選された上質な皮革素材を使用している為、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が重要です。
皮革製品修理専門店を利用する場合優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけない理由とは
アレン・エドモンズに限らず、有名高級ブランドの革靴を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても大切になります。
なぜなら、皮革製品修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれた製品の状態を正しく見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多い為です。
アレン・エドモンズ革靴製品の修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能です。
そのため、皮革製品修理専門店の情報をできる限り集めて、さらにお店の口コミや実際に職人に相談をして、信頼できるお店かどうか見極めることが必須となります。
アレン・エドモンズの靴を皮革製品修理専門店に修理・リペア依頼するメリット
- 正規サービスよりも料金・納期がはっきりしており気軽に依頼できる
- ベルルッティの製品を修理・リペアした経験が豊富で技術の高い職人が担当すれば高品質な仕上がりを期待可能
- 経験豊かな職人ならば細かい点まで相談でき優れた提案もしてくれるので親身な対応
アレン・エドモンズの靴を修理・リペアしたい場合正規サービスより優秀な実績を持つ皮革製品修理専門店の方がお得
アレン・エドモンズのような厳選された上質な天然皮革を素材に使用し、熟練した優秀な職人の手によって高品質に仕上げられた靴・財布の、長年の使用で壊れた個所などを修理・リペアしたい場合、通常はアレン・エドモンズ正規取り扱い店・トレーディングポストや一部取り扱いセレクトショップに依頼する事になります。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から正規サービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高い皮革製品修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が必須です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置ける皮革製品修理専門店を選択し、自宅に眠っている愛用のアレン・エドモンズ革靴を、購入時のように美しくリニューアルしましょう。