古くから優れた天然皮革加工技術を持ち、才能ある靴職人を多数輩出、特に紳士用革靴ではトップレベルのブランドが集う国・スペインですが、老舗のみならず新進気鋭の若い革靴製造ブランドも完成度の高い製品作りで知名度の高いブランドが多いです。
1991年、スペインの南東部、靴作りの重要な拠点で知られる街アルマンサで創業されたバーウィック(正式ブランド名はBerwick1707)は、新進気鋭の靴製造ブランドとして、現在認知度が高いブランドの一つと言えます。
バーウィックは創業当初、革靴ではなくスエード素材を使用したモカシンタイプの靴をメインに生産していました。
しかし、5年後の1996年に大きな転機が訪れます。
この頃バーウィックでは、本格紳士革靴の製造に着手するため、19世紀の初めにこれまで手縫いであった革靴製造に機械式生産を実現した「グッドイヤーウェルト製法」を導入、この製法は手間がかかり、職人の技術が問われるが、高品質で耐久師の高い革靴を生産できるため、優秀な靴職人を抱えるバーウィックはこの製法を採用し高品質の革靴を大量生産する事に成功するのです。
この歴史ある製法を採用したことで機械作業と職人の高度な技術が融合、素材を大量に調達し、ほとんどの工程を工場内で行いコストを抑え、素材の革裁断は従来のナイフ裁断と共に最新のレーザー裁断機を併用、効率的な生産体制によってコストパフォーマンスの高い革靴を、一日約1000足製造できるパフォーマンスを誇っています。
中でも正式社名にもなっているBerwick1707を冠した紳士靴アイテムから、プレーントゥシューズ「4406ROVI」、いかにもイギリス的な伝統溢れるタッセルローファー「8491SIVIDB」、ビジネスマン御用達のストレートチップシューズ「5224BCVI」等が有名です。
バーウィックの大きな魅力は優秀な靴職人の手作業と機械作業によるグッドイヤーウェルト製法、さらに革の裁断を手作業のナイフ裁断と最新のレーザー裁断機を併用する事で、高品質ながら価格帯を抑えたリーズナブルな提供方法が良く知られています。
しかし、どんなに高い技術で製造された高品質な革靴も、その使用頻度の高さ故、普段からのこまめなケアは欠かすことができず、さらに損傷や破損、部品の外れなどが発生した場合は速やかに製造元の工房へ修理・メンテナンスを依頼する事が大切です。
修理・メンテナンスを施すことで、愛用の革靴は一生使い込める必需品となり、足元を支え続けます。
バーウィックの修理・メンテナンスはバーウィック日本直営店や正規取り扱い店・また公式オンラインストアで受付を行い、正規カスタマーサービス提携リペア工房が作業を行っています。
また、もろもろの事情から近年数が増えている皮革製品修理専門店を利用するユーザーも多く存在し、おすすめの方法です。
ここでは、バーウィックの靴を修理・メンテナンスする際の対応・料金・納期等について日本総代理店正規カスタマーサービス提携リペア工房や皮革製品修理専門店の対応・料金・仕上がりの違いについて紹介して行きます。
現在バーウィックの靴をご愛用の方々、これから購入を検討中の方にも有力な情報がありますので、是非この機会にお読み下さい。
Contents
バーウィックの靴を修理・メンテナンスする目安について
厳選した天然皮革を素材に使用し、熟練した技術を持つ靴職人と先進技術により製造されたバーウィックの靴は、毎日使用することで経年劣化等により年数が経つと、劣化による損傷・また使用している部品も破損や傷みが生じてきます。
革靴の場合、主に修理が必要になる箇所はソール(底材)・ヒール(踵)部分の摩耗や損傷、革素材の傷みなどです。
バーウィックの靴は、長期に渡る着用に耐えうる優れたパフォーマンスを発揮しますが、日常使用する際のお手入れも重要になり、さらに購入から数年経過し、傷みや破損・擦れなどが生じた際については、修理・メンテナンスが必要です。
バーウィック靴の正規修理・メンテナンスサービスとは
バーウィックでは、長期の使用による傷みや部品の摩耗、踵・ソール・本体革の傷みに対する修理・メンテナンスを行っており、バーウィック日本直営店や正規取り扱い店・また公式オンラインストアが窓口となり、正規カスタマーサービス提携リペア工房が作業を担当します。
受付後、納期は基本製品預かり後、見積りを取り修理決定から連絡となります。
料金についても基本見積りですが、公式サイトに一部基本料金が載っていますので、正規サービスの基本料金をここでは見てみる事にしましょう。
バーウィック修理可能箇所 | 正規カスタマーサービス提携リペア工房修理料金(概算・目安) |
---|---|
オールソール交換 | 18,700円~ |
ハーフラバーソール交換 | 4,400円~ |
ヒール交換 | 6,600円~ |
ヴィンテージトゥスチール | 4,400円~ |
ライニング補修(かかと) | 4,400円~ |
ホツレ縫い (一箇所) | 1,540円~ |
その他 | 要見積り |
このような基本料金になっておりますが、基本はあくまで製品預かり後見積り確定次第の連絡です。
納期については基本見積り確定後の連絡になりますが、目安として最速で約2週間~1ヶ月半、また特殊な工程・技術を要する場合は、納期が長くなり、料金も高額になる可能性がありますので、バーウィックの靴を正規カスタマーサービス提携リペア工房で修理・リペアに出す場合は、予算・納期に十分な余裕を持った方が良いでしょう。
正規サービスへバーウィックの靴を修理・リペア依頼するメリット
正規カスタマーサービス提携リペア工房に製品を預けるため安心感が高い
製造職人と同じ技術を持つ専門の職人が作業を担当するので確実な修理が可能
特殊な工程・技術を要する場合は納期が長く、料金も高額になる可能性あり
内容を直接問い合わせしたい場合
バーウィック直営店・または正規取り扱店に問い合わせ: 一例・バーウィック丸の内(直営店) 住所:東京都千代田区丸の内2-1-1明治安田生命ビル 丸の内 MY PLAZA 1F TEL:03-6270-5670 営業時間:11:00~20:30 定休日:不定休
またはバーウィック公式サイト・お問い合わせ欄に必要事項記入の上、Eメールで問い合わせ
正規サービスより依頼がしやすく料金もお得な皮革製品修理専門店
バーウィックの革靴を修理・メンテナンスしたい場合、正規サービスは基本製品を預かり後見積りになり料金が高額・納期も長くなるなどもろもろの理由から、他の依頼方法を探しているユーザーも多く、そういった場合は優秀で実績のある皮革製品修理専門店に依頼するのがおすすめの方法です。
皮革製品修理専門店へ修理・メンテナンス依頼するメリットは、料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、修理・メンテナンスの料金平均相場を見てみましょう。
バーウィック修理可能箇所 | 皮革製品修理専門店修理料金(概算・目安) |
---|---|
オールソール交換 | 12,000円~(概算・目安) |
かかと補修 | 2,500円~(概算・目安) |
リフト交換 | 3,000円~(概算・目安) |
つま先補強 | 2,500円~(概算・目安) |
その他 | 応相談・要見積り |
このような料金設定で、皮革製品修理専門店の場合、正規カスタマーサービス提携リペア工房よりも基本料金がお得で魅力的です。
納期の方も正規カスタマーサービス提携リペア工房だと基本見積り決定後連絡・目安で最速約2週間~1ヶ月半となりますが、基本約2~3週間で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、バーウィックの革靴は高度な技術で製造され、素材も厳選された上質な天然皮革を使用しているため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が大切です。
バーウィックの革靴を皮革製品修理専門店に修理・メンテナンス依頼するメリット
正規カスタマーサービス提携リペア工房より基本料金がお得で気軽に依頼できる
熟練した靴職人が在籍する修理専門店なら正規カスタマーサービス提携リペア工房と同質の仕上がりを期待できる
熟練し経験豊かな職人ならば作業内容も融通が利き優れた提案もしてくれるので良心的
皮革製品修理専門店に修理・メンテナンスを依頼する場合優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけない理由とは
バーウィックに限らず、高品質な有名ブランドの革靴を修理・メンテナンスする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても重要になります。
なぜなら、皮革製品修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれたバッグの状態を見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多い為です。
バーウィック製革靴の修理経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能になります。
バーウィックの靴を正規サービス以外で修理したい場合優秀な技術を持つ皮革製品修理専門店の方がお得且つ安心
バーウィックのように厳選された天然皮革を素材に使用し、熟練した職人によって高品質・丁寧に仕上げられた革靴を、長年使用したことによる壊れた個所の修理・メンテナンスを行いたい場合、通常はバーウィック日本直営店や正規取り扱い店・また公式オンラインストアが窓口となり、正規カスタマーサービス提携リペア工房に作業を依頼する事になります。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から、正規カスタマーサービス提携リペア工房以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高い皮革製品修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が必須です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置ける皮革製品修理専門店を選択し、愛用のバーウィック革靴を、良好なコンディションに復活させましょう。