我が国日本では、古くから優秀な技術と向上心を持つ勤勉な職人を多く生み出しており、特に精密機器・ファッション・皮革加工など多彩な分野で、その技術は生かされています。
1965年に長野県から上京し、浅草で皮革製品関連の会社に勤め皮革製品の基礎を学んだ岡田國久氏は27歳にして独立を果たし、自身のデザインによる皮革製品を委託生産、海外レザー製品の輸入・ライセンス生産を手掛ける株式会社クイーポをスタートさせます。
職人による卓越した高品質が評判を呼び、事業が軌道に乗り出した頃、1999年に満を持して自社皮革製品ブランド「genten(ゲンテン)」を発表、バッグ・ウェア・シューズ等のコレクションは国内で高い評価を獲得するのです。
「genten(ゲンテン)」のコンセプトは「人間も自然の一部である」という人間の原点回帰をメインテーマとし、素材・製法・生産に環境配慮を徹底、厳選された自然由来の素材を巧みな職人技によりミニマルでシンプルな製品を送り出しています。
特に「genten(ゲンテン)」バッグコレクションは上質な天然皮革を、古代エジプト時代から行われていた技法・植物性タンニン鞣しによって加工、縫製・仕上げまで全てが職人の手作業で行われ、使用している金具も錆びて土に還ることの出来る鉄を革巻きにしたり、銅と亜鉛の合金素材である真鍮(しんちゅう)等を採用、徹底した環境配慮により生産された高品質が大きな魅力です。
中でも「genten(ゲンテン)」発祥から続く名作として知られるバッグ「トスカ」、ヴィンテージラグのような風合いを持ち、高い技術で加工されたバッファローカーフを素材に採用した2wayショルダー「ペッレテッシル」、ミリタリー風のデザインと、素材に薄く適度な張りの高密度キャンバスを使用し、一重仕立てで仕上げたショルダーバッグ「ミルキャンバス」などが有名です。
日本の優秀な職人技を用い、厳選された上質な素材を使用し全てハンドメイドで仕上げられた、「genten(ゲンテン)」のバッグコレクションですが、「genten(ゲンテン)」のバッグは厳選された素材が採用されているため、雨や水分が付着した場合は乾いた柔らかい布でふき取るなど、日常のお手入れも大切になります。
一度手に入れると使い込むほど味が出て愛着が湧く、「genten(ゲンテン)」のバッグは長く良好なコンディションで使い続けるため、壊れたり傷みが生じた場合日本では正規ブティックに持ち込み、リペアサービスを受けることができます。
また、もろもろの事情から正規リペアサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持ったバッグ・皮革製品修理専門店に持ち込む人も多いです。
ここでは、「genten(ゲンテン)」のバッグについて、修理に対する正規サービスとバッグ・皮革製品修理専門店の対応に違いを紹介します。
お手持ちの「genten(ゲンテン)」バッグコレクションを修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみてください。
Contents
ゲンテンのバッグコレクションは購入後どの程度使い込むと修理・リペアが必要なのか
熟練した職人により手作業で製造された「genten(ゲンテン)」のバッグは、最上級の天然皮革やキャンバス等厳選された素材を採用していますが、毎日使用することで経年劣化や負荷の程度により年数が経つと、劣化による損傷・また使用している金具類も破損や傷みが生じてきます。
バッグの場合、主に経年劣化・傷みの生じやすい箇所は、持ち手・底部・ジョイント金具部品などです。
このような場合は傷みのある箇所をリペアすることになりますが、破れの場合は縫製のし直し、革部分のパーツ劣化・破損の場合はパーツを交換、金具パーツ類の損傷・劣化の場合は金具パーツを交換します。
「genten(ゲンテン)」の製品は全て定期的なメンテナンスを施しながら、長期間使用することを想定して製造されており、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過し、傷みが生じたバッグについては、修理・リペアの検討が必要です。
ゲンテンの正規メンテナンスサービスとは
「genten(ゲンテン)」では製品に対する様々なアフターサービス・リペアサービスのため修理・メンテナンス工房を設けており、所有しているユーザーが安心して使い続けることが可能な体制を取っています。
「genten(ゲンテン)」の修理・メンテナンス工房では本物であることが確認できた製品については、優れた技術を持った専属職人が、純正の部材を使用し、丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・リペアを行う形です。
「genten(ゲンテン)」の修理・メンテナンスは基本受付窓口である全国の正規輸入販売代理店が製品をいったん預かり、見積りを出した後に作業を進める形になっています。
料金は修理・リペア個所・モデル種類によって使用する部材や作業工程が異なるため、製品預かり後の連絡です。
ですが「genten(ゲンテン)」公式サイトでは、バッグ・その他皮革製品の料金・納期目安を公開しています。
ここでは「genten(ゲンテン)」修理・メンテナンス工房の、修理・リペア料金の目安を見てみましょう。
「genten(ゲンテン)」バッグ修理可能箇所 | 修理リペア料金(目安料金) |
---|---|
金具交換 | 3,300円~(目安料金) |
スライダー交換 | 3,300円~(目安料金) |
ファスナー交換 | 9,900円~(目安料金) |
革引手交換 | 3,850円~(目安料金) |
ショルダー交換 | 17,600円~(目安料金) |
ショルダー穴あけ | 2,200円~(目安料金) |
ショルダーカット | 3,300円~(目安料金) |
ハンドル交換(1本) | 9,900円~(目安料金) |
ライニング(内張り)交換 | 30,800円~(目安料金) |
その他 | 要見積り |
このような目安料金になっておりますが、基本はあくまで製品預かり後見積り確定次第の連絡になります。
さらに納期は通常見積・作業を含み約1ヶ月を見ていますが、特殊修理などの場合は、納期が長くなりますので、「genten(ゲンテン)」のバッグを正規サービスで修理・リペアに出す場合は、予算・納期に十分な余裕を持った方が良いです。
正規サービスへゲンテンのバッグを修理・リペア依頼するメリット
- 日本担当正規サービスへ製品を預けるため安心感が高い
- 納期・料金は約1ヶ月が目安だが基本製品預かり後連絡となり、修特殊修理などの場合、納期が長くなる
- 基本全国の「genten(ゲンテン)」正規取り扱いブティックが正式窓口
内容を直接正規サービスへ相談したい場合
「genten(ゲンテン)」公式サイトお問い合わせフォームに必要事項入力の上、Eメールにて問い合わせ・または最寄りの「genten(ゲンテン)」正規取り扱いブティックに相談
ゲンテン取り扱い正式会社名:株式会社クイーポ 住所:東京都新宿区市谷本村町2−1 TEL:03-3268-9111
正規サービスより依頼がしやすく料金もお得なバッグ修理専門店
「genten(ゲンテン)」のバッグを修理・リペアしたい場合、正規サービスではなく、もろもろの事情で他の依頼方法を探しているユーザーもおり、そういった際には優秀で実績のあるバッグ修理専門店に依頼すると良いです。
バッグ修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、修理・リペアの概算料金相場を見てみましょう。
「genten(ゲンテン)」バッグ修理可能箇所 | バッグ修理専門店 | メーカー依頼(目安料金) |
---|---|---|
金具交換 | 2,000円~(概算) | 3,300円~(目安料金) |
スライダー交換 | 1,080円~(概算) | 3,300円~(目安料金) |
ファスナー交換 | 7,000円~(概算) | 9,900円~(目安料金) |
革引手交換 | 2,000円~(概算) | 3,850円~(目安料金) |
ショルダー交換 | 14,000円~(概算) | 17,600円~(目安料金) |
ショルダー穴あけ | 1,080円~(概算) | 2,200円~(目安料金) |
ショルダーカット | 2,000円~(概算) | 3,300円~(目安料金) |
ハンドル交換 | 17,600円~(概算・2本セット) | 9,900円~(目安料金・1本) |
ライニング(内張り)交換 | 17,600円~(概算) | 30,800円~(目安料金) |
その他 | 応相談・要見積り | 要見積り |
このような概算料金設定で、正規サービスの対応は基本見積りなので正式な料金がすぐ分かりませんが、バッグ修理専門店の場合、箇所ごとに概算の基本料金がお得に設定されており魅力的です。
納期の方も正規サービスだと見積・作業含み約1ヶ月のところを、基本3~4週間で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、「genten(ゲンテン)」のバッグは熟練した職人による非常に高度な技術で製造され、厳選された上質な天然皮革やキャンバスなど多彩な素材を使用しているため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が大切です。
バッグ修理専門店を利用する場合なぜ優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけないのか
「genten(ゲンテン)」に限らず、有名ブランドのバッグ類を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても重要になります。
なぜなら、バッグ修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれたバッグの状態を見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多い為です。
「genten(ゲンテン)」・バッグ製品の修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能です。
そのため、バッグ修理店の情報をできる限り集めて、さらにお店の口コミや実際に職人に相談をして、信頼できるお店かどうか見極めることが最も大切になります。
「genten(ゲンテン)」のバッグをバッグ修理専門店に修理・リペア依頼するメリットとは
- 正規サービスよりも料金・納期がはっきりしており気軽に相談が可能
- 「genten(ゲンテン)」のバッグを修理・リペアした経験が豊富で技術の高い職人が担当すれば高品質な仕上がりが期待できる
- 経験豊かな職人ならば細かい点まで相談でき優れた提案もしてくれるので良心的な対応
おすすめしたい、ブランドバッグ修理専門店2選
お伝えしたように、修理専門店では正規サービスよりも費用を抑えたる事ができます。また手元に戻ってくる期間も早いです。
メンテナンス料金を抑えたい人や急ぎという人は、修理専門店への依頼がおすすめです。
ここでは、技術が高く費用を抑えられ納期も早めなブランドバッグ修理専門店を2選紹介させて頂きま
す。
創業60年を超える(リナビス)
リナビスは創業60年を超える宅配クリーニング専門店です。
衣類や布団のクリーニングも行っていますが、その技術を生かしブランドバッグのメンテナンスも行っています。
こんな事でお困りの方におすすめ
- シミや汚れ・色移り
- キズ・剥げ・破れ・日焼け
- 金具やファスナーなどの破損や劣化
選ばれる4つのポイント
- 分かりやすい料金プラン
- 熟練職人による高品質なメンテナンス
- 4,000件以上の実績
- カラーチェンジや修理にも対応
創業から60年の歴史と、熟練した職人がひとつひとつ丁寧に手作業でメンテナンスしてくれます。
「バッグ・鞄コース」「靴コース」「財布・小物コース」など、各コースごとに分かれておち料金表が分かりやすいのでまずはチェックしてみてください。
修理専門店 REPAIR-SHOP HIRAISHIYA
REPAIR-SHOP HIRAISHIYAは創業80年を超えるブランドバッグ財布の修理専門店です。
様々なブランド品の修復を行っていますが、ルイヴィトンの修理では修理業界で1番の実績があります。
こんな事でお困りの方におすすめ
- 色落ちや色抜け(染め直し補色)
- ほつれや破損
- 染みや汚れ
選ばれる3つのポイント
- 専門修復師が在籍
- ブランドバッグ・財布に特化した修理専門店
- 事前に無料カウンセリングが可能
鞄を送る事前に無料カウンセリングが受けれるので、おおよその料金が分かり安心できます。
また、日々実績が投稿されているので、どのくらいのメンテナンスを行ってもらえるのかイメージしやすいです。
ゲンテンのバッグを修理・リペアしたい場合正規サービスより優秀な実績を持つバッグ修理専門店の方がお得
「genten(ゲンテン)」のように上質な天然皮革やキャンバス等、多彩な素材を使用し、熟練した優秀な職人の手によって高品質に仕上げられたバッグの、長年の使用で壊れた個所などを修理・リペアしたい場合、通常は正規取り扱いブティックを通して正規カスタマーサービスに依頼する事になります。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から正規サービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高いバッグ修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が必須です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置けるバッグ修理専門店を選択し、自宅に眠っている愛用の「genten(ゲンテン)」・バッグコレクションを、購入時のように美しくリニューアルしましょう。