ファッション大国フランスは時代の流行に敏感な国民性と、デザインに関して類まれな才能に恵まれたデザイナー・そのアイディアを見事に実現する優秀な職人によって、世界中の人々を魅了する優れたファッションアイテムを現在まで送り出しています。
1952年、エジプト・アレクサンドリアの貴族出身である、第二次世界大戦のさなかフランスに移住していた優秀なデザイナー、ギャビー・アギョンが設立した、革新的な手法で一流ブランドとして君臨するのがクロエです。
フランスに移住してからギャビー・アギョンはパリのシャトレ座でバレエ音楽「ダフニスとクロエ」を鑑賞する機会に恵まれ、ヒロインであるクロエの美しいバレエダンスに魅了されたギャビーは、自身のブランドに対するイメージ・基本理念をクロエのバレエダンスから見出し、1952年に自身の独立ブランド「クロエ」を立ち上げます。
ギャビーはそれまでのフランスで主流だった「オートクチュール」とは異なるファッションメゾンの確立を果たし、伝統に縛られたこれまでのスタイルと違った、高級な生地を使って高品質かつソフトでボディコンシャスな手法を用い「ラグジュアリー・プレタポルテ」という、庶民にアピールする既製服を発表、そのアイディアはフランスの国民に大きな衝撃を与えました。
クロエが世界中にその名を轟かせる機会となったのが1963年、当時新進気鋭のデザイナー、カール・ラガーフェルドを迎え「ラグジュアリー・プレタポルテ」をより斬新で受け入れやすいアイテムに昇華し、既製服に留まらすバッグ、財布、フレグランス(香水)などトータルファッションブランドとして世界中の人々に愛用され、一流ファッションブランドに昇りつめるのです。
クロエの展開アイテムの中で人気が高いのがバッグコレクションで、特に2003年発表のバッグ「パディントンバッグ」が世界中で大ヒットを記録、現在もクロエのアイコンとして君臨しています。
さらに丸みのあるシンプルな魅力の定番バッグ「ドリュー」、馬蹄をモチーフにしたU字型ステッチが特徴の「マーシーバッグ」、モダンな個性に溢れる長方形のシルエットが印象的なバッグ「エディスバッグ」等がブランドを形作る名品として知られています。
また、クロエはディフュージョン(普及)ラインとして低価格路線の「シーバイクロエ」を展開、若い層の女性を中心に愛用されているセカンドブランドとして有名です。
一度手に入れると使い込むほど味が出て愛着の湧く、クロエのバッグは永く良好なコンディションで使い続けるため、壊れたり傷みが生じた場合正規ブティックに持ち込み、修理・リペアサービスを受けることができます。
また、もろもろの事情から正規リペアサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持ったバッグ・皮革製品修理専門店に持ち込む人も多いです。
ここでは、クロエのバッグについて、修理に対する正規サービスとバッグ・皮革製品修理専門店の対応に違いを紹介します。
お手持ちのクロエバッグコレクションを修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみてください。
Contents
クロエのバッグコレクションは購入後どのくらいで修理・リペアが必要か
熟練した職人により製造されたクロエのバッグは、厳選された上質な皮革素材を採用していますが、毎日使用することで経年劣化や負荷の程度により年数が経つと、劣化による損傷・また使用している金具類も破損や傷みが生じてきます。
バッグの場合、主に経年劣化・傷みの生じやすい箇所は、持ち手・底部・ジョイント金具部品などです。
このような場合は傷みのある箇所をリペアすることになりますが、破れの場合は縫製のし直し、革部分のパーツ劣化・破損の場合はパーツを交換、金具パーツ類の損傷・劣化の場合は金具パーツを交換します。
クロエの製品は全て定期的なメンテナンスを施しながら、長期間使用することを想定して製造されており、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過し、傷みが生じたバッグについては、修理・リペアの検討が必要です。
クロエバッグの正規メンテナンスサービスとは
クロエでは製品に対する様々なアフターサービス・リペアのためカスタマーサービスを設けており、所有しているユーザーが安心して使い続けることが可能な体制を取っています。
正規クロエのカスタマーサービスは本物であることが確認できた製品については、フランス本社の工房と同じ優れた技術を持った専属職人が、本国から用意した純正の部材を使用し、丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・リペアを行う形です。
クロエのメンテナンスは対外的に明確な料金を提示しておらず、基本は受付窓口である全国の正規輸入販売代理店が製品をいったん預かり、見積りを出した後に作業を進める形になっています。
料金は修理・リペア個所・モデル種類によって使用する部材や作業工程が異なるため、製品預かり後の連絡となります。
ちなみにクロエ正規サービスではバッグのクリーニング・色褪せの補色・染め直しは行っていません。
また、納期に関しても製品預かり後連絡、日本に部品が無くフランスから取り寄せや、特殊修理の場合はかなり長くかかりますので、クロエのバッグを正規クロエ・カスタマーサービスに修理・リペアに出す場合、予算・納期に関しては余裕を持った方が良いです。
さらにディフュージョン(普及)ラインの「シーバスクロエ」については現在、2023年に全国の正規ブティックの営業を終了しており、直接正規クロエ・カスタマーサービスに依頼する形になっていますので注意が必要です。
正規サービスへクロエのバッグを修理・リペア依頼するメリット
- 日本担当正規アトリエへ製品を預けるため安心できる
- 料金・納期は製品預かり後連絡となり、修理・リペアの作業が特殊・部品が日本に無くフランスから取り寄せになる場合、納期がかなり長くなる
- 作業が特殊・部品が日本に無くフランスから取り寄せ・バッグがフランス本社送りになる場合、見積り料金が高額になる可能性が高い
- ディフュージョン(普及)ラインの「シーバスクロエ」は正規ブティックが2023年で閉店しており、正規カスタマーサービスへ依頼となる
修理・リペアの内容を直接相談したい場合
クロエ・アフターサービス TEL:03-4335-1750 受付時間:10:00~17:00 土日祝日休み または公式サイト問い合わせフォームからEメールで問い合わせ
:基本的に全国のクロエ取り扱い正規ブティックが受付窓口
「シーバスクロエ」修理・リペア受付:リシュモン・カスタマーサービス 住所:東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館 TEL:03-4335-1750 営業時間:10:00~17:00 土日祝日休み
出典:クロエ公式サイト
正規アトリエより依頼がしやすい・納期が早く料金もお得なバッグ修理専門店
クロエのバッグを修理・リペアしたい場合、正規アトリエは製品を預かり後見積りになり料金が高額・納期も長くなるなどの理由から、他の依頼方法を探しているユーザーもおり、そういった場合は優秀で実績のあるバッグ修理専門店に依頼するのがおすすめです。
バッグ修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、クロエバッグの修理・リペア料金平均相場を見てみましょう。
クロエバッグ修理可能箇所 | 修理・リペア料金(概算) |
---|---|
金具交換 | 2,200円~(概算) |
ファスナー交換 | 13,200円~(概算) |
パイピング交換 | 4,400円~(概算) |
ハンドル(2本)交換 | 17,600円~(概算) |
ライニング(内張り)交換 | 22,000円~(概算) |
バッグクリーニング | 8,800円~(概算) |
バッグ染め直し | 16,500円~(概算) |
その他 | 応相談・要見積り |
このような料金設定で、正規サービスの対応は全て見積りなので料金がすぐ分かりませんが、バッグ修理専門店の場合、箇所ごとに概算の基本料金が設定されており魅力的です。
また、正規サービスでは断っているクリーニング・染め直しも基本料金があり、便利なサービスとなっています。
納期の方も正規サービスだと製品預かり後連絡になりますが、基本約3~4週間で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、クロエのバッグは熟練した職人の高度な技術で製造され、素材も厳選された皮革素材等を使用しているため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が大切です。
バッグ修理専門店を利用する場合優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけない理由
クロエに限らず、有名ブランドのバッグ類を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術を持つ熟練した職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても重要になります。
なぜなら、バッグ修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれたバッグの状態を見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多い為です。
クロエバッグの修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能です。
そのため、バッグ修理店の情報をできる限り集めて、さらにお店の口コミや実際に職人に相談をして、信頼できるお店かどうか見極めることが最も大切になります。
クロエのバッグをバッグ修理専門店に修理・リペア依頼するメリット
- 正規サービスよりも料金がお得・納期も早い
- クロエのバッグを修理・リペアした経験が豊富で技術の高い職人が担当すれば高品質な仕上がりが期待できる
- 経験豊かで優秀な職人であれば細かい点まで相談でき優れた提案もしてくれるので安心
- 正規サービスでは行っていないクリーニング・染め直しも受付しているので魅力的
おすすめしたい、ブランドバッグ修理専門店2選
お伝えしたように、修理専門店では正規サービスよりも費用を抑えたる事ができます。また手元に戻ってくる期間も早いです。
メンテナンス料金を抑えたい人や急ぎという人は、修理専門店への依頼がおすすめです。
ここでは、技術が高く費用を抑えられ納期も早めなブランドバッグ修理専門店を2選紹介させて頂きま
す。
創業60年を超える(リナビス)
リナビスは創業60年を超える宅配クリーニング専門店です。
衣類や布団のクリーニングも行っていますが、その技術を生かしブランドバッグのメンテナンスも行っています。
こんな事でお困りの方におすすめ
- シミや汚れ・色移り
- キズ・剥げ・破れ・日焼け
- 金具やファスナーなどの破損や劣化
選ばれる4つのポイント
- 分かりやすい料金プラン
- 熟練職人による高品質なメンテナンス
- 4,000件以上の実績
- カラーチェンジや修理にも対応
創業から60年の歴史と、熟練した職人がひとつひとつ丁寧に手作業でメンテナンスしてくれます。
「バッグ・鞄コース」「靴コース」「財布・小物コース」など、各コースごとに分かれておち料金表が分かりやすいのでまずはチェックしてみてください。
修理専門店 REPAIR-SHOP HIRAISHIYA
REPAIR-SHOP HIRAISHIYAは創業80年を超えるブランドバッグ財布の修理専門店です。
様々なブランド品の修復を行っていますが、ルイヴィトンの修理では修理業界で1番の実績があります。
こんな事でお困りの方におすすめ
- 色落ちや色抜け(染め直し補色)
- ほつれや破損
- 染みや汚れ
選ばれる3つのポイント
- 専門修復師が在籍
- ブランドバッグ・財布に特化した修理専門店
- 事前に無料カウンセリングが可能
鞄を送る事前に無料カウンセリングが受けれるので、おおよその料金が分かり安心できます。
また、日々実績が投稿されているので、どのくらいのメンテナンスを行ってもらえるのかイメージしやすいです。
クロエのバッグを修理・リペアしたい場合正規アトリエより優秀な実績を持つバッグ修理専門店の方がお得で依頼しやすく安心できる
クロエのように上質な厳選された皮革素材を、熟練した職人の手によって高品質に仕上げたバッグの、長年の使用により壊れた個所などを修理・リペアしたい場合、通常は正規カスタマーサービスに正規取り扱いブティックを通して依頼する事になります。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から、正規カスタマーサービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高いバッグ修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が肝心です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置けるバッグ修理専門店を選択し、愛用のクロエバッグを購入時のように美しくリニューアルしましょう。