腕時計の最高峰といえばスイス・ドイツ製が浮かびますが、広大な土地を開拓し、鉄道の発明と共に大きな発展を遂げたアメリカも開拓からの長い歴史で、優れた時計製造技術を誇っています。
アメリカ時計製造会社の中で一番の老舗といえば真っ先に思い浮かぶのが、1848年に「ボストンの狂人」と呼ばれたエネルギッシュな実業家、アーロン・ルフキン・デニスンによって創業されたデニスン・ハワード・デビス社・後のウォルサムです。
当初、時計職人2名とアーロンの3人で始められたクロック時計の製造にあたり、ビジネスの才に長けたアーロンは、当時スイスと機械式ムーブメントの製造を競っていたイギリスから優れた技術や部品を調達し、1854年には90名の技術者を抱え、部品製造の完全オートメーション化を実現、スイスに先立ち高精度の時計を大量生産することに成功するのです。
1900年代に入り、社名をウォルサムとし懐中時計を中心にアメリカ全土の支持を獲得、最大の時計メーカーとして発展していきます。
第二次大戦になると軍用腕時計の製造を本格的に手掛けるようになり、ミリタリーウォッチのコレクションが高く評価され、戦後は一般ユーザーに愛用されるようになります。
1958年に一般向け時計事業から一旦撤退し、スイスに製造拠点を移転、伝統を守り優雅で高品質な腕時計を製造し、クォーツショック以後も地道な生産を続けたウォルサムですが、1981年に日本の平和堂貿易傘下となります。
その後2016年に平和堂貿易との契約が終了し現在は日本に正規輸入元は存在せず、WATCH ANGELS.CHが海外での販売権を持ち、公式Webサイトや直輸入腕時計専門店から購入することが可能です。
このような長い歴史を持つ高度な技術で製造されたウォルサムの腕時計も、定期的なメンテナンスを怠り使用を続けると、最高の状態を発揮することはできず、精度や動作に異常が起こり、最悪の場合動作しなくなり時計として機能しなくなります。
最悪の事態を避けるため定期的なメンテナンスは必須事項であり、特に防水検査を含んだオーバーホールは数あるメンテナンス作業の中でも基本中の基本といえ、数年に一度必ず行わなくてはならない重要な作業になります。
ウォルサムのメンテナンス・オーバーホールについては、日本には正規輸入元が存在しないために、現在販売権を保有している、WATCH ANGELS.CHに直接公式ページを経由して依頼・あるいは日本で輸入を行っている直輸入専門時計店が代行するか、直輸入専門時計店独自契約の業者に保証・メンテナンスを依頼している状況です。
こういった場合ウォルサム腕時計ユーザーの中には、高い技術を持つ信頼の置ける腕時計修理専門店に依頼している方も多く、おすすめの方法になっています。
ここでは、ウォルサムの腕時計に関するオーバーホールについて、正規販売元WATCH ANGELS.CHの対応と腕時計修理専門店の対応に関する違いを紹介していきます。
ウォルサムの腕時計をすでに所有している方も、新たに購入を検討している人にも耳寄りな情報がありますので、是非この機会に目を通してください。
Contents
ウォルサムの腕時計を良好なコンディションで使用するには、どのタイミングでメンテナンスするべきか
高品質・高精度のスイス製ムーブメントを採用している、ウォルサムの腕時計を良好なコンディションで使い続けるためには、どの時期でメンテナンスに出すべきなのでしょうか。
ウォルサムの腕時計には高品質なスイス製ムーブメント(レマニア社等)が採用されており、機械式ムーブメントは最低でも3~5年ごと、クォーツ式の場合最低7~8年ごとにはオーバーホールが必要といわれているので、参考にすると良いでしょう。
メーカー依頼でウォルサムの腕時計をオーバーホールする方法は?料金・納期はどのくらいかかるのか
ウォルサムは創業当初自社製ムーブメント中心でしたが、戦時中に拡大された大量生産の成功でスイス製高品質ムーブメントに切り替えを行い、低コストで高品質なコレクションを生み出してきました。
ですが1981年から正規輸入販売元だった平和堂貿易が、2016年にウォルサムとの契約を終了、それ以降ウォルサムの腕時計は日本に正規代理店が存在しないため、メンテナンス・オーバーホールについては外部業者に頼るしか方法がありません。
現在日本でウォルサムの腕時計を販売している直輸入腕時計販売店も、アフターサービス・メンテナンスについては独自に業者を依頼して行っている状況です。
どうしても正規サービスを利用したい場合は、現在ウォルサムの正規販売権を取得している、正規販売元WATCH ANGELS.CHと直接コンタクトを取り、海外へ郵送しないとサービスが受けられない形になります。
よって作業料金は全て見積りで、海外へ郵送する事も考えると納期は長期間に渡り、金額もかなりの高額になることが予想されます。
海外正規サービスにメンテナンス・オーバーホールを依頼する場合は、十分デメリットを考慮した上で慎重になることが望ましいです。
直接ウォルサム正規販売元と連絡を取りたい場合
WATCH ANGELS.CH Eメール:E.community@watchangels.ch (日本語不可)TEL:+41 91 690 50 59(国際電話・日本語対応不可)
ウォルサム腕時計のオーバーホールには優秀な技術を持った腕時計専門店を利用するのがおすすめ
ウォルサムのように、現在正規輸入代理店が日本に存在しないブランドの場合は、海外本社とコンタクトを取ってメールや電話、郵送でやり取りするよりも、優秀な技術を持った腕時計専門店に依頼するほうが、直接専門店とやり取りできるので、安心且つ簡単です。
特にウォルサムの場合、オーバーホールについて正規サービスの正確な料金を知ることができないため、料金を事前に細かく相談したい・確実な作業を期待する人にはおすすめの方法になります。
時計修理専門店のメリットは正規サービスより安く簡単にオーバーホールの依頼ができること、デメリットは修理店によって時計修理の技術にバラつきがある事が挙げられます。
ですので優秀な技術を持った技術士が在籍する修理店へお願いするのが必須です。
修理専門店によってオーバーホール料金にバラつきがありますが、ウォルサム腕時計のオーバーホール料金平均相場を見てみましょう。
ウォルサム腕時計搭載ムーブメント仕様 | オーバーホール料金 |
---|---|
クォーツ式ムーブメント | 19,800円~(基本料金) |
クォーツ式クロノグラフ | 27,500円~(基本料金) |
機械式ムーブメント | 27,500円~(基本料金) |
機械式クロノグラフ | 33,000円~(基本料金) |
旧式・アンティークモデル | 応相談・要見積り |
このような料金相場で基本料金が明確になっており、安心感があります。
納期の方も正規サービスに手続きを取るとかなりの長期に渡るところを約3~4週間で納品してくれるので、かなり便利で利用しやすいです。
しかし、ウォルサムの腕時計に搭載されているムーブメントは、自社製をはじめ、スイス 製高品質ムーブメントを使用しているので、腕時計修理専門店へお願いする場合は確かで優秀な技術を持ったお店へ依頼する必要があり、注意して修理店を選択することが重要になります。
本当に信頼の置ける技術の高い腕時計修理専門店を見つけるには
日本は機械製造や修理技術に優れており、特に腕時計は世界最高峰のレベルで、腕時計技術士の数も多いことから腕時計修理専門店も多数存在し、一見海外製複雑構造の腕時計でも簡単にオーバーホールや修理が依頼できそうと思いがちです。
しかし、本当に信頼の置ける高い技術を持った腕時計修理専門店となると、数は非常に少なく、見つけ出すのにかなり労力を費やすことになります。
さらに、コマーシャルや店舗の規模などでは全くどこの修理店が優秀なのか全く見当がつきません。
そのため独自で徹底的に調べて、インターネットやSNSで実際に修理店に依頼した人の口コミを見たり、その修理店に在籍している腕時計技能士が資格を持っているかどうかに注目した方が良い結果が得られます。
さらに日本では腕時計技術士が取得可能な国家資格があり、名称が時計修理技能士という資格で、修理店に在籍する技術士のグレードを見極める良い手段です。
資格の大きな目的は腕時計技術士の技術向上にあり、3級から資格がスタートし、2級、1級と段階が上がっていきます。
最上資格は1級時計修理技能士で、権威も高く、最も取得困難な難易度の高い資格です。
特に1級時計修理技能士は上級資格として登録されている資格なので、1級時計修理技能士が在籍している修理店は技術が高くかなり信頼度が高いといえます。
しかし実際の作業で必ず1級時計修理技能士が自分の腕時計を担当してくれる訳ではないので、店舗に来店した際には直接技術士と面談して、作業の詳細を確かめると安心できます。
ウォルサムの腕時計を腕時計修理専門店にオーバーホール依頼するメリット
- 正規店や正規サービスが日本に存在しない為国内で直接やり取りができ安心感が高い
- 優秀で経験豊かなな1級時計修理技能士が担当すれば正規サービスとオーバーホールの質は同じ
- 納期・基本料金が明確でオーバーホール料金がお得
腕時計修理専門店への依頼なら
クラフトワーカーズがオススメ!
腕時計修理専門店へ依頼を考えているのであればクラフトワーカーズがオススメです。
クラフトワーカーズでは以下のような特徴があります。
- 複数の修理専門店にまとめて見積もりがとれる
- メーカーやデパートよりも料金が安い
- 最短で3週間と納期が早い
- 担当する職人が選べる
- 時計修理技能士1級など全ての職人が資格を保持
- 修理後の保証が1年間と安心
- 交換部品があった場合にはメーカー純正部品を使用している
- 見積・送料が無料
クラフトワーカーズでは、時計情報を記入するだけで複数の修理専門店の優秀な職人に、纏めて見積もりをとり、料金や納期を比較して選ぶことができるサービスです。在籍している職人は全員時計修理の資格を所有しているため一定の技術以上を持ち合わせた職人だけになります。
未熟な人間が時計をメンテナンスする事はありません。
1年間の保証が設けられメーカーより安い金額で優秀な職人にオーバーホールを行なってもらえるので、正規メンテナンスでないとイヤだ!という方でない限りは、是非使ってみてください。
職人を選ぶ事ができる仕組みは、時計修理業界初になります。
クラフトワーカーズの評判を確認する
実際にオーバーホールを行う職人とダイレクトにやり取りができるので、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できます。
オーバーホールをご検討の方へ
クラフトワーカーズなら全国どこからでも
安心して依頼ができます。
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修理料金を
比較できる職人全員に一括見積りで
料金比較ができます。 -
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1年間の動作保証がつきます。 -
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無料提供全国どこでも時計の梱包キットを
無料で提供。
着払いで修理店へ送るだけ。
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ウォルサムの腕時計をオーバーホールする場合には海外の正規サービスを頼るより優秀な技術を持った腕時計修理専門店に依頼するほうが手続きも楽で安心
ウォルサムのように老舗で過去に正規代理店があったが、現在は日本国内に正規輸入代理店・正規サービスが存在しないブランドの腕時計をオーバーホールをする際は、海外正規販売元へ連絡を取り郵送でやり取りする形になります。
しかし海外とのやり取りはハードル・リスクが高く、料金も高額になるので、正規サービス以外でオーバーホールを検討する場合は、優秀な技術を持った腕時計修理専門店へ依頼するのがおすすめの方法で確実です。
しかし、腕時計修理専門店の場合は、修理店によって技術にレベルの差があるので十分に注意し、検討した上で信頼の置ける優秀な修理店を選択することが重要になります。
そのため事前にできる限り情報を集め、腕時計修理専門店に関する基礎知識を十分に身に付けてから、失敗のない修理店選びを行う事が必須です。
依頼後に品質で後悔することの無いように、本当に信頼の置ける優秀な腕時計修理店を見つけて、素晴らしい技術を持った、本物の腕時計修理技能士が手掛ける高品質のオーバーホールを、ウォルサムの腕時計で体験してください。