常にファッションの最先端をリードしている国、イタリアでは古くから歴史を刻む老舗ブランドや、新進気鋭の新たな振興ブランドが、常に切磋琢磨ししのぎを削っています。
その中でもイタリアのみならず、世界中にファン・愛好者を持つ名ブランドが、1960年にイタリア・ローマで創業されたヴァレンティノです。
優れた才能に溢れた新進デザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニはイタリア・ミラノの服飾専門学校を卒業、その後フランスのデザイナーであり、パリでクチュールメゾンを開いていたジャン・デッセに師事を仰ぎ、その才能に磨きを掛けます。
1959年に故郷のイタリアに戻り、アトリエを開きますがなかなか事業は軌道に乗らず、父からの資金援助とビジネスパートナーとしてジャンカルロ・ジャンメッティを迎えたヴァレンティノはデザインに専念、翌年自身の名を冠した「ヴァレンティノ」ブランドを設立します。
1962年フィレンツェのピッティ宮殿にて初のコレクションを開催、更にアメリカへの進出を果たし、コレクションの成功とアメリカへの進出でヴァレンティノの名は世界中に広まる事になるのです。
その後ヴァレンティノの世界的評価を決定付けたのは、1968年に発表した白のみを基調にしたオートクチュール「ホワイトコレクション」の発表で、世界中の注目を集めたヴァレンティノは世界的人気デザイナーの地位を獲得します。
1970年代に入るとブランドは絶頂期を迎え、創業の地ローマからミラノに拠点を移し、日本にも上陸を果たします。
その頃からブランドとしては、オートクチュールに留まらず、優れたバッグ職人が多いイタリアの歴史を生かし、バッグ・レザーアクセサリー等の製造も手掛け、トータルラグジュアリーブランドとして大きく発展を遂げるのです。
特にバッグ・コレクションはオートクチュールに次ぐヴァレンティノのアンセムとなり、独創的なデザイン高い完成度と品質を誇り、世界中で大ヒット製品を次々と発表します。
中でもブランドのアイコン的存在である、「ロックスタッズ」シリーズは発表以来新作を幾度も発表し、現在も進化を続けています。
更にキルティングデザインが大きな特徴の「ネロ」シリーズ、要所要所にゴールドのアクセントが印象的な「ナイアガラ」などが有名です。
厳選された上質な天然皮革等の素材を、熟練した優秀な皮革職人が丁寧に仕上げたヴァレンティノのバッグは一度手に入れると使い込むほど味が出て愛着の湧く逸品です。
ですのでヴァレンティノのバッグは永く良好なコンディションで使い続けるため、壊れたり傷みが生じた場合正規ブティックに持ち込み、修理・リペアサービスを受けることができます。
また、もろもろの事情から正規リペアサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持ったバッグ・皮革製品修理専門店に持ち込む人も多いです。
ここでは、ヴァレンティノのバッグについて、修理に対する正規サービスとバッグ・皮革製品修理専門店対応の違いを紹介します。
お手持ちのヴァレンティノ・バッグコレクションを修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみてください。
Contents
ヴァレンティノのバッグコレクションは購入後どのくらい使い込むと修理・リペアが必要になるのか
経験豊かな熟練した職人により製造されたヴァレンティノのバッグは、厳選された上質な皮革素材などを採用していますが、毎日使用することで経年劣化や負荷の程度により年数が経つと、劣化による損傷・また使用している金具類も破損や傷みが生じてきます。
バッグの場合、主に経年劣化・傷みの生じやすい箇所は、持ち手・底部・ジョイント金具部品などです。
このような場合は傷みのある箇所をリペアすることになりますが、破れの場合は縫製のし直し、革部分のパーツ劣化・破損の場合はパーツを交換、金具パーツ類の損傷・劣化の場合は金具パーツを交換します。
ヴァレンティノの製品は全て定期的なメンテナンスを施しながら、長期間使用することを想定して製造されており、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過し、傷みが生じたバッグについては、修理・リペアの検討が必要です。
ヴァレンティノバッグの正規メンテナンスサービスとは
ヴァレンティノでは製品に対する様々なアフターサービス・リペアサービスのためカスタマーセンターを設けており、所有しているユーザーが安心して使い続けることが可能な体制を取っています。
ヴァレンティノ正規カスタマーセンターは本物であることが確認できた製品については、イタリア本社の工房と同じ優れた技術を持った専属職人が、本国から用意した純正の部材を使用し、丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・リペアを行う形です。
ヴァレンティノの修理・メンテナンスは対外的に明確な料金を提示しておらず、基本は受付窓口である全国の正規輸入販売代理店が製品をいったん預かり、見積りを出した後に作業を進める形になっています。
料金は修理・リペア個所・モデル種類によって使用する部材や作業工程が異なるため、製品預かり後の連絡となります。
また、納期に関しても全て預かり後の連絡になり最速でも返答に2ヶ月、修理部品が日本担当サービスに無く、イタリア本社から取り寄せの場合や特殊修理はかなり長くかかりますので、ヴァレンティノのバッグを正規サービスに修理・リペアに出す場合、予算・納期に関しては余裕を持った方が良いです。
また、受け付窓口は購入した正規ブティックのみになり、購入履歴が確認できたものを預かり受付する形になります。
海外購入品や並行輸入品については、正規カスタマーセンターに郵送でのみ受付となり、購入の際付属の製品カードの添付が条件になります。
さらにバッグに関する修理で依頼が多い、ライニング(内張り)の交換については、ヴァレンティノでは受付していないので、正規カスタマーセンターに修理を依頼する方は注意しましょう。
正規サービスへヴァレンティノのバッグを修理・リペア依頼するメリット
- 日本担当正規サービスへ製品を預けるため安心感が高い
- 料金・納期は製品預かり後連絡となり事前に確認はできない・また最速でも見積り連絡には2ヶ月を要する
- 日本担当サービスに修理部品が無くイタリア本社から取り寄せ・特殊修理になる場合見積り料金が高額になる可能性が高い
内容を直接正規サービスへ相談したい場合
ヴァレンティノジャパン・カスタマーセンター 住所:東京都渋谷区上原1-32-19-405(郵送のみ受付) TEL:0120-575-255 受付時間:10:00~17:00 土日祝日休み 又は公式サイトお問い合わせフォームからメールで問い合わせ
注:正規品についてはバッグを購入した店舗のみの受付・海外購入品/並行輸入品についてはカスタマーセンターへTEL連絡後郵送になる・その際購入時に付属の製品カードが必要
出典:ヴァレンティノ公式サイト
正規サービスより手軽に依頼ができ料金もお得なバッグ修理専門店
ヴァレンティノのバッグを修理・リペアしたい場合、正規サービスは製品を預かり後見積りになり料金が高額・納期も長くなるなどの理由から、他の依頼方法を探しているユーザーもおり、そういった際には優秀で実績のあるバッグ修理専門店に依頼すると良いです。
バッグ修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、ヴァレンティノバッグの修理・リペア料金平均相場を見てみましょう。
ヴァレンティノバッグ修理可能箇所 | 修理・リペア料金(概算) |
---|---|
スライダー交換 | 5,000円~(概算) |
ファスナー交換 | 14,000円~(概算) |
バイピング(留め具全周)交換 | 19,800円~(概算) |
ハンドル(2本)交換 | 22,000円~(概算) |
ライニング(内張り)交換 | 25,000円~(概算) |
その他 | 応相談・要見積り |
このような料金設定で、正規サービスの対応は全て見積りなので料金がすぐ分かりませんが、バッグ修理専門店の場合、箇所ごとに概算の基本料金が設定されており魅力的です。
さらに正規カスタマーサービスでは受付していないライニング(内張り)交換も行ってくれるので、大変良心的な対応です。
納期の方も正規サービスだと製品預かり後連絡(最速でも2ヶ月)のところを、基本約3~4週間で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、ヴァレンティノのバッグは非常に高度な技術で製造され、素材も厳選された上質な皮革素材等を使用しているため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が大切です。
バッグ修理専門店を利用する場合優秀な職人が在籍するお店を選ばなくてはいけない理由
ヴァレンティノに限らず、有名ブランドのバッグ類を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても重要になります。
なぜなら、バッグ修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれたバッグの状態を見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多い為です。
ヴァレンティノバッグの修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能です。
そのため、バッグ修理店の情報をできる限り集めて、さらにお店の口コミや実際に職人に相談をして、信頼できるお店かどうか見極めることが重要になります。
ヴァレンティノのバッグをバッグ修理専門店に修理・リペア依頼するメリット
- 正規サービスよりも料金がお得・納期も早い
- ヴァレンティノのバッグを修理・リペアした経験が豊富で技術の高い職人が担当すれば高品質な仕上がりが期待できる
- 経験豊かな職人ならば細かい点まで相談でき優れた提案もしてくれるので安心・且つ良心的
おすすめしたい、ブランドバッグ修理専門店2選
お伝えしたように、修理専門店では正規サービスよりも費用を抑えたる事ができます。また手元に戻ってくる期間も早いです。
メンテナンス料金を抑えたい人や急ぎという人は、修理専門店への依頼がおすすめです。
ここでは、技術が高く費用を抑えられ納期も早めなブランドバッグ修理専門店を2選紹介させて頂きま
す。
創業60年を超える(リナビス)
リナビスは創業60年を超える宅配クリーニング専門店です。
衣類や布団のクリーニングも行っていますが、その技術を生かしブランドバッグのメンテナンスも行っています。
こんな事でお困りの方におすすめ
- シミや汚れ・色移り
- キズ・剥げ・破れ・日焼け
- 金具やファスナーなどの破損や劣化
選ばれる4つのポイント
- 分かりやすい料金プラン
- 熟練職人による高品質なメンテナンス
- 4,000件以上の実績
- カラーチェンジや修理にも対応
創業から60年の歴史と、熟練した職人がひとつひとつ丁寧に手作業でメンテナンスしてくれます。
「バッグ・鞄コース」「靴コース」「財布・小物コース」など、各コースごとに分かれておち料金表が分かりやすいのでまずはチェックしてみてください。
修理専門店 REPAIR-SHOP HIRAISHIYA
REPAIR-SHOP HIRAISHIYAは創業80年を超えるブランドバッグ財布の修理専門店です。
様々なブランド品の修復を行っていますが、ルイヴィトンの修理では修理業界で1番の実績があります。
こんな事でお困りの方におすすめ
- 色落ちや色抜け(染め直し補色)
- ほつれや破損
- 染みや汚れ
選ばれる3つのポイント
- 専門修復師が在籍
- ブランドバッグ・財布に特化した修理専門店
- 事前に無料カウンセリングが可能
鞄を送る事前に無料カウンセリングが受けれるので、おおよその料金が分かり安心できます。
また、日々実績が投稿されているので、どのくらいのメンテナンスを行ってもらえるのかイメージしやすいです。
ヴァレンティノのバッグを修理・リペアしたい場合正規サービスより優秀な実績を持つバッグ修理専門店の方がお得で依頼しやすく安心
ヴァレンティノのような厳選された上質な天然皮革等の素材を使用し、熟練した職人の手によって高品質に仕上げられたバッグの、長年の使用により壊れた個所などを修理・リペアしたい場合、通常は正規取り扱いブティックを通して正規カスタマーサービスに依頼する事になります。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から正規サービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高いバッグ修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が肝心です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置けるバッグ修理専門店を選択し、愛用のヴァレンティノバッグ・コレクションを見違えるようにリニューアルしましょう。