ヨーロッパの中でも職人気質によるモノ作りを独自の様式で広めた国がイギリスで、国内には優秀な技術を持つ職人が数多く存在し、特に革靴製造にはイギリス独自の伝統から磨きあげられた皮革加工・革靴製造職人が見事な高品質の靴を世に送り出しています。
1837年、優れた靴職人のウィリアム、トーマス・サンダース兄弟がイギリス革靴作りの聖地・靴の聖地ノーサンプトン・ラシュデンに設立した工房が今や世界中に愛好者を抱える老舗シューズメーカー、サンダースの始まりです。
創業当初は兄弟を含めてわずか5人の職人からスタートを切ったサンダースですが、優れた革靴の製法として名高いグッドイヤーウェルト製法の導入と進化からイギリス軍への軍靴供給契約を皮切りに大きく飛躍、5世代続くファミリーマネジメントによるリーダーシップで、サンダースの靴は現在、優秀な高品質で世界中にユーザーが存在します。
特に1870年第にアメリカが開発した画期的製法、グッドウェザー製法やマッドガード製法の導入、さらに1910年絵台から始まったイギリス軍靴供給契約によって飛躍的に業績を伸ばし、その後世界中にマーケットを広げます。
現在も創業から5世代続くファミリーマネージメントによって伝統的な靴作りは受け継がれ、イギリス名門の老舗革靴ブランドとして君臨しているのです。
サンダースの大きな特徴は厳選した上質な天然皮革を惜しみなく使用しながら、生産コストを徹底して抑えることに成功、高品質を落とさずコストパフォーマンスの高い革靴を提供している点にあります。
中でもピューリタンステッチと呼ばれる、特徴的な3本のステッチラインが印象的なビジネスシューズの定番「MILITARY COLLECTION」、以前イギリス軍軍靴供給契約時代に培った外羽根加工とアイコンのクラウンマークが特徴の名品「BROAD ARROW (ブロードアロー)」、2アイレットのくるぶし丈仕様と特有のフォルムと無骨・エレガントさを持ち合わせたチャッカーブーツ「B.G.S. 2TIE CHUKKA BOOT」などがよく知られています。
高い技術で製造されたサンダースの革靴ですが、その使用頻度の高さ故、普段からのこまめなケアは欠かすことができず、さらに損傷や破損、部品の外れなどが発生した場合は速やかに製造元の工房へ修理・メンテナンスを依頼する事が大切です。
修理・メンテナンスを施すことで、愛用の革靴は一生使い込める必需品となり、生涯使い込めるアイテムとなります。
サンダースの革靴は永く良好なコンディションで使い続けるため、壊れたり傷みが生じた場合サンダース直営店や正規取り扱い店に持ち込み、修理・リペアサービスを受けることができます。
また、もろもろの事情から正規リペアサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持った皮革製品修理専門店に持ち込む人も多いです。
ここでは、サンダースの革靴について、修理に対する正規サービスと皮革製品修理専門店対応の違いを紹介します。
現在愛用のサンダースの革靴を修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみて下さい。
Contents
サンダースの靴を修理・メンテナンスする目安について
厳選された上質な高級皮革を素材に使用し、熟練した技術を持つ靴職人により製造されたサンダースの革靴は、高い耐久性を誇りますが、毎日使用することで経年劣化等により年数が経つと、劣化による損傷・また使用している部品も破損や傷みが生じてきます。
革靴の場合、主に修理が必要になる箇所はソール（底材）・ヒール（踵）部分の摩耗や損傷、革素材の傷みなどです。
サンダースの革靴は、長期に渡る使用に耐えうることを想定して製造されており、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過し、傷みや破損・擦れなどが生じた際については、修理・メンテナンスが必要になります。
サンダース革靴の正規メンテナンスサービスについて
サンダースでは、製品に対する様々なアフターサービス・修理のため、正規修理担当リペアサービスが修理・メンテナンスを提供しており、所有しているユーザーが安心して使い続けることができるよう対応しています。
正規修理担当リペアサービスは製造工房と同じ優れた技術を持った専属職人が、丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・メンテナンスを行う形です。
受付は全国のサンダース直営店や正規取り扱い店で受付を行っています。
また、サンダース公式サイトから、オンライン・Eメールでも問い合わせができます。
料金については基本製品預かり後見積りとなり、公式サイトには料金目安の提示はない状態です。
さらに納期については製品預かり後連絡となり、事前に確認はできませんので依頼の際は注意が必要です。
ですが、サンダース直営店や正規取り扱い店に修理箇所を伝えて問い合わせると、目安料金を教えてくれますので、ここでは一部になりますが、正規サービスの修理料金を紹介します。
| サンダース革靴修理可能箇所 | 正規サービス修理料金（概算・目安） |
|---|---|
| オールソール交換 | 22,000円～ |
| 色落ち補色（染め直しは受付不可） | 22,000円～ |
| その他 | 要見積もり |
このような目安料金ですが、あくまで基本は預かり後見積もりになります。
また特殊な工程・技術を要する場合は、納期が長くなり、料金も高額になる可能性がありますので、サンダースの革靴を正規修理担当リペアサービスで修理・リペアに出す場合は、予算・納期に十分な余裕を持った方が良いです。
正規サービスへサンダースの靴を修理・リペア依頼するメリット
日本担当直営店・正規販売店に製品を預けるため安心感が高い
製造職人と同等の技術を持つ専門職人が作業を担当するので確実な修理が期待できる
特殊な工程・技術を要する場合は納期が長く、料金も高額になる可能性あり
内容を直接問い合わせしたい場合
全国最寄りのサンダース直営店・または正規取り扱店舗に問い合わせ： 一例・サンダース 伊勢丹新宿メンズ館 住所：東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿メンズ館 TEL： 03-3352-1111（伊勢丹新宿メンズ館代表電話）営業時間：10:00～20:00 定休日：伊勢丹新宿メンズ館定休日による
サンダース・ジャパンショールーム・アポイントメントストア （Webサイト予約限定） 住所：東京都港区南青山1-9-8 連絡・予約方法：サンダースWEBショップ公式サイト予約フォームに記入の上、Eメールで連絡後来店 営業時間：11:00～18:00 土日祝日休み
またはサンダースWebショップ公式サイト・お問い合わせ欄から必要事項記入の上、Eメールで問い合わせ可能
：基本は最寄りのサンダース直営店・または正規取り扱店が受付窓口
出典：サンダース公式サイト・SANDERS JAPAN SHOWROOM APPOINTMENT STORE予約
正規サービスより依頼がしやすく料金もお得な皮革製品修理専門店
サンダースの革靴を修理・リペアしたい場合、正規サービスは料金が高額・納期も長くなるなど、もろもろの理由から、他の依頼方法を探しているユーザーもおり、そういった際には優秀で実績のある皮革製品修理専門店に依頼すると良いです。
皮革製品修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、修理・リペアの概算料金相場を見てみましょう。
| サンダース革靴修理可能箇所 | 皮革製品修理専門店修理料金（概算・目安） |
|---|---|
| オールソール交換 | 16,500円～（概算・目安） |
| ハーフソール交換 | 4,400円～（概算・目安） |
| かかと交換 | 3,190円～（概算・目安） |
| つま先補修 | 2,200円～（概算・目安） |
| 染め直し（全体） | 13,200円～（概算・目安） |
| その他 | 応相談・要見積り |
このような概算料金設定で正規サービスは基本製品預かり後連絡ですが、皮革製品修理専門店の場合概算基本料金設定がお得で魅力的です。
納期の方も正規サービスだと製品預かり後連絡のところを、基本2～3週間で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、サンダースの革靴は熟練した職人による非常に高度な技術で製造され、素材も厳選された上質な天然皮革を使用しているため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が肝心です。
皮革製品修理専門店にサンダースの革靴を修理・リペア依頼するメリット
正規サービスよりも敷居が低く気軽に来店可能
概算基本料金が設定されている修理店が多く、修理目安を確認しながら依頼できる
優秀な修理技術者ならば臨機応変な対応で様々な優れた提案もしてくれるので良心的
なぜ皮革製品修理専門店を利用する場合優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけないのか
サンダースに限らず、有名ブランドの革靴を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても重要になります。
なぜなら、皮革製品修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれた製品の状態を正しく見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多い為です。
サンダース革靴製品の修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能です。
そのため、皮革製品修理専門店の情報をできる限り集めて、さらにお店の口コミや実際に職人に相談をして、信頼できるお店かどうか見極めることが必須となります。
サンダースの革靴を正規サービス以外で修理・リペアしたい場合優秀な実績を持つ皮革製品修理専門店の方がお得且つ安心
サンダースのような厳選された上質な天然皮革を素材に使用し、熟練した優秀な職人の手によって高品質に仕上げられた革靴の、長年の使用で壊れた個所などを修理・リペアしたい場合、通常は日本正規サービスGMT公式サイトや全国のサンダース直営店や正規販売店を通して、日本担当正規サービスに依頼する事になります。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から正規サービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高い皮革製品修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が必須です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置ける皮革製品修理専門店を選択し、自宅に眠っている愛用のサンダース革靴を、購入時のように美しくリニューアルしましょう。
