1953年に初代モデルが発表されたエクスプローラー1ですが、ロングセラーとして多くのロレックスファンの支持を得た名器として知られています。
そんなエクスプローラーですが、もともと冒険家向けのタフで正確に時を知らせる腕時計というコンセプトがあり、多くのプロフェッショナルたちの要望に応え続けてきました。
ですが時代が進むにつれ、プロフェッショナルたちの要望も多岐に渡るようになり、進化したモデルを開発する必要性が出てくることになります。
そこで1971年、視認性と機能性を高めた、洞窟探検家用のコレクションとして発表されたのが、エクスプローラー2です。
エクスプローラー1とは異なるコンセプトとデザインを持ち、ベゼルに24時間表示が付き、針も24時間表示専用の針がプラスされています。
これにより昼夜時刻を洞窟のような暗闇でも容易に確認できるようになり、より進化した機能が施されています。
ケースデザインも強度を高めるために大振りになり、シンプルが売りだったエクスプローラー1と比べると、複雑なデザインです。
また極点などの磁力の影響でコンパスが使用できない状況下では、この24時間計がコンパス代わりになります。
こうして登場したエクスプローラー2ですが、発表当時はプロフェッショナルの間では高い評価を得たものの、一般ユーザーには受け入れてもらえず、流通量が伸びませんでした。
そのためエクスプローラー2はマイナーチェンジを数回行うことになりましたが、時代の推移によって24時間計や他国時間を表示するGMT針の機能などが受け入れられ、2000年代に入ってエクスプローラー2は一般ユーザーにも高い評価を得るようになります。
現在はサブマリーナと並ぶ、タフネスウォッチとしての位置付けを獲得したエクスプローラー2は、現役モデルとしてたくさんのロレックスファンに愛用されています。
そんな歴史を持つエクスプローラー2ですが、その高精度と高い耐久性を維持するためには、定期的なメンテナンス無しでは腕時計としての機能を果たすことができません。
特にオーバーホールは数あるメンテナンス作業の中でも基本中の基本といえるもので、数年に一度、必ず行わなくてはならない作業になります。
日本でのエクスプローラー2オーバーホールについては、全国の正規輸入販売代理店が受付窓口となり、正規サービスである日本ロレックスが作業を担当する形です。
また、もろもろの事情で正規サービスを利用しない場合には、優秀な技術を持った腕時計修理専門店を利用する人も多く、おすすめの方法になっています。
ここでは、エクスプローラー2をオーバーホールする場合の、正規サービスと腕時計修理専門店との違いについて紹介していきますので、エクスプローラー2をすでに所有している方も、これから購入を検討中の人にもためになる情報がありますので、是非目を通してみてください。
Contents
エクスプローラー2は購入後どのタイミングでオーバーホールしなくてはならないのか
信頼の耐久性と高機能・高い精度を持つムーブメントを搭載したエクスプローラー2は、いったいどの時期でオーバーホールしなくてはならないのでしょうか。
全国の正規輸入販売代理店や正規サービスの日本ロレックスでは、エクスプローラー2に搭載されている機械式ムーブメントは、購入後2~3年以上、メンテナンス作業を受けていないものについては、速やかにオーバーホールを依頼するように、強く推奨していまので、把握しておきましょう。
エクスプローラー2を正規サービスの日本ロレックスにオーバーホールを依頼したら料金と納期はどれくらいになるか
エクスプローラー2を正規サービスである日本ロレックスにオーバーホールを依頼した場合、いったいどのくらいの期間と料金がかかるのでしょうか。
正規サービス日本ロレックスエクスプローラー2オーバーホール料金
エクスプローラー2仕様 | オーバーホール料金 |
---|---|
自社製自動巻きムーブメント | 77,000円 |
このような料金設定になっていて、これはあくまでオーバーホールのみの料金で、作業工程の中で部品交換や修理作業が発生した場合は別途料金が上乗せになります。
納期については通常で約1ヶ月~2ヶ月以上かかり、スイス見積りや特殊修理の場合は、約半年以上かかる場合もあります。
特にエクスプローラー2は初代モデルから半世紀が経過しており、ロレックスのオーバーホールに必要な部品の保有期間は生産終了から25年間と定められているので、25年を過ぎた古いモデルの場合オリジナルのパーツが使用されず、代替の最新部品になってしまい、依頼の際は注意が必要です。
基本として日本ロレックスでは生産完了後25年を経過したモデルの場合、部品保有期間が過ぎていることを理由にオーバーホールを断る例があり、旧モデルはメンテナンスが困難でした。
しかし、2019年頃から生産完了後25年以上経過した部品ストックの無いロレックスでも、スイス本社送りでキャンセルが利かないことを了承すれば正規サービスでオーバーホールが可能です。
ただし、料金が現地スイスでの作業による工賃やスイスまでの輸送費も含み100万円以上かかること、納期も最短で約1年間以上と長くかかることを承知する必要が出てきます。
また、すでに純正パーツの存在しない生産完了後25年以上経過したエクスプローラー2は、文字盤交換の場合当時のものではなくなり現行部品になってしまいます。
針やインデックスも当時の素材トリチウムからルミノバへ換えられてしまい、結果、当時のモデルとしての資産価値が下がってしまうことがあるので、注意が必要です。
もし生産完了後25年以上経過したエクスプローラー2を、スイスジュネーブの正規サービスへオーバーホール依頼する場合には、十分上記の点に留意して依頼する必要があり、懸念事項になります。
正規サービスへエクスプローラー2をオーバーホール依頼するメリットとは
- 製造元である正規サービスに時計を預けるので安心感がある
- 作業完了後2年間の動作保証が付き、アフターもしっかり対応してもらえる
- 部品保有期間を超えた古いモデルもスイス本社送りでオーバーホール可能だが現行部品が使用され資産価値が下落し納期が大幅になり・料金も莫大になる
直接正規サービスへ問い合わせしたい場合
日本ロレックス〒100-8345 東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビル ☎ 0120-929-570
スイスロレックス正規サービス案内
BOUTIQUE ROLEX GENÈVE スイスジュネーブロレックスサービス/ Rue de la Fontaine 31204 ジュネーブスイス
正規サービスよりも融通が利き割安な料金でオーバーホールしてもらえる腕時計修理専門店
エクスプローラー2をオーバーホールする場合、納期や料金等の事情や、ロレックスで部品保有期間の過ぎたアンティークやヴィンテージモデルを所有している場合などには、正規サービスを利用する以外に、優秀な技術を持った腕時計修理専門店を選択する方法がおすすめです。
時計修理専門店のメリットは正規サービスより安くオーバーホールの依頼ができること、逆にデメリットは修理店によって時計修理の技術にバラつきがある事です。
そのため優秀な技術を持った技術者へお願いするのが大事になります。
修理専門店によってオーバーホール料金にバラつきがありますが平均相場を正規料金と比較してみましょう。
エクスプローラー2仕様 | 修理専門店 | メーカー依頼 |
---|---|---|
自社製自動巻きムーブメント | 33,000円 | 77,000円 |
このような料金になっており、正規サービスの日本ロレックスと比較するとかなり割安な料金になっています。
納期も正規サービスの場合、通常で約1ヶ月~2ヶ月かかるところを約3~4週間で仕上げてくれるので、納期も早く利用しやすいです。
また正規サービスでは部品を持っていないアンティークやヴィンテージモデルでも、腕時計修理専門店なら融通の利くメンテナンスが可能になります。
しかし、エクスプローラー2の防水機能・ケース・機械式ムーブメントはロレックス独自の精密構造になっているので、修理専門店に依頼する際には技術的に優れた、信頼の置ける修理店を選ばなくてはなりませんので、十分な注意が必要です。
信頼の置ける腕時計修理専門店と出会うにはどうしたら良い
幸いなことに、わが国日本の腕時計に関する技術は世界のトップクラスで、腕時計修理専門店も多く存在し、オーバーホールをお願いするのに苦労することはありません。
しかし、本当に信頼の置ける技術を持った優秀な腕時計修理専門店となると、数が限られてしまい、探すのにかなり労力を使うことになります。
そういった場合には修理専門店を探す際に、会社の規模やコマーシャル・宣伝のみを信用するのではなく、実際に修理専門店を利用して見た人の口コミなどを、インターネットやSNS等で見てみること、さらに探している修理店にきちんと資格を持った修理技術士がいるかどうかなどを調べて見ると良いです。
腕時計の修理を仕事にするには、特に資格は必要ありません。
ですが、資格を持っているといないとでは信頼度に雲泥の差があり、資格を持っている技術士の方が数倍も信頼できますし、技術も当然高いものを持っています。
日本では腕時計修理技術士の質向上のために国家資格を用意しており、名前を腕時計修理技能士といい、3級から資格はスタートして2級、1級とグレードが上がって、1級が最上資格です。
特に1級腕時計修理技能士は上級資格として登録されている難度の高い資格なので、探している修理店に1級腕時計修理技能士が在籍していれば、その修理店の信頼度は非常に高いことになります。
ですが、実際には全ての作業を1級腕時計修理技能士が担当しているわけではないので、依頼する場合には事前にお店と良く話をして、作業の詳細を確認しておくことが必要です。
エクスプローラー2のオーバーホールを腕時計修理専門店に依頼するメリット
正規サービスより料金・納期などの相談がしやすく対応が柔軟
優秀な1級腕時計修理技能士が作業を担当すれば内容・質は正規サービスと同じ
アンティークやヴィンテージモデルの場合でも優秀な1級腕時計修理技能士がいて信頼の置ける修理店なら高品質・割安でオーバーホールしてくれるので安心できる
腕時計修理専門店への依頼なら
クラフトワーカーズがオススメ!
腕時計修理専門店へ依頼を考えているのであればクラフトワーカーズがオススメです。
クラフトワーカーズでは以下のような特徴があります。
- 複数の修理専門店にまとめて見積もりがとれる
- メーカーやデパートよりも料金が安い
- 最短で3週間と納期が早い
- 担当する職人が選べる
- 時計修理技能士1級など全ての職人が資格を保持
- 修理後の保証が1年間と安心
- 交換部品があった場合にはメーカー純正部品を使用している
- 見積・送料が無料
クラフトワーカーズでは、時計情報を記入するだけで複数の修理専門店の優秀な職人に、纏めて見積もりをとり、料金や納期を比較して選ぶことができるサービスです。在籍している職人は全員時計修理の資格を所有しているため一定の技術以上を持ち合わせた職人だけになります。
未熟な人間が時計をメンテナンスする事はありません。
1年間の保証が設けられメーカーより安い金額で優秀な職人にオーバーホールを行なってもらえるので、正規メンテナンスでないとイヤだ!という方でない限りは、是非使ってみてください。
職人を選ぶ事ができる仕組みは、時計修理業界初になります。
クラフトワーカーズの評判を確認する
実際にオーバーホールを行う職人とダイレクトにやり取りができるので、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できます。
オーバーホールをご検討の方へ
クラフトワーカーズなら全国どこからでも
安心して依頼ができます。
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修理料金を
比較できる職人全員に一括見積りで
料金比較ができます。 -
安心して
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安心サポート全ての時計に
1年間の動作保証がつきます。 -
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無料提供全国どこでも時計の梱包キットを
無料で提供。
着払いで修理店へ送るだけ。
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エクスプローラー2を正規サービス以外でオーバーホールする場合には優秀な腕時計修理専門店の方が割安で融通が利く
エクスプローラー2のように高精度な機械式ムーブメントを搭載し、優れた耐久性と高機能を持った腕時計を正規サービスの日本ロレックス以外でオーバーホールする場合には、優秀な技術を持ち、信頼の置ける腕時計修理専門店を利用するのがおすすめです。
しかし、腕時計修理専門店の場合は、修理店によって技術にバラつきがあり、十分検討した上で依頼する修理店を選ばなくてはなりません。
そのため、事前にできる限りの情報を集めて、腕時計修理専門店に関する知識を十分に身に付けてから、修理店の選定に入るようにしましょう。
依頼後に後悔することの無いように、本当に信頼の置ける腕時計修理店を見つけて、素晴らしい技術を持った腕時計修理技能士との出会いを体験してください。