世界的に職人気質の優れた職人が多く、特に機械製造にかけては世界のトップクラスといわれている、モノ造り大国がドイツです。
工業機械から自動車・機械式腕時計に至るまで、モノ造りに一切妥協しない、優れた職人たちが生み出す製品たちは、他国を寄せ付けない完成度と耐久性を誇っています。
そんなドイツが世界に誇る技術製品が自動車で、特に1931年に自動車設計事務所としてオーストラリア出身の技術者、フェルディナント・ポルシェがドイツ・シュトゥットガルトに設立したのが、世界に誇る数々の名車を生み出したポルシェの始まりです。
ポルシェは創業当初からレーシングカーに力を注ぎ、華々しい実績を打ち立て、ヨーロッパ全土にポルシェの名は瞬く間に広がります。
そんなポルシェの優れたカーデザイナーで、創業者の孫にあたるフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェが独立し、1972年に設立した総合デザインブランドがポルシェデザインです。
まず、ポルシェデザインが手掛けたのが、古巣のポルシェから依頼されたレース用クロノグラフをデザインする事でした。
制作にあたり、その当時ドイツと並んで時計製造大国と呼ばれ、知名度では世界一を獲得していたスイス発のムーブメント会社、オルフィナ社製ムーブメントを採用します。
オルフィナとのコラボレーションで実現した、最新のデザインと高精度ムーブメントが融合したクロノグラフ「Chronograph I」は世界初のマット・ブラック・フィニッシュを施した腕時計として注目を浴びます。
これを機にポルシェデザインはトータルメンズアクセサリーを大々的に展開、中でも腕時計は重要なアイテムの一つとして位置付けられ、1978年にはスイス製機械式腕時計のトップブランドIWCと提携する事になるのです。
そして、アルミニウム製二重ケースにコンパスを備えた画期的なモデル「コンパスウォッチ」を発表、これを皮切りにチタン製クロノグラフウォッチなど、数々の名作を送り出します。
さらに1998年、スイスの老舗時計ブランド「エテルナ」を子会社とし、新たなパートナーシップを締結、製造ラインを統一する事でさらなる進化へ挑戦を始めるのです。
現在もポルシェデザインの生み出す腕時計コレクションは、先進的なデザインと素材・優れたムーブメントによる独自の世界と展開、腕時計マニアの絶大な支持を獲得しています。
そんなポルシェデザインのコレクション達も定期的なメンテナンスを怠り使用を続けると、最高のコンディションを発揮することはできず、精度や動作に異常をきたし、最悪の場合動かなくなってしまい時計としての役割を果すことができなくなります。
このような事態を避けるために定期的なメンテナンスは必須事項であり、特に防水検査を含んだオーバーホールは数あるメンテナンス作業の中でも基本中の基本といえ、数年に一度必ず行わなくてはならない作業です。
現在、ポルシェデザインのメンテナンス・オーバーホールについては、全国の正規輸入販売代理店が受付窓口となり、日本正規依頼サービスのドイツ時計株式会社が作業を担当する形になっています。
また、もろもろの事情から正規サービスを利用しない人も多く、そういった人は優秀な技術を持っている腕時計修理専門店に頼む方法もあり、おすすめの方法です。
ここでは、ポルシェデザインのオーバーホールについて、日本正規依頼サービスと腕時計修理専門店の対応に関する違いを紹介していきます。
ポルシェデザインの腕時計をすでに所有している方も、新たに購入を検討している人にもためになる情報がありますので、是非この機会に目を通してください。
Contents
ポルシェデザインの腕時計を良好に使用し続けるには購入後どの時期でメンテナンスに出すべきか
精密で優秀なムーブメントを採用し、耐久性に優れた独自デザインのケースを使用しているポルシェデザインの腕時計は、良好に使用するためどのくらいの期間で、メンテナンスに出す必要があるでしょうか。
正規輸入販売店や日本正規依頼サービスのドイツ時計株式会社ではポルシェデザインの機械式ムーブメントは最低でも3~4年ごと、クォーツ式ムーブメントでも7~8年ごとに防水検査・オーバーホールが必要と強く推奨しています。
正規サービスにポルシェデザイン腕時計のオーバーホールを依頼するとどのくらい期間と料金が必要か
高精度のスイス製高精度機械式・クォーツ式ムーブメントを採用しているポルシェデザインの腕時計を、正規サービスへオーバーホール依頼するとどのくらいの期間と料金がかかるのでしょうか。
ポルシェデザインは時計非専業ブランドのため、ムーブメントに関しては外部との提携で行っており、現在までに3度提携ムーブメント会社が変わっています。
まず、創業当初から1977年までパートナーシップを取っていた、オルフィナ社製ムーブメントに関しては提携を終了後年数がかなり経過しており、メンテナンス・オーバーホールは受付先が無い状態です。
次に1978年から1997年まで提携をしていたIWCですが、ポルシェデザイン側では現在サポートを終了しており、IWCをサポートしているリシュモンサービスが代わりに対応しています。
IWCムーブメント時代のポルシェデザインウォッチには、ケースNoがPD-数字-数字とナンバリングされており、モデルの判断ができます。
リシュモンではIWCポルシェデザインの場合、日本カスタマーセンターにほとんど部品ストックが無いため、スイス本社送りになることが多く、全て預かり後見積り対応です。
納期は見積りを含めて約半年間が目安で、依頼の際は納期・料金に十分な余裕を持ってお願いするようにしましょう。
そして、現在の提携ムーブメント会社・エテルナ社経由ムーブメントを搭載したモデルについては、日本正規依頼サービス・ドイツ時計株式会社がメンテナンスを担当しており、モデルケースNoが6000番台の時計についてはメンテナンス・オーバーホールを受け付けています。
現状、他モデルも含む全てのモデルが預かり後見積りになっており、納期も約1ヶ月半~3ヶ月程度で、本社送りの場合は約半年以上かかる場合もあります。
基本料金の目安として、自動巻きノーマルモデルが約50,000円~、自動巻きクロノグラフモデルが約70,000円~となっています。
正規サービスへポルシェデザインの腕時計をオーバーホール依頼するメリット
- 正規サービスへ時計を預ける事で安心できる
- ムーブメントが外部依頼なので製造ムーブメントによって作業不可のモデルあり
- 現行モデルでも基本預かり後見積りになり本社送りの場合は納期が半年以上かかる場合もある
直接正規サービスへ問い合わせをしたい場合
1972~1977年製造オルフィナ社経由ムーブメント搭載モデル:正規メンテナンス終了
1978~1998年製造IWCモデル リシュモンジャパン(株)テクニカルサービス 〒135-0031 東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館 TEL 03-5639-7241 営業時間:9:30~18:00 土日祝日休み
1999年~現在製造モデル ドイツ時計株式会社 住所:東京都目黒区三田1-4-1 ウェスティンホテル東京 1F TEL:03-6277-4139
正規サービスよりも柔軟な対応でポルシェデザインの腕時計をオーバーホールしてくれる腕時計修理専門店
ポルシェデザインの腕時計をオーバーホールする際、もろもろの事情で、正規サービスを利用せず他のオーバーホール先を探している場合は、優秀な技術を持った信頼の置ける腕時計修理専門店に依頼するのが良い方法になります。
時計修理専門店のメリットは正規サービスより安くオーバーホールの依頼ができる事、ポルシェデザインの場合は製造ムーブメント会社が時期によって異なるため、どのムーブメントでも優秀な修理店であれば作業可能な事です。
デメリットは修理店によって時計修理の技術にバラつきがある事が挙げられ、優秀な技術を持った技術士が在籍する修理店へお願いするのが重要になります。
修理専門店によってオーバーホール料金にバラつきがありますが、平均相場をポルシェデザイン正規の対応と比較してみましょう。
ポルシェデザイン搭載ムーブメント仕様 | 修理専門店 | メーカー依頼 |
---|---|---|
機械式ムーブメント | 22,000円~(基本料金) | 1972~1977製造オルフィナ社製ムーブメント・現在はメンテナンス終了 |
クォーツ式ムーブメント | 19,800円~(基本料金) | 1978~1997年製造IWCムーブメント・対応モデルはケースNoで判別・スイス本社見積りで作業不可モデルもあり |
クォーツ式クロノグラフ | 30,800円~(基本料金) | 1978~1997年製造IWCムーブメント・対応モデルはケースNoで判別・スイス本社見積りで作業不可モデルもあり |
機械式自動巻きムーブメント | 22,000円~(基本料金) | 1978~1997年製造IWCムーブメント、対応モデルはケースNoで判別・1998年~現行モデル・エテルナ社経由ムーブメント・ケースNo.6000番台・他モデルは見積りで受付作業可能・場合によっては作業不可もあり |
機械式自動巻きクロノグラフ | 30,800円~(基本料金) | 1978~1997年製造IWCムーブメント、対応モデルはケースNoで判別・1998年~現行モデル・エテルナ社経由ムーブメント・ケースNo.6000番台・他モデルは見積りで受付作業可能・場合によっては作業不可もあり |
このような料金相場になっており、日本正規依頼サービスの対応と比較すると、基本料金が設けらており良心的な対応です。
納期の方も正規サービスだと約一ヶ月半~3ヶ月・あるいは半年以上かかるところを約3~4週間で納品してくれるので、かなり便利で利用しやすいです。
しかし、ポルシェデザインの腕時計に搭載されているムーブメントは、スイス製外注・オルフィナ社・IWC製・エテルナ社製等、モデルによって異なりますので、腕時計修理専門店へお願いする場合には優秀な技術を持ったお店へ依頼する必要があり、注意して修理店を選択することが必須となります。
信頼の置ける高い技術を持った腕時計修理専門店を見つけるには
わが国日本は機械製造や修理技術に優れた実力を持ち、特に腕時計は世界最高峰のレベルを誇り、腕時計技術士の数も多いことから腕時計修理専門店も多数に渡り、海外製複雑腕時計でも、簡単にオーバーホールや修理が依頼できそうと思いがちです。
しかし、本当に信頼の置ける高い技術を持った腕時計修理専門店となると、数は非常に少なく、見つけ出すのにかなり苦労する事になります。
また、コマーシャルや店舗の規模などでは全くどこの修理店が良い店舗なのか見当がつかない為、独自に調べて、インターネットやSNSで実際に修理店に依頼した人の口コミを見たり、その修理店に在籍している腕時計技能士が資格を持っているかどうかに注目した方が良い結果につながります。
また、幸いなことに日本では腕時計技術士が取得可能な国家資格があり、名称が時計修理技能士という資格で、技術士のグレードを見極める良い手段です。
大きな目的は腕時計技術士の技術向上にあり、3級から資格がスタートし、2級、1級と段階が上がっていきます。
最上資格は1級腕時計修理技能士で、権威も高く、最も取得困難な難易度の高い資格です。
特に1級腕時計修理技能士は上級資格として登録されている資格なので、1級腕時計修理技能士が在籍している修理店は技術が高くかなり信頼度が高いといえます。
しかし実際の作業で必ず1級腕時計修理技能士が自分の腕時計を担当してくれるとは限らないので、店舗に来店した際には直接技術士と面談して、作業の詳細を確認すると安心して依頼できます。
ポルシェデザインの腕時計を腕時計修理専門店にオーバーホール依頼するメリット
- 正規店よりも対応が柔軟で融通が利き相談がしやすい
- 優秀で経験豊かな1級腕時計修理技能士が担当すれば日本正規依頼サービスとオーバーホールの質は変わらない
- 日本正規依頼サービスでは作業できないモデルでも優秀な修理店ならお得で高品質なオーバーホールが可能
腕時計修理専門店への依頼なら
クラフトワーカーズがオススメ!
腕時計修理専門店へ依頼を考えているのであればクラフトワーカーズがオススメです。
クラフトワーカーズでは以下のような特徴があります。
- 複数の修理専門店にまとめて見積もりがとれる
- メーカーやデパートよりも料金が安い
- 最短で3週間と納期が早い
- 担当する職人が選べる
- 時計修理技能士1級など全ての職人が資格を保持
- 修理後の保証が1年間と安心
- 交換部品があった場合にはメーカー純正部品を使用している
- 見積・送料が無料
クラフトワーカーズでは、時計情報を記入するだけで複数の修理専門店の優秀な職人に、纏めて見積もりをとり、料金や納期を比較して選ぶことができるサービスです。在籍している職人は全員時計修理の資格を所有しているため一定の技術以上を持ち合わせた職人だけになります。
未熟な人間が時計をメンテナンスする事はありません。
1年間の保証が設けられメーカーより安い金額で優秀な職人にオーバーホールを行なってもらえるので、正規メンテナンスでないとイヤだ!という方でない限りは、是非使ってみてください。
職人を選ぶ事ができる仕組みは、時計修理業界初になります。
クラフトワーカーズの評判を確認する
実際にオーバーホールを行う職人とダイレクトにやり取りができるので、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できます。
オーバーホールをご検討の方へ
クラフトワーカーズなら全国どこからでも
安心して依頼ができます。
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修理料金を
比較できる職人全員に一括見積りで
料金比較ができます。 -
安心して
依頼ができるわからない事は直接職人に聞いて解決。
だから安心して依頼ができます。 -
修理後の
安心サポート全ての時計に
1年間の動作保証がつきます。 -
WEBから簡単
「まとめて見積り」「まとめて見積り」なら、住所や電話番号の入力なし。時計を送らずに概算見積りを作成します。
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資格を持つ
職人が在籍優れた技術でリーズナブルに
オーバーホールができます。 -
梱包キットを
無料提供全国どこでも時計の梱包キットを
無料で提供。
着払いで修理店へ送るだけ。
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正規サービス以外にポルシェデザインの腕時計をオーバーホール依頼する際は信頼の置ける優秀な腕時計修理専門店に依頼すると安心
ポルシェデザインのようにムーブメントを他社と提携し、スイスの優秀なメーカー、オルフィナ社・IWC・エテルナ社等、製造時期で異なるムーブメントを搭載した腕時計のオーバーホールを依頼する際は、正規輸入販売代理店を通して、日本正規依頼サービスセンターへ依頼するのが通常です。
しかしもろもろの事情で、日本正規依頼サービス以外でオーバーホールを検討している場合は、優秀な技術を持った腕時計修理専門店へ依頼するのがおすすめの方法になります。
しかし、腕時計修理専門店の場合は、修理店によって技術にレベルの差があるので十分に注意し、検討した上で信頼の置ける優秀な修理店を選択することが賢明です。
そのため事前にできる限りの情報を集め、腕時計修理専門店に関する基礎知識を十分に身に付けてから、失敗のない修理店選びが必須となります。
依頼後に品質で後悔することの無いように、本当に信頼の置ける優秀な腕時計修理店を見つけて、素晴らしい技術を持った、本物の腕時計修理技能士が手掛ける高品質のオーバーホールを、ポルシェデザインの腕時計で体験してください。