2022.2.3

2022.2.3

ボーム&メルシエのオーバーホール料金や納期は?正規サービスと腕時計修理専門店の比較、どちらがおすすめ?

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ボーム&メルシエ/BAUME&MERCIER
ボーム&メルシエのロゴ

腕時計はその誕生から200年以上に渡る長い歴史を持っており、現在も活躍している一流メーカーの中には100年以上の歴史を持ったブランドが数多く存在しており、ここに紹介するボーム&メルシエもそんな歴史の荒波を乗り越えてきた稀有なブランドとして世界に高く評価されています。

ボーム&メルシエの始まりは1830年になり、スイス・ジュラ地方のレ・ノアという村にルイ・ヴィクトールとセレスタン・ボームの兄弟が小さな時計工房を開いたのがスタートになります。

その事業はすぐに軌道に乗り、19世紀末には各地に知られる時計メゾンとして名声を得ることになり、クロノグラフとコンプリケーションの技術により国際展示会で数々のグランプリを受賞、1892年にはキュー天文台で行われた大会でトゥールビヨンクロノメーターで入賞し、その記録は10年以上更新されることはありませんでした。

そして会社幹部となっていたウィリアム・ボームが優れた実業家、ポールメルシエに出会ったことで共同で事業を進め、1918年スイス・ジュネーブにボーム&メルシエを設立、アール・デコの波に乗り、今までに無い革新的なデザインの腕時計を発表するようになります。

1950年~1960年代にかけて現在のコレクションの基礎となる伝統的なラウンド・ウォッチ完成し、ボーム&メルシエはいくつもの画期的な機構を持った斬新な腕時計を発表し続けます。

そして1988年、新たなる飛躍を求めて現在のリシュモン・グループの前身であるヴァンドームグループに参画し、さらに洗練されたコレクションを創造し現在もスイスの伝統を受け継ぎながら、スイス腕時計の重鎮として君臨し続けているのです。

そんな高い完成度を誇るボーム&メルシエの腕時計たちも、定期的にメンテナンスを行わなくてはその高性能を維持することはできず、メンテナンスを怠って使用し続けると様々な故障の原因を作り出し、最悪の場合動作しなくなってしまい、腕時計としての役割を果たすことができなくなってしまいます。

特にオーバーホールは数あるメンテナンスの中でも基本中の基本といわれており、数年に一度は必ず行わなくてはならない作業といえます。

作業の主な内容はいったんユーザーから時計を預かり、分解・清掃作業を行い不具合や磨耗した部品がある場合は部品交換・修理作業を施し、注油・精度調整・再組み立ての後、防水検査・最終調整を行い、再びユーザーの元へ完璧な形で戻されるのです。

現在、ボーム&メルシエのオーバーホールに関しては全国の正規輸入販売代理店が受付窓口となり、正規サービスセンターのリシュモンジャパン(株)テクニカルサービスが作業を担当する形になります。

また、もろもろの理由でリシュモンジャパン(株)テクニカルサービスを利用しない場合には、優秀で信頼の置ける腕時計修理専門店を利用する人もおり、おすすめになっています。

ここではボーム&メルシエの腕時計をオーバーホール依頼する際に、正規サービスセンターと腕時計修理専門店との違いについて紹介していきますので、ボーム&メルシエの腕時計をすでに所有している方もこれから購入を検討中の人にも有益な情報がありますので、是非読んでみてください。

ボーム&メルシエの腕時計はどのくらいのスパンでオーバーホールに出したらよいのか

その稀有なムーブメント製造技術で完成度の高いボーム&メルシエの腕時計をオーバーホールするには、いったいどのくらいの期間を開けたらメンテナンスに出すべきなのでしょうか。

全国の正規輸入販売代理店や正規サービスのリシュモンジャパン(株)テクニカルサービスでは、クォーツ式ムーブメントの場合7~8年以上使用期間が経過したもの、また機械式ムーブメントに至っては購入から3~5年以上メンテナンスがされていないものに関しては、速やかにオーバーホールに出すよう、強く推奨しています。

正規サービスリシュモンジャパン(株)テクニカルサービスにボーム&メルシエの腕時計をオーバーホール依頼したらどのくらいの料金になるのか

計算しつくされたムーブメント製造技術で完成度の高いコレクションを誇るボーム&メルシエの腕時計を、オーバーホールするには正規サービスリシュモンジャパン(株)テクニカルサービスへ出すのが通常です。

ボーム&メルシエではオーバーホールをコンプリートサービスと呼び、ライトポリッシングまでをサービス内容に加えており、より完璧なサービスを目指しています。

では、ボーム&メルシエの腕時計を正規サービスセンターへコンプリートサービスに出したら、いったいどのくらいの料金がかかるのでしょうか。

正規サービスリシュモンジャパン株式会社テクニカルサービスコンプリートサービス料金

タイプ・仕様 コンプリートサービス料金
クォーツ式ベーシックムーブメント(ボームコレクション) 17,500円
クォーツ式ベーシックムーブメント(ボーム以外のすべてのコレクション) 23,000円
クォーツ式スモールコンプリケーション 28,000円
クォーツ式クロノグラフムーブメント 33,000円
機械式ムーブメント(ベーシック) 32,500円
機械式ムーブメント(スモールコンプリケーション) 37,500円
機械式ムーブメント(クロノグラフ) 41,000円
機械式ムーブメント(クロノグラフスモールコンプリケーション) 46,000円
機械式ムーブメント(マニュファクチュール/コンプリケーション) 要見積り
クォーツ式ヴィンテージウォッチ (ボーム以外のすべてのコレクション) 52,000円
クォーツ式ヴィンテージウォッチ (スモールコンプリケーション) 68,500円
クォーツ式ヴィンテージウォッチ (クロノグラフ) 80,000円
機械式ムーブメントヴィンテージウォッチ(ベーシック) 85,500円
機械式ムーブメントヴィンテージウォッチ (スモールコンプリケーション) 97,000円
機械式ムーブメントヴィンテージウォッチ (クロノグラフ) 104,000円

以上のような料金設定になっており、これらはすべてコンプリケーションサービスのみの料金で、作業工程の中で部品交換や修理作業が生じた場合には別途料金がかかってきます。

納期に関しては通常品で約1ヵ月半~2ヶ月ほどかかり、マニュファクチュール/コンプリケーションは約2ヵ月半、ヴィンテージウォッチについてはスイス本社送りとなるので約2ヵ月半~4ヶ月ほどかかります。

ですので、コンプリートサービスを依頼する場合には、時間に十分な余裕を持って依頼することが重要になっていますので、注意が必要です。

ボーム&メルシエの腕時計を正規サービスセンターへコンプリートサービス依頼するメリット

  • オーバーホール・ポリッシングサービスを含めてトータルサービスが受けられる
  • 熟練しトレーニングされた専門スタッフが作業を担当するので完璧な作業が期待できる
  • オーバーホール完了後のアフターサービスが細やか

直接正規サービスセンターへコンプリートサービス依頼をしたい場合

リシュモンジャパン(株)テクニカルセンター 〒135-0031 東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館 ☎03-5639-7524

出典:https://www.richemont.com/en/home/

正規サービスリシュモンジャパン(株)テクニカルサービスよりもお得な料金でオーバーホールが受けられる腕時計修理専門店とは

徹底したマニュファクチュールで製造されているボーム&メルシエの完成された腕時計をオーバーホールするには、正規サービスセンターへコンプリートサービスを依頼するのが賢明ですが、もろもろの事情から正規サービスセンターを利用しない場合には、優秀な技術を持った腕時計修理専門店へ依頼するのがおすすめです。

料金は店舗によって異なりますが、平均相場で正規サービスセンターと料金の比較を人気モデルで行ってみましょう。

リビエラ ボーマティック
タイプ・仕様 修理専門店 メーカー依頼
機械式ムーブメント(スモールコンプリケーション) 20,000円 37,500円
クリフトン ボーマティック
タイプ・仕様 修理専門店 メーカー依頼
機械式ムーブメント(スモールコンプリケーション) 20,000円 37,500円
クリフトン クラブ
タイプ・仕様 修理専門店 メーカー依頼
機械式ムーブメント(ベーシック) 20,000円 32,500円
機械式ムーブメント(スモールコンプリケーション) 20,000円 37,500円
機械式ムーブメント(クロノグラフ) 25,000円 41,000円
クラシマ
タイプ・仕様 修理専門店 メーカー依頼
クォーツ式ベーシックムーブメント(ボーム以外のすべてのコレクション) 20,000円 23,000円
機械式ムーブメント(ベーシック) 20,000円 32,500円
機械式ムーブメント(スモールコンプリケーション) 20,000円 37,500円
機械式ムーブメント(クロノグラフ) 25,000円 41,000円
ハンプトン
タイプ・仕様 修理専門店 メーカー依頼
クォーツ式ベーシックムーブメント(ボーム以外のすべてのコレクション) 20,000円 23,000円
機械式ムーブメント(ベーシック) 20,000円 32,500円
機械式ムーブメント(スモールコンプリケーション) 20,000円 37,500円

このような料金設定になっており、正規サービスのリシュモンジャパン(株)テクニカルサービスと比較するとかなりお得になっています。

納期に関しても正規サービスセンターだと通常品で約1ヶ月半~2ヶ月かかるところを、約4~5週間で仕上げてくれるので、とても便利で利用しやすくなっています。

しかし、ボーム&メルシエのムーブメントは非常に精密で構造が複雑なので、腕時計修理専門店に依頼する場合には優秀な技術を持った信頼の置ける店舗に依頼しなくてはならず、依頼の際には注意が必要です。

優秀な腕時計修理専門店を探すには

わが国は腕時計製造・修理にかけては世界トップの実力を誇り、腕時計修理専門店の数も非常に多く、選択に迷うほどの店舗数があります。

しかし、本当に技術が高く信頼の置ける腕時計修理専門店となると数はおのずと限られ、見つけ出すのに非常に苦労することになります。

そういった場合には、広告や店舗の規模など見た目の情報に頼るのではなく、インターネットなどを活用して探している店舗を実際に利用して見た人の口コミを参考にするとか、その店舗に在籍している技術士が資格を持っている技術士かどうかに注目してみると良いでしょう。

腕時計を修理するのに資格は特に必要ありませんが、有資格者のほうが格段に信頼が置けることは明らかな事実です。

日本には腕時計修理を行う技術士国家資格を用意しており、名称を腕時計修理技能士と呼び3級から2級、1級とランクがあり1級が最上資格になります。

特に1級腕時計修理技能士は上級資格として登録されている資格なので、1級腕時計修理技能士が在籍している店舗は信頼度がそれだけ高いといえます。

しかし、実際の作業ではすべての腕時計を1級腕時計修理技能士が手がけるわけではないので、実際にメンテナンスを依頼する際には事前にしっかり詳細を確認することが大切です。

ボーム&メルシエの腕時計を腕時計修理専門店にオーバーホール依頼するメリットとは

  1. 正規サービスより融通が利き敷居が低く細かい相談がしやすい
  2. 優秀な1級腕時計修理技能士が作業を担当すれば内容は変わらない
  3. オーバーホール料金が正規サービスよりかなりお得になる

腕時計修理専門店への依頼なら
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腕時計修理専門店へ依頼を考えているのであればクラフトワーカーズがオススメです。
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  • 交換部品があった場合にはメーカー純正部品を使用している
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クラフトワーカーズでは、時計情報を記入するだけで複数の修理専門店の優秀な職人に、纏めて見積もりをとり、料金や納期を比較して選ぶことができるサービスです。在籍している職人は全員時計修理の資格を所有しているため一定の技術以上を持ち合わせた職人だけになります。

未熟な人間が時計をメンテナンスする事はありません。

1年間の保証が設けられメーカーより安い金額で優秀な職人にオーバーホールを行なってもらえるので、正規メンテナンスでないとイヤだ!という方でない限りは、是非使ってみてください。

職人を選ぶ事ができる仕組みは、時計修理業界初になります。
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ボーム&メルシエの腕時計をオーバーホールする場合モデルによっては正規サービスより腕時計修理専門店の方がお得な例が多い

ボーム&メルシエのようなマニュファクチュールが徹底されており、高品質なムーブメントを搭載しているブランドの腕時計を正規サービス以外にオーバーホール依頼する場合、優秀で技術の高い腕時計修理専門店を利用するのがおすすめです。

ですが、腕時計修理専門店の場合店舗によって技術士の実力に大きな差があり、オーバーホールの仕上がりに影響が出る例が多くあります。

ですので、店舗の正しい選択が重要になり、依頼する前にしっかりとできる限りの情報を集めて十分な知識を身につけてから店舗選びに入りましょう。

後悔の決して無い様に信頼の置ける腕時計修理専門店を見つけて、素晴らしい技術を持った腕時計修理技能士との出会いを実現してください。

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