エジプトからフランスに移住していた、貴族出身の優秀なデザイナーであるギャビー・アギョンが立ち上げた、独立ファッション工房が現在も世界的に愛好者を抱えるブランド、クロエの始まりです。
創業者ギャビー・アギョンはフランスのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」のヒロイン、クロエの美しいダンスに魅了され独自のデザインアイディアを創造、それまでフランスで主流を占めていた「オートクチュール」とは異なるファッションメゾンを確立し、高品質でソフト・ボディコンシャスの手法を取り入れ、庶民にもアピールする「ラグジュアリー・プレタポルテ」という既製服を発表します。
世界的にクロエのコレクションが脚光を浴びたのが、1963年に新進気鋭のデザイナー、カール・ラガーフェルドを迎え、「ラグジュアリー・プレタポルテ」の理念をさらに推し進め、既製服の他にバッグや財布、香水等の取り扱いアイテムを拡充、総合ラグジュアリーブランドとして世界進出を果たし、大きな成功を収めます。
クロエのコレクションといえば、既製服「ラグジュアリー・プレタポルテ」を筆頭にバッグコレクションなどが有名ですが、それらに次いで人気が高いのが財布アイテムです。
「ラグジュアリー・プレタポルテ」で培った類まれなデザインセンスと、バッグコレクションの職人技を見事に融合させ、シンプル且つ機能性の高いコレクションは多数の愛好者が存在します。
中でもアイコニックなアルファベットラインにグレインカーフスキン・シャイニーカーフスキンを素材に採用、機能性も高い定番二つ折り財布「Alphabetスモールトリフォールドウォレット」、素材に上質なグレインゴートスキンを使用し、Envelopeフラップをあしらった長財布「Envelopeロング ウォレット」、スマートなデザインにスマートフォンが収まる余裕のサイズを持ち、チェーンストラップ付属のオリジナリティに溢れる「Chloé Iconicフラップ ウォレット」等が良く知られています。
使い込むほど愛着の湧く、クロエの財布アイテムは良好なコンディションで使い続けるため、壊れたり傷みが生じた場合正規ブティックに持ち込み、修理・リペアサービスを受けることが可能です。
また、もろもろの事情から正規リペアサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持った皮革製品修理専門店に持ち込む人も多く存在します。
ここでは、クロエの財布について、修理に対する正規サービスとバッグ・皮革製品修理専門店の対応に違いを紹介します。
お手持ちのクロエ財布アイテムを修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみてください。
Contents
クロエの財布アイテムは購入後どのタイミングで修理・リペアが必要か
優秀な職人により丁寧に製造されたクロエの財布は、厳選された上質な皮革素材を採用し、滝亜耐久性を誇りますが、毎日使用することで経年劣化や負荷の程度により、劣化による損傷・また使用している金具類も破損や傷みが生じてきます。
財布の場合主にトラブルとなるのはステッチのほつれや切断、ファスナー・ボタンなど部品の傷みや損傷、外側・内側の傷みや破れなどが多いです。
このような場合は傷みのある箇所をリペアすることになりますが、破れの場合は縫製のし直し、革部分のパーツ劣化・破損の場合はパーツを交換、金具パーツ類の損傷・劣化の場合は金具パーツを交換します。
クロエの製品は全て定期的なメンテナンスを施しながら、長期間使用することを想定して製造されており、日常使用する際のお手入れも大切ですが、購入から数年経過し、傷みが生じた財布については、早急に修理・リペアの検討が必要です。
クロエ財布の正規メンテナンスサービスについて
クロエでは製品に対する様々なアフターサービス・リペアのためカスタマーサービスを設けており、所有しているユーザーが安心して使い続けることが可能な体制を整えています。
正規クロエのカスタマーサービスは本物であることが確認できた製品については、フランス本社の工房と同じ優れた技術を持った専属職人が、本国から用意した純正の部材を使用し、丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・リペアを行います。
また、クロエのメンテナンスは対外的に明確な料金を提示しておらず、基本は受付窓口である全国の正規輸入販売代理店が製品をいったん預かり、見積りを出した後に作業を進める形です。
料金は修理・リペア個所・モデル種類によって使用する部材や作業工程が異なるため、製品預かり後の連絡となります。
さらにクロエ正規サービスでは、よくある財布のクリーニング・色褪せの補色・染め直しは行っていません。
また、納期に関しても製品預かり後連絡、日本に部品が無くフランスから取り寄せや、特殊修理の場合はかなり長くかかりますので、クロエの財布を正規クロエ・カスタマーサービスに修理・リペアに出す場合、予算・納期に関しては余裕を持つのがおすすめです。
ちなみにディフュージョン(普及)ラインの「シーバスクロエ」のアイテムについては現在、2023年を持って全国の正規ブティックの営業が終了しており、メンテナンスについては、直接正規クロエ・カスタマーサービスに依頼する形ですので注意が必要になります。
正規サービスへクロエの財布を修理・リペア依頼するメリット
- 日本担当正規アトリエへ製品を預けるため安心感が高い
- 料金・納期は製品預かり後連絡となり、修理・リペアの作業が特殊・部品が日本に無くフランスから取り寄せになる場合、納期がかなり長くなるので注意
- 作業が特殊・部品が日本に無くフランスから取り寄せ・バッグがフランス本社送りになる場合、見積り料金が高額になる可能性有り
- ディフュージョン(普及)ラインの「シーバスクロエ」は正規ブティックが2023年で閉店しており、直接正規カスタマーサービスへ依頼
内容を直接正規サービスへ相談したい場合
クロエ・アフターサービス TEL:03-4226-3883 受付時間:10:00~17:00 土日祝日休み または公式サイト問い合わせフォームからEメールで問い合わせ
:基本的に全国のクロエ取り扱い正規ブティックが受付窓口
正規サービスより依頼がしやすく料金もお得な皮革製品修理専門店
クロエの財布を修理・リペアしたい場合、正規サービスは製品を預かり後見積りになり、料金が高額・納期も長くなるなどの理由から、他の依頼方法を探しているユーザーもおり、そういった場合は優秀で実績のある皮革製品修理専門店に依頼するのがおすすめです。
皮革製品修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラつきがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、クロエ財布の修理・リペア料金平均相場を見てみましょう。
クロエ財布修理可能箇所 | 修理・リペア料金(概算) |
---|---|
スライダー交換 | 3,300円~(概算) |
ファスナー交換 | 7,700円~(概算) |
スナップボタン・留め具交換 | 2,200円~(概算) |
内装交換・修理 | 7,700円~(概算) |
破れ補修(1ヶ所につき) | 2,200円~(概算) |
その他 | 応相談・要見積り |
このような概算料金内訳で、正規サービスの対応は全て見積りなので料金がすぐ分かりませんが、皮革製品修理専門店の場合、箇所ごとに概算の基本料金が設定されており魅力的です。
納期の方も正規サービスだと製品預かり後連絡になりますが、基本約3~4週間で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
ただし注意点としては、クロエの財布は熟練した職人の高度な技術で製造され、素材も厳選された皮革素材等を使用しているため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が重要です。
皮革製品修理専門店を利用する場合必ず優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけない理由とは
クロエに限らず、有名ブランドの財布類を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても大切になります。
大きな理由は皮革製品修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれた財布の状態を見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多い為です。
クロエ製品の修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能です。
そのため、修理専門店の情報をできる限り集めて、さらにインターネット等でお店の口コミなどを参考に、来店の際は実際に職人に相談を行い、信頼できるお店かどうか見極めることが最も大切になります。
クロエの財布を皮革製品修理専門店に修理・リペア依頼するメリット
- 正規サービスよりも料金がお得・納期も早いので気軽に相談できる
- クロエの財布を修理・リペアした経験が豊富で技術の高い職人が担当すれば高品質な仕上がりが可能
- 経験豊かで優秀な職人であれば細かい点まで相談でき優れた提案もしてくれるので良心的
クロエの財布を修理・リペアしたい場合正規さービスより優秀な実績を持つ皮革製品修理専門店の方がお得で依頼しやすく安心
クロエのように上質な厳選された皮革素材を、熟練した職人の手によって高品質に仕上げた財布の、長年の使用により壊れた個所などを修理・リペアしたい場合、通常は正規カスタマーサービスに正規取り扱いブティックを通して依頼する事のが普通です。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から、正規カスタマーサービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高い皮革製品修理専門店に依頼するのが、おすすめの方法になります。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラつきがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が必須となります。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置ける皮革製品修理専門店を選択し、愛用のクロエ財布アイテムを、購入時のように良好なコンディションにリニューアルしましょう。