高級馬具工房として1837年フランスで開業した歴史ある名ブランド、エルメスですが当初は貴族ご用達の専門として始まり1880年、製造と共に一般顧客への販売も開始します。
1890年に馬の鞍を収納するためのサドルバッグを発表、これは後にエルメスのアイコンとなる名作バッグ「バーキン」の原型となります。
これが高評価を獲得したことで1920年、ハンドバッグ部門を新設し初めてファスナーをバッグに用いたデザインバッグを販売、瞬く間に人気商品となり、ファッション界に確かな基盤を獲得するのです。
その後バッグコレクションはエルメスの看板商品となり、「ブガッティ」(後の「ボリード」)や初のケリーバッグ「サック・ア・クロア」、エルメスのアイコンバッグ「バーキン」など、ヒット作を量産し、トップブランドに昇り詰めます。
現在のエルメスはバッグアイテムに加え、腕時計・財布・香水・プレタポルテなど多彩なアイテムを展開し、世界最高峰の総合ラグジュアリーブランドとして君臨しています。
特に高い評価を獲得しているのが財布アイテムで、バッグ製造で培った技術・デザインセンスを惜しみなく注ぎ込み、高品質とエルメスならではの独創的なデザインで多くのファンを魅了、メインアイテムとして人気を誇っています。
エルメス財布コレクションの大きな特徴は素材に厳選された上質なカーフやパイソン・クロコダイル・オーストリッチなど上質な天然皮革を採用、選ばれた優秀な職人の手により丁寧に仕上げられた加工・縫製は他と一線を画します。
さらにエルメス財布コレクションは多彩なカラーバリエーションも魅力で、他のブランドとは比較にならないほどバリエーションがあり、大きな特徴の一つです。
中でも上質なレザーにエルメスのHバックルが印象的な定番財布「ベアン」、名作バッグのケリーからインスピレーションを得た長財布「ケリーウォレット」、カラフルな色使いと象徴的に大きくデザインされたHマークの留め具が目を引く「コンスタンスロング」などが良く知られています。
厳選された多彩なレザー素材と熟練した職人の高度な技術が融合し、高い耐久性を誇るエルメスの財布ですが、長い期間の使用により経年劣化などによる傷みや破損・故障は避けることができず、良好なコンディションで使い続けるために傷みや破れ・損傷が生じた財布は正規取り扱いブティックに依頼し、メンテナンス・修理を受けることができます。
また、様々な事情から正規サービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持った皮革製品修理専門店に持ち込む人も多く存在し、おすすめです。
ここではエルメスの財布について、正規サービスと皮革製品修理専門店の対応・納期や料金の違いについて紹介して行きます。
エルメスの財布をすでに所有している方も、これから購入を検討している方についても見逃せない情報がありますので、是非この機会に読んでみてください。
Contents
エルメスの財布をメンテナンス・修理する期間の目安とは
厳選された上質な素材を熟練した職人の手で高品質に仕上げられたエルメスの財布ですが、高い耐久性を誇るエルメスの財布も長期間愛用する為に、日常からのお手入れはとても重要な作業です。
ですが経年劣化による傷みや破損などはやはり避けられず、定期的にメンテナンス・修理を施しながら愛用していく形になります。
主な修理箇所はステッチのほつれや切断、ファスナー・ボタンなど部品の傷みや損傷、外側・内側の傷みや破れなどです。
購入から数年以上経過し、上記のような症状が有る場合は速やかにエルメス正規取り扱いブティックに依頼し、メンテナンス・修理を施すことが重要です。
エルメス財布の正規サービス メンテナンス修理の料金・納期などについて
エルメスでは製品のユーザー購入後アフターサービス・メンテナンスの充実を図る為、カスターサポートを設けており、ユーザーが安心して使用できる体制を整えています。
正規カスタマーサポートでは本物と確認できた製品について、フランスの本社工房と同じ技術を持った職人が本国から用意した純正部品を使用し、丁寧且つ確実な作業でメンテナンス・修理を行います。
エルメスは製品の正規メンテナンス・修理について明確な料金を公表しておらず、基本的に全国のエルメス正規取り扱いブティックが窓口となり、製品預かり後見積りによる料金・納期を連絡する形です。
ですが製品名と修理箇所を指定して質問すると、カスタマーサポート・正規取り扱いブティックでは、目安となる概算料金を案内してくれます。
エルメス財布メンテナンス・修理正規サービス概算料金(一部)
エルメス財布修理可能箇所 | メンテナンス・修理料金(概算・目安) |
---|---|
長財布(内装にシルク素材を使用していないモデル)ファスナー交換 | 48,400円~(概算・目安) |
その他 | 要見積り |
また納期は製品の種類によりますが、見積り・作業完了までに約6ヶ月を見ていますので、エルメスの財布を正規カスタマーサポートにメンテナンス・修理の依頼をする場合、予算や納期については十分な余裕を見てお願いするのが良いです。
正規サービスへエルメスの財布をメンテナンス・修理依頼するメリット
日本担当サービスに製品を預けるので安心感がある
作業には純正パーツが使用され専門の職人が丁寧に作業を手掛ける
納期は目安として約6ヶ月を見ており依頼の際は余裕を持って依頼する事が重要
内容を正規サービスに直接確認したい場合
エルメスカスタマーサポート TEL:03-3569-3300 受付時間:10:00~18:00 または公式サイトからEメールで問い合わせ
:基本全国のエルメス正規取り扱いブティックが正式窓口
修理・リペア専門店舗
エルメスアフターセールスカウンター 住所:大阪府大阪市北区梅田1-8-16 ヒルトンプラザイースト2階 TEL:06-6345-1523 営業時間:月・火曜日・木~日曜日 11:00~19:00 水曜日定休 (予約不可・来店順のみ受付)
正規サービスと比べて敷居が低く対応も柔軟・お得な皮革製品修理専門店とは
エルメスの財布をメンテナンス・修理したい場合、正規サービスは製品預かり後料金・納期の連絡となり、高額で期間も長くかかる等、もろもろの理由から他の依頼先を探しているユーザーも多くおり、そういった際は優秀で高い技術・実績を持つ皮革製品修理専門店に依頼するのがおすすめです。
皮革製品修理専門店に修理・リペアを依頼するメリットは、料金が正規サービスよりお得な事、作業内容も融通が利き納期も早めなことが挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事・修理店によって技術に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキが生じる事が難点です。
修理店によって料金に差がありますが、エルメス財布の修理リペア料金相場を概算ですが見てみましょう。
エルメス財布・修理可能箇所 | 修理・リペア料金(概算) |
---|---|
ファスナー交換 | 6,600円~(概算) |
レザープルタブ(ファスナー引手)交換 | 2,200円~(概算) |
スナップボタン・留め具交換 | 2,200円~(概算) |
バインダー交換 | 3,300円~(概算) |
内装交換・修理 | 7,700円~(概算) |
ほつれ修理・再縫製 | 2,200円~(概算) |
染め直し | 6,600円~(概算) |
破れ補修 | 6,600円~(概算) |
その他 | 応相談・要見積り |
このような料金相場になっており、正規サービスは全て見積りなので金額がすぐにわかりませんが、皮革製品修理専門店の場合、箇所ごとに基本料金の概算が分かるので魅力的です。
納期についても正規サービスの場合、約6ヶ月が目安のところを基本約3~4週間で仕上げてくれるので利用しやすく便利になっています。
注意点としてはエルメスの財布は素材に厳選された上質なレザーを使用し、熟練した職人によって製造されており、皮革製品修理専門店に修理・リペアを依頼する場合は、優秀な実績と優れた技術を持つ技術者が在籍する修理店を選択する事が必須となります。
皮革製品修理専門店に修理・リペアを依頼する場合必ず優れた技術を持った技術者が在籍する修理店を選ばなくてはならない理由
エルメスに限らず、有名ブランドの高級財布を皮革製品修理専門店にメンテナンス・修理するには必ず、優れた職人が在籍する修理専門店に依頼するのが大切です。
なぜなら皮革製品修理専門店は修理店によって職人の技術に差があり、経験や技術を浅い職人が作業を担当してしまうと、持ち込まれた財布の状態を正しく見極めることができず、満足のいく仕上がりにならない事が多い為です。
エルメス製品の修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を持った職人が作業を担当すれば、劣化・傷んだ部分を購入時のような良いコンディションに仕上げることが可能になります。
そのため修理専門店の情報をできる限り集めて、インターネットの口コミなども参考にしながら、できれば担当する職人と面談を行い信頼できるお店かどうか確かめておくことが肝心です。
エルメスの財布を皮革製品修理専門店に修理・リペア依頼するメリット
正規サービスに比べ敷居が低く対応も柔軟で依頼がしやすい
正規サービスは全て見積りなのに対して修理箇所ごとに料金相場が明確で安心
熟練した職人が担当すれば高品質な仕上がりが期待でき優れた提案もしてくれるので良心的
エルメスの財布を正規サービス以外で修理・リペアしたい場合優秀な技術を持った皮革製品修理専門店の方がお得
エルメスのように厳選した上質なレザー等を素材に用い、優秀な職人が丁寧な作業で高品質に製造された財布を長年の使用により傷みや破れなどが生じた個所を、修理・リペアしたい場合、通常はエルメス正規取り扱いブティックを通して正規カスタマーサポートへ依頼するのが普通です。
ですが料金や納期・その他もろもろの事情で正規サービス以外の依頼先を検討している際は、優秀な技術を持った職人が在籍する皮革製品修理専門店に依頼するのがおすすめの方法です。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事や、修理店によって技術に差があり依頼先によっては仕上がりにバラつきがあるため、良く調べた上で信用の置ける修理店を見つけることが大事になります。
依頼後仕上がりに不満の出ないよう、優秀で信頼度の高い皮革製品修理専門店を選択し、愛用のエルメス財布アイテムを購入時のような仕上がりにリニューアルしましょう。