古くからヨーロッパは皮革製品の加工美術が発達しており、優秀な職人を数多く輩出、老舗有名ブランドは優れた職人を必ず抱えることで銘品を製造・販売し、その努力は現在も受け継がれています。
1792年、ピエール・フランソワ・マルタンがフランスで創業したトランク製造会社が母体となり、現在に至るまで優れた皮革加工技術により高品質のバックを製造し続けている老舗ブランドがゴヤールです。
ゴヤールは画期的なトランクケースの技術で培った高品質な皮革製品を数多く開発・製造し、特に上質なレザーやキャンバス等を使用したバッグアイテムは、メインコレクションとして高い評価をヨーロッパ中で獲得、トレードマークとなったへリンボーン模様の「ゴヤールディン・キャンバス」はブランドの象徴として有名です。
またゴヤールは製品にユーザーが好みでイニシャル・ペイントを追加する事ができる、オーダーメイドサービス「マーカージュ」を行っており、他のブランドと一線を画する独自のサービスが人気で、ペイントではなく優秀な職人の手作業により要望に応えてくれます。
現在のゴヤールはボックスケース・トランクなどえ培った高度な技術を惜しみなく発揮し、現在のメインコレクションとなるバッグ・レザーアクセサリー等展開アイテムを拡充し、世界トップクラスのラグジュアリーブランドに成長、世界中に多くのファンを抱えています。
特にメインアイテムであるバッグ類に次いで人気なのが財布コレクションで、こだわりの高品質な素材を熟練した職人の手作業で仕上げた財布は人気アイテムとして有名です。
中でも上質なカーフスキンを基本に、独自技術のゴヤールディン・キャンバスを組み合わせた定番長財布「サン・ランベール ウォレット」、下部に張り出しを設けた独特な形状とデザインで、機能性も両立した「インサートルイーズ」、取り外し可能なストラップが付属し小型バッグのようにクロスボディで着用できる斬新な財布「ヴァレンヌポーチウォレット」などが良く知られています。
厳選された上質な天然皮革やキャンバス等の素材を、熟練した優秀な職人が丁寧に仕上げたゴヤールの財布は一度手に入れると使い込むほど味が出て愛着が湧き、長く使い込める銘品揃いです。
財布コレクションは永く良好なコンディションで使い続けるために、壊れたり傷みが生じた場合正規ブティックに持ち込み、修理・リペアサービスを受けることができます。
また、もろもろの事情から正規リペアサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持った皮革製品修理専門店に持ち込む人も多いです。
ここでは、ゴヤールの財布について、修理に対する正規サービスと皮革製品修理専門店の対応に違いを紹介します。
お手持ちのゴヤール・財布コレクションを修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみてください。
Contents
ゴヤールの財布をメンテナンス・修理する目安期間とは
熟練した職人の手作業により、丁寧に製造されたゴヤールの財布ですが、貴重な上質レザーや独自技術によるゴヤールディン・キャンバス等、こだわりの素材が用いられ高い耐久性を誇りますが、長年使用していると経年劣化が生じ、メンテナンス・修理を施しながら使っていく形になります。
主な修理箇所はステッチのほつれや切断、ファスナー・ボタンなど部品の傷みや損傷、生地の外側・内側の傷みや破れなどです。
購入から数年が経過し、上記のような症状が有る場合は速やかにゴヤール正規取り扱いブティックに依頼し、メンテナンス・修理を施すことが重要になります。
ゴヤール正規サービスのメンテナンス・修理料金や納期について
ゴヤールでは製品のアフターサービスやメンテナンス充実のため、アフターセールスサービスを設けており、ユーザーが安心して使用できる体制を整えています。
正規アフターセールスサービスでは本物と確認が取れた製品について、フランス本社の工房と同じく優秀な技術を持った職人が本国から用意した純正部品を使用し、丁寧且つ確実な作業で修理・リペアを行います。
ゴヤールの正規メンテナンス・修理に関しては、対外的に明確な料金を公開しておらず、基本は正規取り扱いブティックが正式窓口となり、製品預かり後料金・納期を連絡する形です。
納期は目安として見積り・作業を含み1ヶ月半以上を見ていますが、部品が日本担当サービスに無く、フランスから取り寄せ・または特殊修理の場合はさらに長期になりますので、ゴヤールの財布を正規サービスにメンテナンス・修理依頼する際は、予算・納期に十分な余裕を見る事が大切です。
正規サービスへゴヤールの財布を修理・リペア依頼するメリット
日本担当正規サービスが作業を担当するため安心感が高い
料金・納期は正規取り扱いブティックが製品を預かり後連絡となり、日本担当サービスに部品が無い・特殊修理の場合は納期がかなり長期に渡る可能性がある
基本、全国のゴヤール正規取り扱いブティックが正式窓口
内容を直接正規サービスに確認したい場合
ゴヤール・アフターセールスサービス: ゴヤール公式サイト内のメール問い合わせフォームから内容記載の上問い合わせ
または最寄りのゴヤール正規取り扱いブティックに直接相談
正規サービスよりも敷居が低くお得な皮革製品修理専門店とは
ゴヤールの財布を修理・リペアしたい場合、正規サービスは料金・納期などが製品預かり後になり、料金が高額・納期も長い等の理由から、他の依頼方法を探しているユーザーも多く、そういった場合は優秀な評判・技術を持った皮革製品修理専門店を利用するのがオススメです。
皮革製品修理専門店に修理・リペアを依頼するメリットは、料金が正規サービスよりお得な事、修理内容も融通が利き納期も早めに仕上がる事が特徴になります。
逆にデメリットはあくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術に差があり依頼先によっては仕上がりにバラツキが生じることが難点です。
修理店によってバラつきはありますが、ゴヤール財布の修理・リペア料金相場を概算ですが見てみましょう。
ゴヤール財布修理可能箇所 | 修理・リペア料金(概算) |
---|---|
ファスナー交換(1ヶ所につき) | 3,000円~(概算) |
レザープルタブ(革製手引き)新規作成(1ヶ所につき) | 2,500円~(概算) |
スナップボタン・留め具交換(1ヶ所につき) | 2,500円~(概算) |
内装交換・修理 | 9,000円~(概算) |
ほつれ修理・再縫製(1ヶ所につき) | 4,200円~(概算) |
破れ補修(1ヶ所につき) | 4,200円~(概算) |
その他 | 応相談・要見積り |
このような基本料金設定になっており、正規サービスは全て見積りなので金額がすぐ分かりませんが、皮革製品修理専門店の場合、箇所ごとに概算の基本料金が設定されており魅力的です。
納期の方も正規サービスは目安として約1ヶ月半以上かかりますが、基本約3~4週間で納品してくれるので便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、ゴヤールの財布は熟練した専門職人によって手作業で製造され、素材も厳選された上質なレザー・キャンバスなどを使用しており、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が重要です。
皮革製品修理専門店を利用する場合必ず優秀な技術者が在籍する専門店を選ばなくてはならない理由
ゴヤールに限らず、有名ブランド製の財布類を修理・リペアするには必ず、優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選択する事がとても大切になります。
なぜなら、皮革製品修理専門店は店舗により在籍する職人の技術レベルに差があるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれた財布の状態を見極める事ができず、満足のいく仕上がりにならない事が多い為です。
ゴヤール製品の修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時に近い良好な状態へ取り戻す事が可能です。
そのため修理専門店の情報をできる限り集めて、お店やインターネットの評判などを参考に、できれば事前に職人と相談して信頼できるお店かどうかを見極める事が肝心になります。
ゴヤールの財布を皮革製品修理専門店に修理・リペア依頼するメリットとは
正規サービスと比べ箇所ごとの基本料金が明確で依頼がしやすい
ゴヤール製品を修理・リペアした経験の豊富な優れた技術者が作業を手掛ければ高品質な作業が期待できる
経験豊かな技術者なら細かい点まで相談が利き優れた提案もしてくれるので良心的な対応
ゴヤールの財布を修理・リペアしたい場合正規サービスと比べて優秀な実績・技術を持つ皮革製品修理専門店の方がお得で依頼しやすい
ゴヤールのような、優秀な職人が全て手作業で製造を手掛け、素材も上質なレザーや独自技術によるキャンバスなどを採用している財布を、長年の使用により壊れた個所等を修理・リペアしたい場合、通常は正規取り扱いブティックを通じて正規アフターサービスセールスへ依頼する事になります。
ですが、料金・納期やもろもろの事情により正規サービス以外の依頼方法を検討している場合は、優秀な実績を持つ、経験値・技術者が在籍する皮革製品修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラつきがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つけることが大事です。
依頼後仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置ける皮革製品修理専門店を選択し、愛用のゴヤール財布アイテムを購入時のような仕上がりにリニューアルしましょう。