腕時計大国、スイスには「パテックフィリップ」「オーデマピゲ」「ヴァシュロンコンスタンタン」「ランゲ&ゾーネ」「プレゲ」という雲上ブランドや、知名度では世界一といえる「ロレックス」などが有名ですが、これらと同時期に創業し、地味ながら優れた腕時計を生み出しているブランドも多く存在します。
1868年、スイス時計産業の中心地である、ラ・ショー・ド・フォンで工房を構えた、懐中時計製造会社ゴダ&カンパニーが、軍用腕時計やパイロットウォッチでマニアの間では評価の高い、ゼノウォッチの始まりです。
ゴダ&カンパニーは優れた時計職人による高精度の懐中時計で注目を浴び、一躍スイス注目のブランドに成長します。
その後1920年、経営がA・エイゲルディンガー&フォルス社に移り、軍用時計を得意分野としていた同社は本格的な軍用時計の生産を始め、第二次大戦の影響もあり「ゼノウォッチ」のブランド名で多くの軍用時計が制作され、中でも1937年に発表された「ゼノウォッチ・クロノグラフ」が好評を博し、世界的ヒット商品になります。
創業から小規模製造のスタイルを貫いてきたゼノウォッチは、現在も自社生産によるマニュファクチュールスタイルで伝統を守りながら、現在は新しい時計の聖地・バーゼルに拠点を移し、職人気質に溢れる機械式時計・懐中時計・ダイバーズウォッチを製造しているのです。
日本への進出は1996年で、他のスイス製腕時計ブランドに比べると後発ということもあり、日本での認知度はまだ低いですが、世界的には熱心なコレクターが多数存在し、高品質とコストパフォーマンスの高さで人気を誇っています。
このゼノウォッチ腕時計コレクションは複雑で高度な技術を用いたマニュファクチュールで生産されており、信頼の時を刻み続けるには、その精密な構造ゆえ、定期的なメンテナンス無しでは良好なコンディションを維持することは不可能です。
もしメンテナンスを怠ったまま使用を続けると、経年劣化により故障の原因を作り出し、最悪の場合動かなくなってしまい。時計としての役割を果たせなくなってしまいます。
特にオーバーホールは精密腕時計にとって欠かすことのできない作業であり、数年に一度は必ずオーバーホールを受けることが必要です。
現在、ゼノウォッチ腕時計コレクションのメンテンナンス・オーバーホールに関しては、日本での販売網が、正規輸入代理販売元のピークス株式会社ウェブサイトのみになっており、メンテナンスに関しても同じく日本での正規輸入代理販売元である、ピークス株式会社がアフターサービスを担当しています。
また、もろもろの事情から正規サービスセンターを利用しない場合には、優れた技術を持つ腕時計修理専門店に依頼する人もおり、おすすめの方法です。
ここではゼノウォッチ腕時計コレクションをオーバーホールする場合の、正規サービスセンターと腕時計修理専門店との違いについて紹介していきますので、ゼノウォッチの腕時計をすでにお持ちの方もこれから購入を検討中の人にも耳寄りな情報がありますので、是非読んでみてください。
Contents
ゼノウォッチの腕時計をメンテナンス・オーバーホールするには購入後どのくらい使用したら依頼する必要があるのか
完全自社製マニュファクチュールで生産されている、高品質・高精度ムーブメントを採用しているゼノウォッチの腕時計を良好なコンディションで使用するためには、どの時期でメンテナンスに出すべきなのでしょうか。
正規輸入代理販売元と正規サービスの株式会社ピークスでは、ゼノウォッチの腕時計に搭載されている機械式ムーブメントは最低で3~5年ごと、クォーツ式ムーブメントについては7~8年ごとに防水検査・オーバーホールが必要と推奨していますので、目安にすると良いでしょう。
正規サービスにゼノウォッチの腕時計をオーバーホール依頼した場合どのくらい期間と料金がかかる
高品質・高精度のマニュファクチュールによる機械式・クォーツ式ムーブメントを採用しているゼノウォッチの腕時計を、正規サービスへオーバーホール依頼するといったいどのくらいの期間と料金がかかるのでしょうか。
ここでは、正規サービスへ依頼した際の、ゼノウォッチ・オーバーホール基本料金を見てみましょう。
ゼノウォッチ腕時計・搭載ムーブメント仕様 | オーバーホール料金 |
---|---|
クォーツ式ムーブメント | 10,000円~ |
機械式自動巻きムーブメント | 20,000円~ |
機械式自動巻きクロノグラフ | 要見積り |
アンティーク旧型自動巻きモデル | スイス見積り・場合によって作業不可の場合あり |
このような基本料金になっており、これらには経年劣化で磨耗した部品や破損部品の交換は含まれていませんので、注意が必要です。
納期についてはクォーツ式で約1ヶ月、機械式ムーブメントで約2ヶ月となっており、旧式・アンティークウォッチの場合は特別見積りになるので、納期が長期に渡り、場合によっては作業不可で返却される可能性があります。
正規サービスへゼノウォッチの腕時計をオーバーホール依頼するメリット
- 正規サービスへ時計を預けるので安心感が高い
- 専門担当技師が作業を担当し確実
- 旧型モデル・アンティークウォッチの場合は納期が長くなりムーブメントの状態次第では作業不可として返却もあり得る
直接正規サービスへ問い合わせをしたい場合
株式会社ピークス 住所:東京都渋谷区東3-16-5 サンパーク恵比寿101 TEL:03-5778-3260 営業時間:10:00~18:00 土日祝日休み
出典:ゼノウォッチ公式サイト
正規サービスよりも柔軟な対応で確実にオーバーホール可能な腕時計修理専門店
ゼノウォッチの腕時計をオーバーホールする際、納期や料金等の事情で、正規サービスを利用せず他のオーバーホール先を探している場合は、優秀な技術を持った信頼の置ける腕時計修理専門店に依頼するのがおすすめです。
時計修理専門店のメリットは正規サービスより安くオーバーホールの依頼ができること、正規サービスで作業できない、旧型のアンティークモデルでも作業可能な事、デメリットは修理店によって時計修理の技術にバラつきがある事が挙げられます。
そのため優秀な技術を持った技術士が在籍する修理店へお願いするのが重要になります。
修理専門店によってオーバーホール料金にバラつきがありますが、平均相場をゼノウォッチ正規サービスの料金と比較してみましょう。
ゼノウォッチ腕時計・搭載ムーブメント仕様 | 修理専門店 | メーカー依頼 |
---|---|---|
クォーツ式ムーブメント | 7,000円~ | 10,000円~ |
機械式自動巻きムーブメント | 15,000円~ | 20,000円~ |
機械式自動巻きクロノグラフ | 44,000円~ | 要見積り |
アンティーク旧型自動巻きモデル | 応相談・見積り | スイス見積り・場合によって作業不可の場合あり |
このような料金相場になっており、正規サービスの基本料金と比較しても、お得な料金で魅力があります。
納期の方も正規サービスだと約1~2ヶ月以上かかるところを3~4週間で納品してくれるので、かなり便利で利用しやすいです。
さらにアンティーク扱いとなる旧型や正規サービスで作業不可なモデルも、オーバーホール可能な場合が多く、十分依頼する価値があります。
しかし、ゼノウォッチの腕時計に搭載されている機械式・クォーツ式ムーブメントは、高精度・精密構造のマニュファクチュールムーブメントですので、腕時計修理専門店へお願いする場合には経験豊かで優秀な技術を持ったお店へ依頼する必要があり、注意して修理店を選択することが必要になります。
本当に信頼の置ける技術の高い腕時計修理専門店見つける方法
わが国日本の腕時計製造・修理技術は世界でトップレベルにあり、修理技術士の数も多いことから腕時計修理専門店も多数に及びスイス製の海外腕時計も、簡単にオーバーホールや修理が依頼できそうと思いがちです。
しかし、本当に信頼の置ける高い技術を持った腕時計修理専門店となると、数は非常に少なくなり、見つけ出すのにかなり苦労する事になります。
特にゼノウォッチのように少数生産で自社製マニュファクチュールを徹底しているブランドの場合は、精密構造で複雑な部品構成のため、技術士のレベルが問われる作業になります。
さらに、技術の高さがコマーシャルや店舗の規模などでは、全くどこの修理店が優れているのか判らない為、独自に調べてインターネットやSNSで実際に修理店に依頼した人の口コミを見たり、その修理店に在籍している腕時計技能士が、資格を持っているかどうかに注目するといった工夫が必要です。
幸い日本では腕時計技術士が取得可能な国家資格があり、名称が時計修理技能士という資格で、技術士のグレードを見極める良い手段になります。
大きな目的は腕時計技術士の技術向上にあり、3級から資格がスタートし、2級、1級と段階が上がり、最上資格は1級腕時計修理技能士で、権威も高く最も取得困難な難易度の高い資格です。
特に1級腕時計修理技能士は上級資格として登録されている資格なので、1級腕時計修理技能士が在籍している修理店は技術が高くかなり信頼度が高くなります。
しかし実際の作業で必ず1級腕時計修理技能士が自分の腕時計を担当してくれる訳ではないので、店舗に来店した際には直接技術士とお話をして、作業の詳細を確認すると、依頼の際安心です。
ゼノウォッチの腕時計を腕時計修理専門店にオーバーホール依頼するメリットとは
- 正規店より対応が柔軟で融通が利き相談しやすい
- 優秀な1級腕時計修理技能士が担当すれば正規サービスとオーバーホールの仕上がりは変わらない
- 正規サービスで作業できないアンティークモデルでもオーバーホールできる可能性が高い
腕時計修理専門店への依頼なら
クラフトワーカーズがオススメ!
腕時計修理専門店へ依頼を考えているのであればクラフトワーカーズがオススメです。
クラフトワーカーズでは以下のような特徴があります。
- 複数の修理専門店にまとめて見積もりがとれる
- メーカーやデパートよりも料金が安い
- 最短で3週間と納期が早い
- 担当する職人が選べる
- 時計修理技能士1級など全ての職人が資格を保持
- 修理後の保証が1年間と安心
- 交換部品があった場合にはメーカー純正部品を使用している
- 見積・送料が無料
クラフトワーカーズでは、時計情報を記入するだけで複数の修理専門店の優秀な職人に、纏めて見積もりをとり、料金や納期を比較して選ぶことができるサービスです。在籍している職人は全員時計修理の資格を所有しているため一定の技術以上を持ち合わせた職人だけになります。
未熟な人間が時計をメンテナンスする事はありません。
1年間の保証が設けられメーカーより安い金額で優秀な職人にオーバーホールを行なってもらえるので、正規メンテナンスでないとイヤだ!という方でない限りは、是非使ってみてください。
職人を選ぶ事ができる仕組みは、時計修理業界初になります。
クラフトワーカーズの評判を確認する
実際にオーバーホールを行う職人とダイレクトにやり取りができるので、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できます。
オーバーホールをご検討の方へ
クラフトワーカーズなら全国どこからでも
安心して依頼ができます。
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修理料金を
比較できる職人全員に一括見積りで
料金比較ができます。 -
安心して
依頼ができるわからない事は直接職人に聞いて解決。
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1年間の動作保証がつきます。 -
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「まとめて見積り」「まとめて見積り」なら、住所や電話番号の入力なし。時計を送らずに概算見積りを作成します。
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職人が在籍優れた技術でリーズナブルに
オーバーホールができます。 -
梱包キットを
無料提供全国どこでも時計の梱包キットを
無料で提供。
着払いで修理店へ送るだけ。
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正規サービス以外でゼノウォッチの腕時計をオーバーホールする場合は信頼の置ける優秀な腕時計修理専門店に依頼すると安心
ゼノウォッチのように長い歴史を持ち、徹底した自社生産で製造された、優秀なムーブメントを搭載したスイス製腕時計を、オーバーホールする際は正規サービスセンターへ依頼するのが通常です。
特にゼノウォッチのような日本国内に実店舗が存在せず、正規輸入代理販売元提供ウェブショップの販売で、アフターサービスも正規輸入代理販売元の株式会社ピークスのみになる場合は、正規サービスが唯一の拠り所となります。
しかし予算や納期の問題で、正規サービス以外でオーバーホールを検討している場合は、優秀な腕時計修理専門店へ依頼するのがおすすめの方法です。
しかし、腕時計修理専門店の場合は、修理店によって技術にバラつきがあるので十分に注意し、検討した上で信頼の置ける優秀な修理店を選択することが大切になります。
そのため事前にできる限りの情報を集め、腕時計修理専門店に関する基礎知識を十分に身に付けてから、修理店を選ぶようにすることが必須です。
依頼後に品質で後悔することの無いよう、本当に信頼の置ける腕時計修理店を見つけて、素晴らしい技術を持った本物の腕時計修理技能士と出会って、レアな高品質ブランド・ゼノウォッチの高品質オーバーホールを体験しましょう。