海外製高級バッグというとヨーロッパ、特にフランス、イタリアなどのブランドが目立ちますが、他の国にも優秀でセンスに溢れる独創的なバッグを送り出している所も存在します。
1846年、スペイン・マドリードで小さな皮革製品の工房としてスタートし、今や世界有数のラグジュアリーブランドに成長した老舗が職人気質に溢れたロエベです。
創業当初から優秀な皮革職人を多数抱え、一貫したクラフトマンシップで最上級のレザー製品を送り出しているロエベは、工房を訪れその高い品質に魅了されたドイツの皮革職人、エンリケ・ロエベ・ロスバーグにオリジナルブランド設立の提案を受け、1972年に彼の名を冠したブランド「ラグジュアリーレザーハウス ロエベ」を設立、王侯貴族や富豪向けの高級レザーバッグの提供で成功を収めます。
1905年には王室御用達の称号を与えられたロエベは、スペイン最高峰のバッグブランドに成長を遂げます。
その後、1965年には女性向けのプレタポルテ事業に参入、有能なデザイナーを迎え、事業はさらに拡大し、ロンドン、香港、日本等、海外への進出も果たし、世界的ブランドとして認知されるのです。
ロエベのバッグは大きな特徴として上質な素材を使用し優秀な職人による手仕上げで製造された高い品質と、主張しすぎない高級感を持った気品あるデザインと機能性の高さが魅力です。
1975年に発表されたブランドのアイコンとして知られる「AMAZONA(アマソナ)」や、ソフトカーフレザーを上品に仕立てた「GOYA(ゴーヤ)」、2015年発表の複雑なパーツを職人技で組み合わせた「PUZZEL(パズル)」、上品なデザインに遊び心を加えたラウンドバッグ「JOYCE(ジョイス)」など、数多くの銘品を生み出しています。
優れた職人による高品質な素材の加工・縫製技術、他ブランドにはない魅力を持つデザインのロエベ・バッグコレクションですが、ロエベのバッグは厳選された上質な天然皮革素材が採用されているため、雨や水分が付着した場合は乾いた柔らかい布でふき取るなど、日常のお手入れも大切です。
一度手に入れると使い込むほど味が出て愛着の湧く、ロエベのバッグは永く良好なコンディションで使い続けるために壊れたり傷みが生じた場合正規ブティックに持ち込み、正規カスタマーサービスでリペア・修理を受けることができます。
また、もろもろの事情から正規カスタマーサービスを利用しない人もおり、優秀な技術を持ったバッグ・皮革製品修理専門店に持ち込む人も多いです。
ここでは、ロエベのバッグについて、修理に対する正規サービスとバッグ・皮革製品修理専門店の対応に違いを紹介します。
お手持ちのロエベ・コレクションを修理・リペアすることをお考えの方は、この機会に是非読んでみてください。
Contents
ロエベのバッグコレクション達はどのくらい使い込むと修理・リペアが必要になるのか
熟練した職人の技術により製造されたロエベのバッグは、厳選された上質な天然皮革素材を採用していますが、毎日使用することで経年劣化や負荷の程度により年数が経つと、劣化による損傷・また使用している金具類も破損や傷みが生じてきます。
バッグの場合、主に経年劣化・傷みの生じやすい箇所は、持ち手・底部・ジョイント金具部品などです。
このような場合は傷みのある箇所をリペアすることになりますが、破れの場合は縫製のし直し、革部分のパーツ劣化・破損の場合はパーツを交換、金具パーツ類の損傷・劣化の場合は金具パーツを交換します。
ロエベの製品は全て定期的なメンテナンスを施しながら、長期間使用することを想定して製造されています。
ですので、日常使用する際のお手入れも重要ですが、購入から数年経過したバッグについては、修理・リペアの検討が必要です。
ロエベバッグの正規メンテナンスサービスとは
ロエベは製品に対する様々なアフターサービス・リペアサービスのためクライアントサービスを設けており、所有しているユーザーが安心して使い続けることが可能な体制を取っています。
正規クライアントサービスは本物であることが確認できた製品については、スペイン本社の工房と同じ優れた技術を持った専属職人が、本国から用意した純正の部材を使用し、丁寧且つ信頼の置ける作業で修理・リペアを行う形です。
さらに日本では、大阪・梅田にロエベの革製品の修理と補修を専門とする新ストア「LOEWE ReCraft(ロエベ リクラフト)」を展開しており、ロエベの革職人によるリペア・パーソナライズサービスを提供しています。
料金は修理・リペア個所・モデル種類によって使用する部材や作業工程が異なるため、基本製品預かり後の連絡となりますが、修理パーツごとの概算料金があります。
ロエベバッグ・修理可能箇所 | メンテナンス料金(概算) |
---|---|
縫い直し 20cm未満 | 4,000円~ |
バニッシュ (ハンドル以外) 20cm未満 | 4,000円~ |
ファスナー交換 | 10,000円~ |
ビス/ハトメ交換 1個 | 6,000円~ |
ハンドル交換 1本 | 20,000円~ |
その他 | 要見積り |
以上のような料金体系になっています。
また、納期に関しては最速で約1ヶ月、スペイン本社送りや特殊修理の場合には更に長くかかりますので、ロエベのバッグを正規サービスに修理・リペアに出す場合、予算・納期に関しては余裕を持った方が良いでしょう。
内容を直接正規サービスへ相談したい場合
カサ・ロエベ・東京 住所:東京都中央区銀座7-54 TEL:03-5568-6191 営業時間10:00~20:00
ロエベクライアントサービス TEL:03-6215-6116 受付時間:10:00~19:00 年末年始休み
LOEWE ReCraft(ロエベ リクラフト)修理・リペア専門店舗 住所:大阪府大阪市北区角田町8−7阪急うめだ本店8F TEL:06-6361-0237 営業時間:10:00~20:00
出典:ロエベ公式サイト
正規サービスより依頼がしやすく料金もお得なバッグ修理専門店
ロエベのバッグを修理・リペアしたい場合、料金・納期その他もろもろの事情から、正規クライアントサービス以外の依頼方法を探している場合、優秀で実績のあるバッグ修理専門店に依頼すると良いです。
バッグ修理専門店へ修理・リペアを依頼するメリットは料金が正規サービスよりお得な事、修理内容について融通が利く事、納期も早めに仕上がる事が挙げられます。
逆にデメリットは、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがあることが難点です。
修理専門店によって料金はバラつきがありますが、修理・リペアの平均相場を正規サービスと比較してみましょう。
ロエベバッグ・修理可能箇所 | バッグ修理専門店 | 正規メンテナンス料金(概算) |
---|---|---|
縫い直し 20cm未満 | 1,080円~(基本料金) | 4,000円~ |
バニッシュ (ハンドル以外) 20cm未満 | 1,080円~(基本料金) | 4,000円~ |
ファスナー交換 | 5,400円~(基本料金) | 10,000円~ |
ビス/ハトメ交換 1個 | 1,080円~(基本料金) | 6,000円~ |
ハンドル交換 1本 | 17600円~(ハンドル2本込み・基本料金) | 20,000円~ |
その他 | 応相談・要見積り | 要見積り |
このような料金相場で、バッグ修理専門店の場合、基本料金が正規サービスと比べかなりお得です。
納期の方も正規サービスだと最速約1ヶ月かかるところを基本約3~4週間で納品してくれるので、便利で利用しやすくなっています。
依頼の際、注意点としては、ロエベのバッグは非常に高度な技術で製造され、素材も上質な天然皮革等を使用しているため、良い評判と実績を持った優秀な修理専門店を選ぶ事が大切です。
バッグ修理専門店を利用する場合優れた職人が在籍するお店を選ばなくてはいけない理由
ロエベに限らず、有名ブランドのバッグ類を修理・リペアする場合は、必ず優れた技術を持った職人が在籍する修理店を選ぶ事がとても重要になります。
なぜなら、バッグ修理専門店はお店により在籍する職人の技術レベルが異なるため、技術や経験の浅い職人が作業を行うと、持ち込まれたバッグの状態を見極めることができず、作業・縫製の質が下がってしまい、満足する仕上がりにならないことが多いためです。
ロエベバッグの修理・リペア経験を豊富に持ち、優れた技術を備えた職人が作業を手掛ければ、劣化・傷んだ部分を購入時のような良好な状態に取り戻すことが可能です。
そのため、バッグ修理店の情報をできる限り集めて、さらにお店の口コミや実際に職人に相談をして、信頼できるお店かどうか見極めることが大切になります。
ロエベのバッグをバッグ修理専門店に修理・リペア依頼をするメリットは
- 正規サービスよりも料金がお得・納期も早い
- ロエベのバッグを修理・リペアした経験が豊富で技術の高い職人が担当すれば高品質な仕上がりが期待できる
- 経験豊かな職人ならば細かい点まで相談でき優れた提案もしてくれるので安心
おすすめしたい、ブランドバッグ修理専門店2選
お伝えしたように、修理専門店では正規サービスよりも費用を抑えたる事ができます。また手元に戻ってくる期間も早いです。
メンテナンス料金を抑えたい人や急ぎという人は、修理専門店への依頼がおすすめです。
ここでは、技術が高く費用を抑えられ納期も早めなブランドバッグ修理専門店を2選紹介させて頂きま
す。
創業60年を超える(リナビス)
リナビスは創業60年を超える宅配クリーニング専門店です。
衣類や布団のクリーニングも行っていますが、その技術を生かしブランドバッグのメンテナンスも行っています。
こんな事でお困りの方におすすめ
- シミや汚れ・色移り
- キズ・剥げ・破れ・日焼け
- 金具やファスナーなどの破損や劣化
選ばれる4つのポイント
- 分かりやすい料金プラン
- 熟練職人による高品質なメンテナンス
- 4,000件以上の実績
- カラーチェンジや修理にも対応
創業から60年の歴史と、熟練した職人がひとつひとつ丁寧に手作業でメンテナンスしてくれます。
「バッグ・鞄コース」「靴コース」「財布・小物コース」など、各コースごとに分かれておち料金表が分かりやすいのでまずはチェックしてみてください。
修理専門店 REPAIR-SHOP HIRAISHIYA
REPAIR-SHOP HIRAISHIYAは創業80年を超えるブランドバッグ財布の修理専門店です。
様々なブランド品の修復を行っていますが、ルイヴィトンの修理では修理業界で1番の実績があります。
こんな事でお困りの方におすすめ
- 色落ちや色抜け(染め直し補色)
- ほつれや破損
- 染みや汚れ
選ばれる3つのポイント
- 専門修復師が在籍
- ブランドバッグ・財布に特化した修理専門店
- 事前に無料カウンセリングが可能
鞄を送る事前に無料カウンセリングが受けれるので、おおよその料金が分かり安心できます。
また、日々実績が投稿されているので、どのくらいのメンテナンスを行ってもらえるのかイメージしやすいです。
ロエベのバッグを修理・リペアしたい場合正規サービスより優秀な実績を持つ信頼度の高いバッグ修理専門店の方がお得で依頼しやすい
ロエベのように上質な天然皮革等を独自加工した素材を使用し、熟練した職人の手によって高品質に仕上げられたバッグを、長年の使用で壊れた個所・あるいは修理が必要な箇所を修理・リペアしたい場合、通常は正規取り扱いブティック経由で正規カスタマーサービスに依頼・あるいは大阪梅田にある正規リペア専門店舗・LOEWE ReCraft(ロエベ リクラフト)に依頼する事になります。
ですが、料金や納期などもろもろの事情から正規サービス以外の依頼方法を探している方は、優秀な実績を持ち、経験値・技術の高いバッグ修理専門店に依頼するのがおすすめです。
しかし、あくまでブランド正規の修理ではない事、修理店によって技術力に差があり、依頼先によっては仕上がりにバラツキがある為、良く調べた上で良質な修理店を見つける事が肝心です。
依頼後、仕上がりに不満の出ないよう、優秀な信頼の置けるバッグ修理専門店を選択し、愛用のロエベバッグを見違えるようにリニューアルしましょう。