1800年代後半のアメリカにおける鉄道網発展は目覚しいものがあり、アメリカの開拓精神の象徴になります。
しかし、その一方で鉄道による事故も多発し、原因の多くが鉄道の時間管理が確立されていなかったことによる事故だったことから、1891年、高精度のクロノメーターの懐中時計を当時販売していたクレイ・ボールは調査責任者として抜擢されます。
そしてクレイ・ボールは高精度な鉄道標準時計の基準と時計検査システムを制定し、自らはボール ウォッチ・カンパニーを設立、本格的な鉄道時計の開発に乗り出します。
この画期的なシステムと高精度鉄道時計の導入で、アメリカにおける鉄道事故は劇的に減少し、ボールは正確な鉄道時計の基礎を築いたのです。
その後ボールは高精度機械式腕時計の開発・販売を手掛けるようになり、ブランド・ミッションである、あらゆる過酷な環境下においても正確な時を告げる腕時計をテーマに耐久性の高い、高精度なコレクションを発表していきます。
現在は拠点をアメリカからスイス・ラ・ショー・ド・フォン へ移し、驚異的な耐久性を持つ優れた高精度腕時計を創造し続けています。
ボールウォッチの特徴は、徹底した耐久性の追及にあり、あらゆる衝撃から時計を守る機能をいくつも発明、最も有名なのがセーフティロック・クラウンシステムで、リューズを完璧な形で保護するこの発明は特許を取得している機能です。
また、トリチウムと蛍光物質をガラス管に封じて10年以上自発光を可能としたマイクロ・ガスライトは、悪条件の中でも強力な視認性を確保する物質として、時計の針・文字盤インデックスに塗布され、ボール ウォッチの重要なアイデンティティです。
さらに耐衝撃用のインナーリングや強力な耐磁性能、深海でも作業可能な優れた防水性能・新素材904Lステンレススティールなど、進化を止めることなく、ボールウォッチはハイクォリティなコレクションを送り出し、各分野のプロフェッショナルから絶大な信頼を得ています。
ですが、ボール ウォッチの驚異的な耐久性を持つ高精度ムーブメントを持ってしても、定期的なメンテナンスを怠り使用を続けると、最高のコンディションを発揮することはできず、精度や動作に異常をきたし、最悪の場合動作しなくなり時計としての価値を失うことになります。
このような最悪の事態を避けるため頑丈な機械式腕時計であっても、定期的なメンテナンスは必須事項であり、特に防水検査を含んだオーバーホールは数あるメンテナンス作業の中でも基本中の基本といえ、数年に一度必ず行わなくてはならない重要な作業です。
現在、ボール ウォッチのメンテナンス・オーバーホールについては、全国の正規輸入販売代理店が受付窓口となり、正規サービス・ボール ウォッチ・ジャパン株式会社 アフターサービスが作業を担当する形になります。
また、もろもろの事情から正規サービスを利用しない人も多く、そういった人は高い技術を持つ、信頼の置ける腕時計修理専門店に頼む方法もあり、おすすめの方法です。
ここでは、ボール ウォッチのオーバーホールについて、正規サービスと腕時計修理専門店の対応に関する違いを紹介していきます。
ボール ウォッチの腕時計をすでに所有している方も、新たに購入を検討している人にも有益な情報がありますので、是非この機会に目を通してください。
Contents
ボール ウォッチの腕時計を良好に使用するには、どの時期でメンテナンスに出すべきか
ボールウォッチは積極的に動作性・精度に定評のあるスイス製ムーブメントを採用し、最盛期はETA社・セリタ社の機械式ムーブメントを主として搭載、近年は念願の自社製機械式ムーブメントの開発に成功、マニュファクチュール化にシフトしています。
このように厳正な検査に合格した、高品質ムーブメントのみを搭載しているボールウォッチの腕時計を、良好に使用するにはどのくらいの期間でメンテナンスに出す必要があるでしょうか。
正規輸入販売店や正規サービス・ボール ウォッチ・ジャパン株式会社 アフターサービスでは、ボールウォッチの機械式手巻き式・自動巻きムーブメントは最低でも3~5年ごとに防水検査・オーバーホールが必要と強く推奨していますので、目安にすると安心です。
正規サービスにボールウォッチのオーバーホールを依頼するとどのくらいの期間と料金になるのか
では、スイス製ETA社・セリタ社の機械式ムーブメントや高性能自社製機械式ムーブメントを搭載しているボールウォッチの腕時計を、正規サービスへオーバーホールに出すと、どの位の期間と料金がかかるのでしょうか。
ボールウォッチ正規サービスオーバーホール料金
ムーブメント仕様 | オーバーホール料金 |
---|---|
自動巻きムーブメント3針 | 49,500円 |
自動巻きムーブメント多機能 | 60,500円 |
自動巻きクロノグラフ | 71,500円 |
アインティーク・ヴィンテージモデル | 要見積り |
このような料金設定で、作業内容はムーブメントの分解・洗浄・調整、組立・注油・機能確認、防水検査・機能及び外観の最終検査になっています。
これらには経年劣化で磨耗した部品や破損部品の交換は含まれていませんので、注意が必要になります。
納期については1ヶ月半~2ヶ月以上となっており、アンティーク・ヴィンテージモデルの場合はスイス本社送りになるので、半年以上かかる例もあり事前に承諾することが必要です。
正規サービスでメンテナンスされた時計には、すべて1年間の修理保証が付き、全国の正規輸入販売代理店が窓口となり、正規サービス・ボール ウォッチ・ジャパン株式会社 アフターサービス作業を行う形です。
さらにボールウォッチは正規購入品に限り特典があり、国内正規代理店が発行した正規国内保証書があれば、オーバーホール料金が、正規価格から大幅に割引されたメンバー料金になります。
またボールウォッチの腕時計は正規購入品に限り文字盤にT25のクレジットがあります。
文字盤にT25表記のないモデル(海外仕様モデル・並行輸入品・T表記のみ・T100表記等)は正規サービスへのオーバーホール・修理の依頼が一切できないので並行輸入品・海外購入品を所有している人は、十分注意が必要です。
正規サービスへボールウォッチのオーバーホールを依頼するメリット
- 正規サービスセンターへ時計を預けるので安心感が高く、完璧な仕上がりが期待できる
- オーバーホールに関して1年間の修理保証書が付き全国の窓口もしっかり対応している
- 正規購入品に限り正規国内保証書があればオーバーホール料金が正規価格より大幅割引になり、並行輸入品・海外購入品は正規サービス自体を受けることができない
直接正規サービスへ問い合わせをしたい場合
ボール ウォッチ・ジャパン株式会社 アフターサービス部 〒102-0083 東京都千代田区麹町2-2-22 ACN半蔵門ビル5F TEL 03-3221-7807
正規サービスよりも対応が柔軟で依頼しやすく格安にオーバーホールしてくれる腕時計修理専門店
ボールウォッチの腕時計をオーバーホールする際、納期や料金等の事情や、並行輸入品・海外購入品等を所有している場合、正規サービスを利用せず他のオーバーホール先を探している時は、優秀な技術を持った信頼の置ける腕時計修理専門店に依頼する方法がおすすめです。
時計修理専門店のメリットは正規サービスより安くオーバーホールの依頼ができること、デメリットは修理店によって時計修理の技術にバラつきがある事です。
そのため優秀な技術を持った技術士へお願いするのが必須になります。
修理専門店によってオーバーホール料金にバラつきがありますが、平均相場を正規料金と比較してみましょう。
ムーブメント仕様 | 修理専門店 | メーカー依頼 |
---|---|---|
自動巻きムーブメント3針 | 19,800円 | 49,500円 |
自動巻きムーブメント多機能 | 22,000円 | 60,500円 |
自動巻きクロノグラフ | 30,800円 | 71,500円 |
アインティーク・ヴィンテージモデル | 要見積り | 要見積り |
このような料金相場になっており、正規サービスと比較した場合、お得な料金で、魅力的です。
納期の方も正規サービスだと約一ヶ月半~2ヶ月以上かかるところを2~3週間で納品してくれるので、かなり便利で利用しやすくなっています。
しかし、ボールウォッチの腕時計に搭載されているムーブメントは、スイスETA社・セリタ社製・自社製機械式ムーブメントとモデルによって仕様が異なりますので、腕時計修理専門店へお願いする場合には優秀な技術を持ったお店へ依頼する必要があり、注意して修理店を選択することが大切です。
本当に信頼の置ける技術の高い腕時計修理専門店と出会うためには
日本の腕時計製造・修理技術は世界のトップクラスを保持しており、技術士の数も多いことから腕時計修理専門店も多数あり、一見簡単にオーバーホールや修理が依頼できそうと思いがちです。
しかし、本当に信頼の置ける技術を持った腕時計修理専門店となると、数は非常に少なくなり、見つけ出すのにかなりの苦労を強いられることになります。
さらにコマーシャルや店舗の規模などでは全くどこの修理店が良いのか見当が付かず、そういう場合には独自に調べて、インターネットやSNSで実際に修理店に依頼した人の口コミを見るとか、その修理店に在籍している腕時計技能士が資格を持っているかどうかに注目すると良いです。
日本では腕時計技術士が取得可能な国家資格があり、名称が時計修理技能士という資格で、技術士のグレードを見極める良い手段になります。
本来の目的は腕時計技術士の技術向上にあり、3級から資格がスタートし、2級、1級と段階が上がっていきます。
最上資格は1級腕時計修理技能士で、最も取得困難な難易度の高い資格です。
特に1級腕時計修理技能士は上級資格として登録されている資格なので、1級腕時計修理技能士が在籍している修理店は技術が高くかなり信頼度が高いといえます。
しかし実際の作業で必ず1級腕時計修理技能士が自分の腕時計を担当してくれる訳ではないので、店舗に来店した際には直接技術士とお話をして、作業の詳細を必ず確認すると安心できます。
ボールウォッチの腕時計を腕時計修理専門店にオーバーホール依頼するメリット
- 正規品・並行輸入品・海外購入品の区別なくきちんとオーバーホールしてくれる
- 優秀な1級腕時計修理技能士が担当すれば正規サービスとオーバーホールの質は同じ
- 納期も早く料金が正規サービスより格安でオーバーホール可能
腕時計修理専門店への依頼なら
クラフトワーカーズがオススメ!
腕時計修理専門店へ依頼を考えているのであればクラフトワーカーズがオススメです。
クラフトワーカーズでは以下のような特徴があります。
- 複数の修理専門店にまとめて見積もりがとれる
- メーカーやデパートよりも料金が安い
- 最短で3週間と納期が早い
- 担当する職人が選べる
- 時計修理技能士1級など全ての職人が資格を保持
- 修理後の保証が1年間と安心
- 交換部品があった場合にはメーカー純正部品を使用している
- 見積・送料が無料
クラフトワーカーズでは、時計情報を記入するだけで複数の修理専門店の優秀な職人に、纏めて見積もりをとり、料金や納期を比較して選ぶことができるサービスです。在籍している職人は全員時計修理の資格を所有しているため一定の技術以上を持ち合わせた職人だけになります。
未熟な人間が時計をメンテナンスする事はありません。
1年間の保証が設けられメーカーより安い金額で優秀な職人にオーバーホールを行なってもらえるので、正規メンテナンスでないとイヤだ!という方でない限りは、是非使ってみてください。
職人を選ぶ事ができる仕組みは、時計修理業界初になります。
クラフトワーカーズの評判を確認する
実際にオーバーホールを行う職人とダイレクトにやり取りができるので、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できます。
オーバーホールをご検討の方へ
クラフトワーカーズなら全国どこからでも
安心して依頼ができます。
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修理料金を
比較できる職人全員に一括見積りで
料金比較ができます。 -
安心して
依頼ができるわからない事は直接職人に聞いて解決。
だから安心して依頼ができます。 -
修理後の
安心サポート全ての時計に
1年間の動作保証がつきます。 -
WEBから簡単
「まとめて見積り」「まとめて見積り」なら、住所や電話番号の入力なし。時計を送らずに概算見積りを作成します。
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資格を持つ
職人が在籍優れた技術でリーズナブルに
オーバーホールができます。 -
梱包キットを
無料提供全国どこでも時計の梱包キットを
無料で提供。
着払いで修理店へ送るだけ。
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正規サービス以外にボールウォッチのオーバーホールを依頼する場合信頼の置ける優秀な腕時計修理専門店に依頼するとお得で安心
ボールウォッチのように驚異の耐久性を持ち、優秀なスイスETA社・セリタ社製・高精度自社製機械式ムーブメントを搭載した腕時計を、オーバーホールする際は通常正規輸入販売代理店を通して、正規サービスセンターへ依頼するのが常識です。
しかし予算や納期の問題・並行輸入品や海外購入品を所有している関係で、正規サービス以外でのオーバーホールを検討している場合は、優秀な腕時計修理専門店へ依頼するのがおすすめの方法です。
しかし、腕時計修理専門店の場合は、修理店によって技術にバラつきがあるので十分に注意し、検討した上で信頼の置ける優秀な修理店を選択することが重要になります。
そのため事前にできる限りの情報を集め、腕時計修理専門店に関する基礎知識を十分に身に付けてから、修理店を選ぶようにすることが大切です。
依頼後に品質で後悔することの無いように、本当に信頼の置ける腕時計修理店を見つけて、素晴らしい技術を持った、本物の腕時計修理技能士との出会いを是非実現しましょう。