Contents
時計の状態
- オイル切れ
- 歯車のほぞ摩耗
- 遅れ
- 巻き芯の劣化
油切れとは?
時計のムーブメント(内部の機械)では、大小様々な摩擦(擦れ合い)が生じています。
時計を動かしている限り駆動箇所の摩擦は必ずおこります。
その摩擦を可能な限り軽減する為に潤滑油が注油されていますが、経年の使用によりこの潤滑油が乾いたり、内部のほこり等によって汚れてしまいます。
この状態を油切れと言います。
油が切れのまま時計を動かすと、部品同士の摩擦が上昇して、部品が消耗し始めます。 放っておくと、動作不良を起こしてしまういます。これを未然に防ぐため新しい潤滑油を注油します。
歯車のほぞ摩耗
オイル切れの状態で長期間時計を動かし続けると、歯車のほぞ(中心軸)と、ほぞが入る穴の接触部分の擦れ合い続け摩擦が大きくなります。
また、摩耗し削れた時に発生する金属粉がムーブメント全体に広がり、多くの部品に損傷を与えることがあります。
遅れとは?
ゼンマイの力を動力にしている機械式時計は電池式のクォーツに比べると精度は落ちます。日差(1日の進み・遅れの度合い)-10~+20秒くらいまでは許容範囲内とされています。アンティークやヴィンテージといった古い時計の場合は+30~+60程度でも許容範囲内とされています。
機械式時計の遅れは様々な理由がありますが、一番多い理由は使い続けていくうちに、内部のオイルに劣化したりホコリと混ざって固着してしまいパーツの動きを妨げて、精度に影響を及ぼしまてしまう事です。
劣化したオイルを洗浄し、新しいオイルを注油することにより正常な状態に戻ります。
巻き芯の劣化とは?
巻き芯とは、リューズ(時刻やカレンダーの修正を行うための部分)と内部の機械をつないでいる部分のパーツになりますが、金属疲労で変形してしまったりリューズパッキンの劣化により錆びてしまう事があります。
巻き芯が劣化してしまうとカレンダー切換や時刻合わせなどの機能の切換ができなくなるので交換が必要です。
オーバーホール・修理内容
メンテナンス内容 | 数量 | 金額 |
オーバーホール | 1 | 35,000円 |
自動巻ローター芯 | 1 | 5,000円 |
リューズ・巻き芯 | 1 | 5,000円 |
ライトポリッシュ・洗浄 | 1 | 0 |
この時計のメンテナンスした若林宏明さんってどんな人?
年間5000本を超える修理・オーバーホールを行いながら、腕時計に関する知識や技術を習得しました。
また、ETAインターナショナルトレーニングの実習を受けた経験があり、オメガ、グラスヒュッテ・オリジナル、ロンジン、ラドー、などスウォッチ・グループの傘下に入っているブランドのメンテナンスも確かな技術で対応させて頂きます。
仕事を通じて身につけた技術力や知識を丁寧にそそぎ1つ1つより良い状態でお戻しいたします。
若林宏明さんのオーバーホールの料金
クォーツ(電池式時計)
- スタンダードモデル:9,000円~
- クロノグラフ:25,000円~
機械式(ゼンマイ)
- スタンダードモデル:20,000円~
- クロノグラフ:35,000円~
※実際の料金は時計をお預かりして、技術者による診断実施後に確定いたします。記載されている料金は目安としてご参考ください。
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