ゲンテン(genten)の財布は、植物タンニンなめしのヌメ革が経年で飴色に育つのが持ち味ですが、長く使うと「スナップ(ホック)が閉まらない」「ファスナーのスライダーが壊れた」「縫い目がほつれた」「角や縁(コバ)の色が剥げた」「シミや色ムラが気になる」という相談が出てきます。依頼先は、ゲンテンの正規修理(株式会社クイーポ)と財布・革製品の修理専門店(職人)の2つに分かれます。
この記事では、ゲンテン公式が公開している修理メニューの料金と納期、受付の流れ、正規では受けない修理(染色・補色・クリーニング)と、修理専門店が公開している財布の補色・コバ再塗装・ホック・ファスナー・内装の料金を出典付きで整理し、どちらに頼むべきかの見極め方をまとめました。バッグの修理については別記事「ゲンテンのバッグ修理」をご覧ください。
クラフトワーカーズ編集部が正規修理と修理店の公開料金を調査
最終確認日: 2026年10月18日。料金はゲンテン公式および各修理店の公式サイトの公開情報を確認して掲載しています(変更される場合があるため、依頼前に各店へご確認ください)。革製品修理のマッチングサービス「クラフトワーカーズ」が運営しています。
ゲンテンの財布の修理先は「正規修理」と「修理専門店」の2択
ゲンテンは公式サイトに修理メニューごとの目安料金とお預かり期間を公開しており、ブランドの中では料金が分かりやすい部類です。一方で「経年変化に伴う、染色、補色やクリーニングなどは承っておりません」と明記しているため、色落ち・シミ・コバの剥げは正規の対象外です。修理専門店はこうした補色・コバ再塗装を受けており、パーツ交換も類似品で対応します。
ゲンテン正規修理の料金・納期・受付条件【2026年10月確認】
ゲンテン公式サイトの修理メニューのご案内に掲載されている財布・革小物の料金(税込・目安)と、お預かり期間です。期間は入金確認後の修理開始からの目安で、見積もりの待ち時間は含みません。
| 修理メニュー | 目安料金(税込) | お預かり期間(目安) |
|---|---|---|
| スナップ(ホック)交換 | 3,300円〜 | 約1か月 |
| スライダー交換 | 3,300円〜 | 約1か月 |
| ファスナー交換(財布) | 8,800円〜 | 約1か月半 |
| ファスナー交換(小物) | 7,700円〜 | 約1か月半 |
| 革引き手交換・作製 | 3,850円〜 | 約1か月 |
| 縫い直し(ほつれ) | 2,200円〜 | 約1か月(貫通)/1か月半(隠し) |
| ステッチ補修 | 3,300円〜 | — |
| カシメ・ギボシ交換 | 3,300円〜 | 約1か月〜1か月半 |
| 口金交換(革巻き口金・長財布) | 13,200円〜 | 約1か月半 |
| 口金交換(その他)/はめ直し/開閉調整 | 5,500円〜/3,300円〜/2,200円〜 | 約1か月〜1か月半 |
- 受付方法:公式サイトの修理依頼フォームに商品と修理箇所の写真を添えて申し込み、概算見積もりの回答後に郵送。到着後に正式見積もりと振込先の案内があり、入金確認後に修理開始。直営店や百貨店の店頭で受け付ける旨は公式ページに記載がありません。
- 支払いと送料:「お支払いは振込のみ」(振込手数料は依頼者負担)。送料は往復とも依頼者負担で、修理不可と判断された場合も返送の送料は依頼者負担です。
- 正規で受けない修理:「経年変化に伴う、染色、補色やクリーニングなどは承っておりません」。コバの再塗装や財布の内装張り替えも公開メニューにはありません。
- 修理できないケース:製造終了品で同じ金具や革が用意できない場合、他社で修理済みの製品、実物確認後に修理不可と判断された場合。
- 保証:修理後の不具合は原則再修理で、対象は「修理後のお渡しから10日以内」の申し出。
修理専門店のゲンテンの財布の修理料金(各店公式サイトの公開価格・2026年10月確認)
財布の修理料金を公式サイトで公開している独立工房6店と、全国チェーン2社の料金です。ゲンテンの正規では受けない補色・染色・コバ再塗装・内装張り替えを中心に並べました。金額は各店の公式表記のままで、税表記のない店は公式ページに税込・税抜の記載がありません。
| 店(所在地) | 補色・染色 | コバ再塗装 | ホック交換 | スライダー/ファスナー交換 | 内装・その他 | 郵送 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| パースフル(恵比寿・心斎橋/財布修理専門) | 部分染色 8,000〜12,000円/全体染色 13,000〜16,000円 | 10,000〜12,000円 | 5,000〜9,000円 | 6,000円〜/14,000〜20,000円 | 内装張り替え 15,000円〜/リステッチ 4,000円〜。納期 簡単な修理3〜5週間・複雑5〜8週間。修理後3か月の無料再修理 | 可 |
| 革修復どっとコム(福井) | クリーニング・染め直し 財布コース 8,800円〜(税込) | バニッシュ(コバ)加工 6,600円〜(税込) | — | 4,400円〜/ミシン 8,800円〜・手縫い 18,700円〜(税込) | 札入れ・コインケース内部の張替え 11,000円〜(熟練 22,000円〜)/ステッチほつれ ミシン 2,200円〜(税込) | 可 |
| スレッド&ニードル(恵比寿・心斎橋) | レザー染色 11,000円〜(税込) | — | 5,500円〜(片側・税込) | 5,500円〜/15,400円〜(税込) | 納期35日〜。返送料 財布990円 | 可 |
| 夢工房(千葉・船橋) | 部分染色 5,500円〜/全体 13,200円〜(税込) | — | スナップボタン 4,950円〜(税込・汎用品) | 2,860円〜/革小物 7,150円〜(税込) | ほつれ・破れ補修 小 1,650円〜 | 可 |
| オンラインバッグ修理工房(福岡) | — | — | 2,000円〜(上下セット) | 3,000円〜/財布 8,000円〜 | 納期4週間〜1か月 | 全国対応(受付方法は要確認) |
| 革小屋(大阪) | 部分染色 8,000円〜/全体 13,000円〜(税込) | — | 2,500円〜(1か所・税込) | 3,000円〜/— | — | 可 |
| ミスターミニット(全国チェーン) | 色落ち・キズ 11,000円〜(税込) | — | 破れ・金具の修理 5,500円〜(1か所・税込) | 財布は2か所目以降半額。配送修理は非対応 | 不可 | |
| ビック・ママ(全国チェーン) | 四隅の傷 7,150円〜(1か所) | — | マグネット交換 5,445円〜 | —/財布 10,285円〜 | 税表記なし | — |
ゲンテンの財布でよくある修理と料金の目安
スナップ(ホック)が閉まらない・スライダーが壊れた
正規はスナップ交換・スライダー交換とも3,300円〜(約1か月)で、専門店は2,000円〜9,000円。正規は純正パーツ、専門店は汎用品での交換になります。ゲンテンの正規料金はブランド修理としては安い部類なので、パーツ交換は正規に頼む選択が合理的です。
ファスナーが閉めても開く・布が破れた
閉めても開く症状はスライダー交換(正規3,300円〜・専門店2,860円〜6,000円)で直ることが大半です。布や歯が傷んでいればファスナー交換で、正規は財布8,800円〜(約1か月半)、専門店は7,150円〜20,000円です。
角や縁の色が剥げた・シミができた・色ムラが気になる
正規は「染色、補色やクリーニングなどは承っておりません」としているため、専門店の守備範囲です。部分染色は5,500円〜12,000円、全体染色は11,000円〜16,000円、コバ(縁)の再塗装は6,600円〜12,000円。ヌメ革は経年で色が濃くなっているので、周囲の色に合わせた補色になります。浅いキズは公式のお手入れ案内のとおり、クリームで馴染ませると目立ちにくくなります。
縫い目がほつれた
正規は縫い直し2,200円〜・ステッチ補修3,300円〜、専門店はミシン縫い2,200円〜・手縫い4,400円〜(革修復どっとコム)、リステッチ4,000円〜(パースフル)で、どちらも近い水準です。
正規修理 vs 修理専門店 比較表
| ゲンテン 正規修理 | 修理専門店 | |
|---|---|---|
| 料金 | スナップ・スライダー 3,300円〜/ファスナー 8,800円〜/縫い直し 2,200円〜(税込・目安) | ホック 2,000円〜9,000円/スライダー 2,860円〜6,000円/ファスナー 7,150円〜20,000円/補色 5,500円〜16,000円/コバ 6,600円〜12,000円 |
| 納期 | 修理開始から約1か月〜1か月半(見積もりは到着後14日以内に回答) | 3〜5週間(複雑な修理は5〜8週間) |
| パーツ | 純正(製造終了品は用意できない場合あり) | 類似品(汎用品) |
| 受付 | 公式フォーム→郵送。支払いは振込のみ・送料往復自己負担 | 郵送可の店が多い。写真で概算見積もり |
| 受けられない修理 | 染色・補色・クリーニング、他社修理済み品、製造終了品の一部 | 純正パーツでの修理 |
| 保証 | 修理後10日以内の不具合は再修理 | 修理箇所の保証(パースフル3か月・スレッド&ニードル3か月) |
どちらに頼むべき?見極めガイド
正規修理が向いているのは、スナップ・スライダー・ファスナー・ほつれといったパーツ交換や縫い直しで、純正パーツで直したい場合です。料金が公開されていて専門店と大きく変わらないため、1か月〜1か月半の納期と振込・往復送料の負担を許容できれば正規が第一候補になります。
修理専門店が向いているのは、色落ち・シミ・コバの剥げ・内装の破れなど正規が受けない修理、製造終了品で正規に断られた場合、数週間で使えるようにしたい場合です。
どちらにするか迷う場合は、写真で見積もりを取って料金と納期を見てから決めると判断しやすくなります。
ゲンテンの財布修理 よくある質問
ゲンテンの財布の修理の値段はいくら?
正規修理の目安料金はスナップ交換・スライダー交換3,300円〜、ファスナー交換8,800円〜(財布)、縫い直し2,200円〜(税込)です。修理専門店は補色5,500円〜16,000円、コバ再塗装6,600円〜12,000円、ホック交換2,000円〜9,000円が中心です。
正規修理はどうやって申し込む?
公式サイトの修理依頼フォームに写真を添えて申し込み、概算の回答後に郵送します。到着後に正式見積もりと振込先の案内があり、入金確認後に修理が始まります。店頭での受付は公式ページに記載がありません。
色落ちやシミは正規で直せる?
正規は「経年変化に伴う、染色、補色やクリーニングなどは承っておりません」としています。修理専門店の部分染色(5,500円〜)や全体染色(11,000円〜)、クリーニングと染め直しのセット(8,800円〜)で対応できます。
修理にかかる日数は?
正規は修理開始から約1か月〜1か月半で、見積もりの回答に最長14日かかるため、申し込みから手元に戻るまでは2か月近く見ておくと確実です。専門店は3〜5週間(パースフル)、35日〜(スレッド&ニードル)、ファスナー交換で約20〜30日(革修復どっとコム)が目安です。
古いモデル・製造終了品も直せる?
正規は「製造が終了した製品に関しては、同じ金具、革などのご用意ができない場合や、修理をお請けできない場合」があるとしています。修理専門店は類似パーツで対応するため、正規で断られた財布の相談先になります。
郵送で財布の修理を頼める?
正規は郵送のみの受付です。修理専門店もパースフル・革修復どっとコム・スレッド&ニードル・夢工房・革小屋が郵送受付を公式に明記しています。クラフトワーカーズでも、写真を送って見積もりを比べたあと、選んだ職人に財布を送って修理してもらえます。
郵送で全国の職人にまとめて見積もりを取る方法も
「色落ちやコバの剥げを直したいが正規では受けてもらえない」「正規の2か月は待てない」「料金と実績を比べてから任せたい」という方には、郵送での職人依頼という選択肢があります。
クラフトワーカーズは、革製品修理のマッチングサービスです。写真を送るだけで、全国の革職人にまとめて無料見積もりを依頼でき、料金・納期・口コミを比較して自分で職人を選べます。財布のコバ塗り直しや補色、スライダー交換、金具交換の実績があり、正式依頼の前に職人と直接やりとりすることもできます。
どの修理になるか迷っている段階でも、まず写真で見積もりを取って料金と納期の目安を掴んでおくと判断しやすくなります。財布を送る前に職人とやりとりできるので、補色の色味やホックの種類もその場で相談してみてください。
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