世界で一番有名な腕時計ブランドといえば、真っ先に名前の挙がるのがロレックスでしょう。
1905年の創業以来、革新的な時計製造技術を数々と発明し、腕時計の歴史そのものといえる進化を遂げ、現在も世界の腕時計トップブランドして君臨しています。
そのロレックスにとって大きなターニングポイントとなったのが1953年で、この年にはロレックスの現在も看板商品であり続けるサブマリーナがデビューを果たし、また技術面でも自社製クロノメーターの開発に成功したこともあり、名器と呼ばれるコレクションが多く誕生した年でもあります。
サブマリーナと同じく、1953年に初代モデルが発表されたエクスプローラーも、その後のロレックスにとって重要な位置を担うコレクションとなる、現在も多くのファンを持つ現役モデルです。
エクスプローラーの由来は同じく1953年に登山家エドモンド・ヒラリーが所属した英国の登山隊がエベレスト登頂に成功します。
登山隊がロレックスの腕時計を身に付けていたことで、アウトドアウォッチとしての評価が急上昇し、このエピソードにちなんで開発されたのが探検家を意味するエクスプローラー1になります。
エクスプローラー1は冒険者のために時間を素早く・正確に伝えるというコンセプトを持ち、視認性に優れたダイヤル・インデックス・独自デザインの短長針という、現在も変わることの無いシンプルに尽きるデザインが魅力です。
その後も試行錯誤を繰り返しながら、1963年に30年以上続くことになるロングセラー、Ref.1016が完成、この時点でエクスプローラーコレクションのデザインは完成を見たといえます。
このRef.1016以降も 60年近くの歴史の中で3回のモデルチェンジを行っていますが、細かい変更を除き、デザインコンセプトに変化はありません。
半世紀以上前にすでに完成された腕時計として、世界中の腕時計ファンに愛用され続けている、ロレックスの中でも稀有なモデルがエクスプローラー1です。
この高い完成度を持ったエクスプローラー1も定期的にメンテナンスを行わないと、高い品質を維持することは不可能といって良く、特にオーバーホールは数ある腕時計のメンテナンスの中でも基本中の基本といえ、必ず行わなくてはいけない作業になります。
日本でのエクスプローラー1のオーバーホールについては、全国の正規輸入販売代理店が受付窓口となり、正規サービスセンターとなっている日本ロレックスが作業を担当する形になっています。
また、予算や納期、その他もろもろの事情で正規サービスを利用しない場合には、優秀な技術を持った腕時計修理専門店へ依頼する人も多くおすすめの方法です。
ここではエクスプローラー1をオーバーホールする際の、正規サービスと腕時計修理専門店の違いについて紹介していきます。
エクスプローラー1をすでにお持ちの方も、これから購入を検討中の人にもためになる情報がありますので、是非目を通してみてください。
Contents
エクスプローラー1をオーバーホールするにはどのタイミングで行ったら良いのか
シンプルでいながら高い精度を持ち、ハードな状況にも耐えられるタフネスさを持ったエクスプローラ1は、いったい購入後どのタイミングでオーバーホールに出したらよいのでしょうか。
全国の正規輸入販売代理店や正規サービスの日本ロレックスでは、エクスプローラー1に搭載されている機械式ムーブメントは、購入後2~3年以上、メンテナンス作業を受けていないものについては、速やかにオーバーホールを依頼するように、強く推奨しています。
エクスプローラー1を正規サービスの日本ロレックスへオーバーホール依頼するとどのくらいの納期・料金がかかるのか
エクスプローラー1を正規サービスである日本ロレックスにオーバーホールを依頼した場合、いったいどのくらいの期間と料金がかかるのでしょうか。
正規サービス日本ロレックスエクスプローラー1オーバーホール料金
エクスプローラー1仕様 | オーバーホール料金 |
---|---|
自社製自動巻きムーブメント | 77,000円 |
このような料金設定になっていて、これはあくまでオーバーホールのみの料金で、作業工程の中で部品交換や修理作業が発生した場合は別途料金が上乗せになります。
納期については通常で約1ヶ月~2ヶ月以上かかり、スイス見積りや特殊修理の場合は、約半年以上かかる場合もあります。
特にエクスプローラー1は初代モデルから半世紀以上が経過しており、ロレックスのオーバーホールに必要な部品の保有期間は生産終了から25年間と定められているので、25年を過ぎた古いモデルの場合オリジナルのパーツが使用されず、代替の最新部品になってしまい、依頼の際は注意が必要です。
基本として日本ロレックスでは生産完了後25年を経過したモデルの場合、部品保有期間が過ぎていることを理由にオーバーホールを断る例がありました。
しかし、2019年頃から生産完了後25年以上経過した部品ストックの無いロレックスでも、スイス本社送りでキャンセルが利かないことを了承すれば正規サービスでオーバーホールが可能になりました。
ただし、料金が現地スイスでの作業による工賃やスイスまでの輸送費も含み100万円以上かかること、納期も最短で約1年間以上と長くかかることを承知する必要があります。
また、すでに純正パーツの存在しない生産完了後25年以上経過したエクスプローラー1は、文字盤交換の場合当時のものではなくなり現行部品になってしまいます。
針やインデックスも当時の素材トリチウムからルミノバへ換えられてしまい、結果、当時のモデルとしての資産価値が下がってしまうことがあるので、注意が必要です。
もし生産完了後25年以上経過したエクスプローラー1を、スイスジュネーブの正規サービスへオーバーホール依頼する場合には、十分上記の点に留意して依頼する必要があり、慎重になることが大切になります。
正規サービスへエクスプローラー1をオーバーホール依頼するメリット
- 正規サービスとして時計を預かるので安心できる
- 作業完了後2年間の動作保証が付き、アフターもしっかりしている
- 部品保有期間を超えた古いモデルもスイス本社送りでオーバーホール可能だが現行部品が使用され資産価値が下がり納期が大幅にかかり・料金も莫大になる
直接正規サービスへ問い合わせしたい場合
日本ロレックス〒100-8345 東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビル ☎ 0120-929-570
スイスロレックス正規サービス案内
BOUTIQUE ROLEX GENÈVE スイスジュネーブロレックスサービス/ Rue de la Fontaine 31204 ジュネーブスイス
出典: ロレックスのアフターサービス
正規サービスよりも割安な料金で融通の利くオーバーホールが可能な腕時計修理専門店
エクスプローラー1をオーバーホールする際、納期や料金等の事情や、部品保有期間の過ぎたアンティークやヴィンテージモデルを所有している場合などには、正規サービスを利用する以外に、優秀な技術を持った腕時計修理専門店を選択する方法がおすすめです。
時計修理専門店のメリットは正規サービスより安く迅速にオーバーホールの依頼ができること、逆にデメリットは修理店によって時計修理の技術にバラツキがある事です。
そのため優秀な技術を持った技術者へお願いするのが必須事項になります。
修理専門店によってオーバーホール料金にバラつきがありますが平均相場を正規料金と比較してみましょう。
エクスプローラー1仕様 | 修理専門店 | メーカー依頼 |
---|---|---|
自社製自動巻きムーブメント | 33,000円 | 77,000円 |
このような料金になっており、正規サービスの日本ロレックスと比較するとかなりお得な料金になっています。
納期も正規サービスの場合、通常で約1ヶ月~2ヶ月かかるところを約3~4週間で仕上げてくれるので、迅速で頼りにになります。
また正規サービスでは部品を持っていないアンティークやヴィンテージモデルでも、腕時計修理専門店なら融通の利くメンテナンスが可能になります。
しかし、エクスプローラー1のオイスターケース・機械式ムーブメントはロレックス独自の精密構造になっているので、修理専門店に依頼する際には技術的に優れた、信頼の置ける修理店を選ばなくてはなりませんので、注意が必要です。
技術の優れた信用の置ける腕時計修理専門店を見つけるには
わが国の腕時計製造とメンテナンス秘術は世界のトップクラスにあり、腕時計修理専門店の数も他国に比べると非常に多く存在し、依頼に困ることはありません。
ですが、本当に信頼できる、本物の技術を持った修理専門店となると、数は非常に少なくなり探し出すのに苦労します。
そのような場合には修理店の規模の大きさやコマーシャルの派手さ、ネームバリューのみを当てにするのではなく、インターネットやSNSを活用して実際に修理専門店を利用して見た人の口コミを参照にする事や、在籍している修理技術士が資格を持っている技術士かどうかなどに注目するようにしましょう。
無資格でも腕時計修理を仕事にすることはできますが、資格を持っているといないとでは雲泥の差があり、当然資格を持っている技術士のほうが何倍も信用できますし、技術も比べ物にならないほど高いです。
腕時計修理技術士の質向上のために日本では腕時計修理に国家資格があり、名称を腕時計修理技能士といいます。
3級から資格があり2級、1級とランクが上がり1級が最上資格です。
特に1級腕時計修理技能士は上級資格として登録されており、難易度の高い資格なので、探している修理専門店に1級腕時計修理技能士がいれば、その修理店は信頼度が高い修理店ですので信頼が置けます。
しかし、実際の作業ではすべての腕時計を必ず1級腕時計修理技能士が手がける訳では無いので、依頼する前にしっかりとお店と面談をして詳細を確認することが大切です。
エクスプローラー1のオーバーホールを腕時計修理専門店に依頼するメリットとは
正規サービスより料金・納期などの相談が敷居も低くしやすい
優秀な1級腕時計修理技能士が作業を担当すれば内容は正規サービスと変わらない
アンティークやヴィンテージモデルの場合でも優秀な1級腕時計修理技能士がいて信頼の置ける修理店なら高品質・割安でオーバーホールしてくれるので便利
腕時計修理専門店への依頼なら
クラフトワーカーズがオススメ!
腕時計修理専門店へ依頼を考えているのであればクラフトワーカーズがオススメです。
クラフトワーカーズでは以下のような特徴があります。
- 複数の修理専門店にまとめて見積もりがとれる
- メーカーやデパートよりも料金が安い
- 最短で3週間と納期が早い
- 担当する職人が選べる
- 時計修理技能士1級など全ての職人が資格を保持
- 修理後の保証が1年間と安心
- 交換部品があった場合にはメーカー純正部品を使用している
- 見積・送料が無料
クラフトワーカーズでは、時計情報を記入するだけで複数の修理専門店の優秀な職人に、纏めて見積もりをとり、料金や納期を比較して選ぶことができるサービスです。在籍している職人は全員時計修理の資格を所有しているため一定の技術以上を持ち合わせた職人だけになります。
未熟な人間が時計をメンテナンスする事はありません。
1年間の保証が設けられメーカーより安い金額で優秀な職人にオーバーホールを行なってもらえるので、正規メンテナンスでないとイヤだ!という方でない限りは、是非使ってみてください。
職人を選ぶ事ができる仕組みは、時計修理業界初になります。
クラフトワーカーズの評判を確認する
実際にオーバーホールを行う職人とダイレクトにやり取りができるので、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できます。
オーバーホールをご検討の方へ
クラフトワーカーズなら全国どこからでも
安心して依頼ができます。
-
修理料金を
比較できる職人全員に一括見積りで
料金比較ができます。 -
安心して
依頼ができるわからない事は直接職人に聞いて解決。
だから安心して依頼ができます。 -
修理後の
安心サポート全ての時計に
1年間の動作保証がつきます。 -
WEBから簡単
「まとめて見積り」「まとめて見積り」なら、住所や電話番号の入力なし。時計を送らずに概算見積りを作成します。
-
資格を持つ
職人が在籍優れた技術でリーズナブルに
オーバーホールができます。 -
梱包キットを
無料提供全国どこでも時計の梱包キットを
無料で提供。
着払いで修理店へ送るだけ。
Now Loading...
エクスプローラー1を正規サービス以外でオーバーホールしたい場合には腕時計修理専門店の方が融通も利き割安
誕生してから半世紀以上経って現在も現役モデルとして支持を得ている名品、エクスプローラー1ですが、正規サービスの日本ロレックス以外にも優秀な腕時計修理専門店にお願いする方法もあり、割安で融通も利くのでおすすめです。
しかし、腕時計修理専門店は修理店によって技術に差があり、信頼できる優秀な技術の高い修理店にお願いする必要があるので、慎重にお願いする修理店を選ぶのが大事になります。
そのためには事前にできる限りの情報をくまなく集めて、腕時計修理専門店に関する知識を十分身に付けて修理店を探したいものです。
後から後悔することのないように、本当に信頼の置ける技術の高い腕時計修理専門店を見つけて、素晴らしい技術を持った腕時計修理技能士との出会いを実現しましょう。