2023.2.9

2023.2.9

キングセイコーの腕時計をオーバーホールするには、正規サービスと腕時計修理専門店、どちらがおすすめ?

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キングセイコー/KING SEIKO
キングセイコーロゴ

1881年に誕生した、日本が世界に誇る一流腕時計ブランド、セイコーはその創業以来、日本のみならず世界の腕時計技術を発展させる革新的な発明を生み出し、今や世界のトップブランドとして評価されています。

1913年、国産初の腕時計「ローヤル」を発表しその後セイコーブランドとして数々の名作を世に送り出したセイコーは、1960年にはスイスのクロノメーター優秀基準に達する高精度を持つ、今も現役の名作腕時計「グランドセイコー」を完成させます。

実はその翌年、セイコーにとってもう一つのフラッグシップといえるコレクションが誕生していた事は、あまり知られていません。

マニアの間では隠れた名作として語られるこのモデルが「キングセイコー」で、グランドセイコーが誕生した1960年の翌年、1961年に初代モデルが誕生しました。

キングセイコーはグランドセイコーと並ぶ高精度機械式腕時計ながら、販売価格を下げて設定しコストパフォーマンスに優れたコレクションとして当時人気を呼ぶことになります。

グランドセイコーが製造拠点のひとつ、長野諏訪精工舎製であるのに対し、キングセイコーは東京にあった第二精工舎製で、2つの製造拠点が切磋琢磨し誕生した、セイコーの2大傑作と呼ばれています。

キングセイコーは改良を経ながら5回のモデルチェンジを重ね、1975年頃まで製造されますが、グランドセイコーにフラッグシップが一本化されたことで製造を終わり、いったんカタログから姿を消すことになるのです。

しかし、近年セイコーはキングセイコーの価値を見直し、再びブランドとして復活させることを計画、2022年初めに装いも新たな新コレクションとして発表します。

開発の土台に防水機能や秒針規制装置を備えた2代目キングセイコー通称”KSK”の構造を採用し、デザイン・ケース形状共に”KSK”を忠実に再現、新たなムーブメントCal.6R31を搭載すると共に、最新の技術で10気圧防水に防水性能も強化され現在、現役モデルとしてラインアップされているのです。

そんなキングセイコーも定期的なメンテナンスを怠り使用を続けると、最高の状態を発揮することはできず、精度や動作に異常が起こり、最悪の場合動作しなくなり時計としての機能を失います。

こうした最悪の事態を避けるため定期的なメンテナンスは必須事項であり、特に防水検査を含んだオーバーホールは数あるメンテナンス作業の中でも基本中の基本といえ、数年に一度必ず行わなくてはならない重要な作業になります。

現在、キングセイコー現行モデルのメンテナンス・オーバーホールについては、全国の正規販売店・セイコーウオッチお客様相談室が窓口となり、正規サービス・セイコー修理サービスが作業を担当する形です。

しかし、1961年~1975年まで製造されていたキングセイコーについては、部品保有期限を大幅に超えており、正規サービスに純正部品が無いことから、オーバーホール不可になる場合が多いです。

このようなもろもろの事情で正規サービスを利用しない場合には、高い技術を持ち、信頼の置ける腕時計修理専門店に依頼する手段もあり、おすすめの方法になります。

ここでは、キングセイコーの腕時計に関するオーバーホールについて、正規サービスの対応と腕時計修理専門店の対応に関する違いを紹介していきます。

キングセイコーの腕時計をすでに所有している方も、これから新モデルやアンティークモデルの購入を検討中の人にも有益な情報がありますので、是非この機会に目を通してください。

キングセイコーの腕時計を快適に使用するには、コンディションに合わせたメンテナンス・オーバーホールが必要不可欠

往年の名機を見事に復活させた、現在のキングセイコーを良好なコンディションで使い続けるためには、購入後どの時期にメンテナンスに出すべきなのでしょうか。

全国の正規輸入販売店や正規サービス・セイコー修理サービスでは、キングセイコーに搭載されている機械式ム-ブメントは、最低でも3~5年ごとにオーバーホールが必要と推奨していますので、参考にすると良いでしよう。

旧キングセイコー腕時計に対するセイコー正規サービスの対応

2022年に新たなコレクションとして復活したキングセイコーですが、新モデルの登場で1961~1975年まで製造されていた旧モデルが再び注目を浴びることになり、中古市場で捜し求める人や、すでに所有しているモデルをオーバーホールしようとする人が増えています。

しかし、正規セイコー修理サービスの場合、旧モデルは基本となる部品保有期限の7~10年をはるかに経過しているため、現行の部品で代用されたり、ムーブメントの状態によっては修理不可となるケースが出ています。

そしてセイコーに限らず、製造からかなりの期間を経た機械式腕時計は経年劣化により各部品の磨耗や傷み、駆動系統の油切れなどを起こしており、新品よりもコンディション的には劣ったものになります。

そのため、もし中古販売店でキングセイコーを購入する場合は、必ず時計自体のコンディションを確認することが大切で、店舗に並ぶ際にオーバーホール・メンテナンスが実施されているか購入前に質問することが大切です。

通常、機械式腕時計の場合は各ブランド共通で、3~5年ごとにはオーバーホール・点検が必要なので、購入前の時計がメンテナンスされていない場合は、購入後大きなリスクを抱えることになります。

また、すでに購入済みのモデルに関して、購入後3年以上状態を確認していない場合は、直ちに正規サービスセンターか、信頼の置ける腕時計修理専門店へメンテナンスを依頼する必要があります。

では、キングセイコーの新・旧モデル ・オーバーホール料金や納期について見てみましょう。

キングセイコーモデル ムーブメント仕様 オーバーホール料金
2022年~現行モデル 機械式自動巻きムーブメント 38,500円
1961~1975年旧モデル 機械式手巻き・自動巻きムーブメント 預かり後修理可否返答・要見積り

このような料金になっており、2022年からの現行モデルは基本料金が設定されていますが、旧モデルについては正規サービスで預かり後、ムーブメントの状態や部品の有無を確認してからの見積りとなります。

モデルの時期・ムーブメントの状態によってはメンテナンス不可となる場合もありますので、判断の期間は十分余裕を持って依頼したほうが良いでしょう。

現行モデルはオーバーホールに加えてケース・ブレスレット洗浄・ポリッシュ仕上げを含んだコンプリートサービスで、納期も約3~5週間になっており、海外ブランドの機械式腕時計と比較すると早めの納期になっています。

さらに正規セイコー修理サービスが手掛けたオーバーホールは、全て作業完了後1年間の動作保証が付きますので、アフターは行き届いています。

キングセイコーを正規サービス・セイコー修理サービスへオーバーホール依頼するメリット

  • 正規専門サービスセンターで全ての作業を行うため信頼度が高い
  • オーバーホール完了後1年間の動作保証が付きアフターも良い
  • 1961~1975年に製造された旧モデルはムーブメント内部を見てからの判断になり、納期も長く料金が高額になり部品が無く修理不可の可能性もある

直接正規サービスへ問い合わせをしたい場合

セイコーウオッチお客様相談室・東京 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル2F 営業時間 9:30〜17:30 土日祝日・年末年始休み

セイコーウオッチお客様相談室・大阪 〒550-0013 大阪府大阪市西区新町1-4-24 大阪四ッ 橋新町ビルディング8F 営業時間 9:30~12:30 、13:30 ~17:30 土日祝日・年末年始休み

電話受付:セイコーウオッチ株式会社 お客様相談室 TEL:0120-612-911 受付時間 9:30~17:30 土日祝日・年末年始休み

出典:セイコー公式サイト

正規サービスで修理不可のモデルも相談に応じオーバーホールOKの可能性が高い腕時計修理専門店とは

キングセイコーは2022年に新たなコレクションとして復活を遂げましたが、依然、隠れた名作として旧モデルのキングセイコーを愛好する人も多く、逆に新モデルの出現で注目度が上がっています。

旧モデルのキングセイコーは正規サービスの場合、基本的に製造終了後7~10年の部品保有期限を過ぎているため、オーバーホールの際に部品がオリジナルではなく現行部品で代用されることで、オリジナルの価値を下げてしまったり、最悪の場合修理不能として戻される場合もあります。

そこでユーザーの中には信頼の置ける高い技術を持った、腕時計修理専門店に敢えて依頼する人も多いです。

大きな理由としては修理専門店の選択によって、オリジナルの部品をストックとして持っていたり、一から部品を作り起しする店舗もあり、正規サービスで作業不可なモデルもオーバーホールしてもらえる可能性が高いことが挙げられます。

時計修理専門店のメリットは正規サービスより安くオーバーホールの依頼ができること、デメリットは修理店によって時計修理の技術にバラつきがある事です。

ですので修理専門店の選択は重要事項で、失敗の無いお店選びが大切になります。

修理専門店によってオーバーホール料金にバラつきはありますが、新・旧キングセイコーのオーバーホール料金平均相場を調べて見ましょう。

キングセイコーモデル ムーブメント仕様 修理専門店 メーカー依頼
2022年~現行モデル 機械式自動巻きムーブメント 29,000円~ 38,500円
1961~1975年旧モデル 機械式手巻き・自動巻きムーブメント 29,000円~ もしくは要相談・見積り 預かり後修理可否返答・要見積り

このような料金相場で、正規サービスと比較するとかなり割安な料金に設定されており、お得感があり納期の方も融通が利きます。

また、優秀な修理専門店なら、正規サービスでは対応できないモデルも、場合によっては部品を作り起しするなど柔軟な対応で、オーバーホールできる可能性が高いです。

しかし、修理専門店に新・旧キングセイコーの腕時計を預ける場合は、機械式腕時計に対する豊富な知識と豊かな経験も積んでいる事が要求されるので、優秀な技術と施設を持った信頼の置ける店舗へ依頼する必要があり、十分吟味して修理店を選択することが大切になります。

本当に信頼の置ける高度な技術を持った腕時計修理専門店と出会うには

日本には時計大国スイス・ドイツと並ぶ高度な腕時計製造・修理の技術があり、そのレベルは世界最高品質といわれています。

さらに腕時計技術士の数も多く、選択に悩むほどの腕時計修理専門店があり、一見簡単にオーバーホールや修理ができると考えがちになります。

しかし、本当に信頼できる高度な技術を持った技術士が在籍する腕時計修理専門店となると、数は非常に少なく、見つけ出すのにかなりの労力がかかり、苦労すること必須です。

さらにコマーシャルや店舗の規模などでは、どこの修理店が本当に高い技術を持っているのか情報が乏しく、自分でインターネットやSNSの実際に修理店に依頼した人の口コミを見る・その修理店に在籍している腕時計技能士の取得している資格に着目するなどの方法が一番確実になります。

幸い日本は腕時計技術士が取得可能な国家資格があり、名称が時計修理技能士という資格で、目的は腕時計技術士の技術向上にあり、3級から資格がスタートし、2級、1級とグレードが上がり、最上資格は1級腕時計修理技能士になります。

1級腕時計修理技能士は権威も高く最も取得困難な難易度の高い資格になっており、優秀な修理専門店を見極める一つの目安になるでしょう。

さらに1級腕時計修理技能士は上級資格として登録されている資格になり、経験豊富な1級腕時計修理技能士が在籍し、設備も整っている修理店は技術が高く信頼が置けるといえます。

ですが実際の作業で、必ず優秀な1級腕時計修理技能士が自分の腕時計を担当してくれる訳ではないので、店舗に来店した際には必ず担当技術士と面談を行い詳細を確認することが重要です。

新・旧キングセイコーの腕時計を優秀な腕時計修理専門店にオーバーホール依頼するメリット

  1. 正規サービスで断られた時計でも柔軟に対応してくれ安心できる
  2. 優秀で経験豊かな1級腕時計修理技能士が担当すれば正規サービスで修理不可だった時計でもオーバーホールができる可能性が高くなる
  3. オーバーホール料金も正規サービスより大幅にお得で仕上がりの内容も同等

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新・旧キングセイコー・特に旧モデルのオーバーホールを正規サービス以外で行う場合優秀な技術を持った腕時計修理専門店に依頼すると安心でお得

長い年月を経て復活したキングセイコーですが、新モデルが出現した事で旧モデルが注目を浴びており、旧モデルのオーバーホールを正規サービスへお願いしても、高額な料金と長期にわたる期間がかかり、モデルの製造時期によってはオーバーホール不可になり戻されるケースが出ています。

こういった場合には優秀で高度な技術を持ち、施設や設備も整った腕時計修理専門店に持ち込むと、正規サービスで出来なかったオーバーホールも可能になる場合があり、一つの方法としておすすめです。

ですが、腕時計修理専門店の場合は、修理店によって技術にバラつきがあり、十分に注意・検討を怠らず、本当に信頼の置ける技術の優秀な修理店を選択することが最も重要になります。

そのため事前にできる限りの情報を集め、腕時計修理専門店に関する基礎知識を十分に身に付けてから、間違いのない修理店を選ぶようにすることが必須です。

希少価値の高い時計を安心して預けられる、本当に信頼が置け技術の高い腕時計修理店を見つけ、匠の技術を持つ本物の腕時計修理技能士が手掛ける、キングセイコーの高品質なオーバーホールを体験してください。

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