2021.9.15

2021.9.15

機械式時計から異音がする。考えられる原因は?時計修理技能士1級の技術者がお答えします。

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知識
ROLEX Cal.3135の断面画像

機械式時計、特に自動巻きの時計はローターと呼ばれる円錐型のパーツを使い、腕の振りや動きでゼンマイを巻き上げる仕組みになっています。

通常時であればシュルシュルとスムーズに回転している音だけが出ているのですが、油の劣化や部品の外れ、破損等が原因で内部から異音が発生してしまうことがあります。

異音が発生する原因別にいくつか紹介していこうと思います。

ローター付近の異常

自動巻きの時計で異音が発生する一番の原因がローター付近のパーツの異常になります。

ローターは内部パーツの中でも重量のある部品で中央部の軸を支点にして回転する仕組みになっているので、少しでも異常が発生してしまうとゼンマイを巻き上げることができなくなってしまいます。

ROLEX Cal.3135の断面画像とローター

ローター中央部の軸のことをローター真と呼ぶのですが、この軸が摩耗し、ローター本体がガタついて裏ブタや他の部品に接触して異音が発生する事例が最も多いです。ローター真は内部パーツの中でも重量のあるローター本体を支える役割を持つため、相当負荷もかかります。

また、衝撃等にも弱いため落下等の強い力が加わってしまうと軸とローター本体の間に余計な隙間ができてしまい、ガタついて他の部品に接触する可能性もあります。最悪のパターンだと軸が折れてしまい、ローターが完全に動かなくなってしまうというケースもあります。

上記の図のように横から見ると隙間がほとんどない状態でムーブメントが組まれているのがわかるかと思います。ほんのわずかでもガタつきが生じてしまうと他の部品に接触するのだということも理解できるかと思います。

ETA7750の断面画像

画像のようなローター真を使わずにベアリングでローターを回転させるムーブメントもありますが、ローター真同様にベアリング自体の摩耗やガタつきで不具合は発生します。

ベアリングは回転効率は非常に優れているのですが、ローター本体とかしめてあるので落下等の衝撃や強い振動には弱く、ガタついてしまうとすぐに他の部品に接触してしまい、不具合が発生する可能性があります。

基本的には部品同士が接触すると、カチカチと金属音のような音がするのでユーザーの方もすぐに違和感を感じられると思います。異音がするということは内部で何が異常が発生している可能性が高いということですからそのまま使い続けるのは非常に危険です。すぐに修理店に相談するようにしましょう。

内部のパーツ外れ

内部のパーツが外れてしまい、内部でコロコロ転がって異音が出るケースもあります。中でも特に外れやすいパーツはネジになります。

購入時やオーバーホール直後であればネジはしっかり締まっているので外れたりすることは少ないのですが、年数が経過していくにつれて振動や衝撃等でネジも少しずつ緩んでいき、最終的に外れてしまうことがあります。

外れて内部で転がっているうちはまだ良いのですが、歯車同士の間や隙間に入ってしまうと時計は止まってしまいますし、最悪の場合は歯車を破損させてしまう危険性もあります。

外れやすい箇所は、ムーブメントが動かないようにケース本体とムーブメントを固定する「機止めネジ」と呼ばれる部分がよく外れます。

外装であるケース本体と内部のムーブメントを固定しますので衝撃や振動が伝わりやすい箇所でもあります。元々固定されている部分が外れているので、すぐにカタカタと異音も出るので感知しやすいと思われます。

それ以外にもネジの外れは発生するのですが、外れた箇所によっては他の部品に悪影響を与えてしまうこともありますので、異音を感じたらできる限り早く修理店に相談することをお勧めします。

油劣化による異音

内部のムーブメントに注してある潤滑油の劣化や揮発によって異音が発生してしまうこともあります。

部品同士の摩擦を軽減するために油を注してあるのですが、当然年数経過で劣化していきますし量も少なくなっていきます。

本来は3~4年程度でオーバーホールを行い、内部の油の入れ替えをするのですが、それを怠ってしまうと内部の油が無くなり、部品同士が接触して擦れ合ってしまい、異音が発生してしまうのです。

擦れ合った部品からは金属粉も発生し、それがまた別の部品に付着してしまい、更なる不具合を引き起こすケースもあります。先にご紹介したローター部分(ローター真、ベアリング等)にも当てはまる内容になります。動きが大きく回転効率の高い部品ほど油切れを起こしやすいですし、摩耗しやすいと言えます。

定期的にメンテナンスに出せば油の劣化を抑えることができますので異音が発生することもなくなります。自身でコントロールすることができますので、調子が悪くなる前にメンテナンスに出すようにしましょう。

そもそも音がしているのは異常?

以前は全く音がしなかったのにオーバーホールをしたら音が出るようになったというご相談を稀に受けることがあります。ケースの材質や厚み、ムーブメントの種類によって多少の違いはありますが、自動巻きの時計はローターが回転することでゼンマイを巻き上げる構造ですので正常時でも基本的に音は発生しています。

オーバーホールをすることで内部の油は一度リセットされていますからオーバーホールの前後でローターの回転する音が異なってしまうのはある程度仕方のないことだと思います。

ただ、音が全くしないというのは物理的にあり得ませんし、音を出さないように調整したりすることも不可能ですので、今まで感じていなかっただけで音は発生していたのだと思ってください。スムーズに回転している感覚があるようでしたらまず問題ないはずです。

それでも音に違和感を感じるようでしたらやはり修理店に相談するのが一番かと思います。裏ブタを開けずとも異常があるかどうか判断をしてくれるケースもあります。

まとめ

以上、機械式時計の異音の原因についての説明になります。

機械式時計は精密機器になります。ある程度の耐久性は備えているものの、非常にデリケートに作られていますので衝撃や振動には弱いということです。

基本的にはどの不具合でも内部で異音が発生していることに変わりはないので、修理(オーバーホール)をするのが前提になってきます。故障の度合いによっては思っている以上の高額な修理料金になってしまうこともありますし、ローター本体などメーカーごとに仕上げや刻印をしているパーツもあり、それらは入手することが難しいのでメーカー以外では修理不可能になる場合もあります。

予期しないトラブルや故障は仕方ないですが、時計の脱着時から使用時までそれぞれで時計の扱い方を少し気にするだけで異音が発生するリスクはかなり軽減できます。そして、何か違和感を感じたらすぐに修理店に相談するという習慣も身に付けておくとさらに良いと思います。

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