100年以上の歴史を誇る世界のトップジュエラーとして、圧倒的な知名度を誇るカルティエですが、カルティエはジュエリーと共に高い名声を確立しているアイテムがあり、それが創業当初から力を注いでいるウォッチコレクションです。
1904年に世界初の男性用腕時計「サントス」を発表したことを皮切りに、次々と画期的なデザイン・高精度ムーブメントを特徴とし、現在も独創的な腕時計を送り出しています。
当初から腕時計コレクションには高い評価があり、ジュエリーと並んでカルティエのメインアイテムとして人気がありましたが、ロレックス・オメガなどのスイス製高級腕時計に比べると、ドレスウォッチとしてのイメージが強く、本格高級腕時計としての評価を得ることはカルティエの大きな希望でした。
そのため従来はスイス製完成ムーブメントなどを外部依頼で採用していたカルティエは、長年の悲願であった自社製機械式ムーブメントの実現へ歩みを進めます。
そして2010年に発表された、カルティエ初の自社製機械式ムーブメント「キャリバー1904MC」を搭載したモデルが、コレクターに現在も高い人気のメンズウォッチ「カブリル・ドウ・カルティエ」です。
カブリル・ドウ・カルティエの大きな特徴は完成度の高い自社製ムーブメント「キャリバー1904MC」を収めるため、カルティエとしては武骨なデザインの42mmケースを採用、立体感のある文字盤に向かい28度の角度を付けたベゼル・視認性の高いローマ数字仕様の文字盤などにあり、他にはクロノグラフ搭載・ダイバーズモデルなどバリエーションを広げました。
しかしカブリル・ドウ・カルティエは2020年度をもって廃盤となり、現在は中古時計販売店でのみ購入が可能ですが、クオリティの高さと武骨なデザインがコレクターの人気を呼び、中古市場では高値で取引されています。
そんなカルティエの逸品コレクション、カブリル・ドウ・カルティエも、定期的なメンテナンスを怠り使用を続けると、最高の状態を発揮することはできず、精度や動作に異常が起こり、最悪の場合動作しなくなり時計としての価値を失います。
こうした最悪の事態を避けるため定期的なメンテナンスは必須事項であり、特に防水検査を含んだオーバーホールは数あるメンテナンス作業の中でも基本中の基本といえ、数年に一度必ず行わなくてはならない重要な作業です。
現在、カブリル・ドウ・カルティエのメンテナンス・オーバーホールについては、全国の正規輸入販売店が窓口となり、正規サービス・リシュモンジャパン(株)テクニカルサービスが作業を担当する形になります。
また、もろもろの事情で正規サービスを利用しない場合には、高い技術を持ち、信頼の置ける腕時計修理専門店に依頼する手段もあり、おすすめの方法です。
ここでは、カブリル・ドウ・カルティエの腕時計に関するオーバーホールについて、正規サービスの対応と腕時計修理専門店の対応に関する違いを紹介していきます。
カブリル・ドウ・カルティエの腕時計をすでに所有している方も、新たに購入を検討中の人にも耳寄りな情報がありますので、是非この機会にお読みください。
Contents
カブリル・ドウ・カルティエを良好な状態で使用するには、購入後どの時期でオーバーホールをするべきか
初の自社製機械式ムーブメントを搭載し、カルティエの新たな挑戦を世に示した名品、カブリル・ドウ・カルティエを良好なコンディションで使い続けるためには、購入後どの時期にメンテナンスに出すべきなのでしょうか。
全国の正規輸入販売店や正規サービス・リシュモンジャパン(株)テクニカルサービスでは、カブリル・ドウ・カルティエに搭載されているム-ブメントは、機械式で3~5年ごと、クォーツ式でも最低7~8年ごとにオーバーホールが必要と推奨していますので、参考にすると良いです。
正規サービスへカブリル・ドウ・カルティエをオーバーホール依頼した場合納期や料金はどのくらいか
カブリル・ドウ・カルティエを良好に使用するため、正規サービスにメンテナンスを依頼すると、どのくらいの期間と料金がかかるでしょうか。
カルティエではオーバーホールをコンプリートサービスと呼び、磨耗部品交換・外装ケース・ブレスレット研磨・洗浄作業もセットにした、トータルサービスを提供しています。
ここではカブリル・ドウ・カルティエの正規コンプリートサービス料金を、見てみることにしましょう。
カブリル・ドウ・カルティエ搭載ムーブメント仕様 | コンプリートサービス料金 |
---|---|
クォーツ式ムーブメント | 62,700円~(クォーツ式ムーブメントは原則ムーブメント交換) |
クォーツ式クロノグラフ | 83,600円~(クォーツ式ムーブメントは原則ムーブメント交換) |
自動巻き機械式ムーブメント | 83,600円~ |
自動巻き機械式ムーブメント(スモール・コンプリケーション/クロノグラフ) | 106,700円~ |
その他/ミディアム・ハイコンプリケーション等 | 要見積り |
このような料金になっており、主な作業内容はムーブメントの分解・磨耗部品の交換・洗浄・調整、組立・注油・機能確認、防水検査・機能及びケース・ブレスレットの洗浄・外観及び動作の最終検査です。
納期については基本約3週間以上となっており、特殊機能付きや部品取り寄せ・修理がカルティエ本社送りの場合は、納期が長くなりますので、依頼の際注意が必要になります。
正規サービスへカブリル・ドウ・カルティエのオーバーホールを依頼するメリット
日本正規専門サービスセンターで全ての作業を行うため安心感が高い
独自のコンプリートサービスでオーバーホール作業に加えケース・ブレスレットの洗浄等細やかなサービス内容
特殊機能付きや部品取り寄せ・修理がカルティエ本社送りの場合は、納期が長くなるので注意
直接正規サービスへ問い合わせをしたい場合
カルティエ・カスタマーサービスセンター 住所:東京都千代田区麹町1-4半蔵門ファーストビル TEL:0120-1847-00 受付時間:10:00~20:00 年始を除き年中無休(土日祝日も営業)
郵送にて修理品を送る際
カルティエ・カスタマーサービスセンターまたは最寄りのカルティエ正規ブティックで受付の上、住所・名前・TEL・修理品の状態・シリアルナンバーを明記した書類を同封の上、リシュモンジャパン株式会社・カルティエテクニカルサービス宛に元払いで郵送(住所:東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館 TEL:03-5639-7251 修理問い合わせ等はカスタマーサービスか正規ブティックのみ・営業時間:9:30~18:00 土日祝日休み)
正規サービスより融通が利きお得にオーバーホールを行ってくれる腕時計修理専門店
カブリル・ドウ・カルティエをオーバーホールする際、納期や料金等もろもろの事情で正規サービスを利用せず、他のオーバーホール先を探している場合は、優秀な技術を持った信頼の置ける腕時計修理専門店に依頼する方法がおすすめになります。
時計修理専門店のメリットは正規サービスより安くオーバーホールの依頼ができること、デメリットは修理店によって時計修理の技術にバラつきがある事です。
そのため優秀な技術を持った技術士が在籍する修理店へお願いするのが大切になります。
修理専門店によってオーバーホール料金にバラつきがありますが、平均相場をカルティエ正規サービス料金と比較してみましょう。
カブリル・ドウ・カルティエ搭載ムーブメント仕様 | 腕時計修理専門店 | メーカー依頼 |
---|---|---|
クォーツ式ムーブメント | 26,000円~ | 62,700円~(クォーツ式ムーブメントは原則ムーブメント交換) |
クォーツ式クロノグラフ | 35,000円~ | 83,600円~(クォーツ式ムーブメントは原則ムーブメント交換) |
自動巻き機械式ムーブメント | 35,000円~ | 83,600円~ |
自動巻き機械式ムーブメント(スモール・コンプリケーション/クロノグラフ) | 40,000円~ | 106,700円~ |
その他/ミディアム・ハイコンプリケーション等 | 応相談・要見積り | 要見積り |
このような料金相場になっており、正規サービス料金と比較するとかなりお得な料金設定で魅力的です。
これには磨耗した部品の交換や、ケース・ストラップの洗浄は料金に含まれていませんが、たいていの修理専門店は別メニューで、プラス10,000~30,000円程度で行ってくれるので良心的です。
納期の方も正規サービスだと目安が3週間以上ですが、同じく2~3週間で納品可能・便利且つ利用しやすくなっています。
しかし、カブリル・ドウ・カルティエは複雑な構造の自社製機械式・クォーツ式等、優秀なムーブメントを搭載しており、腕時計修理専門店へお願いする場合は、優れた技術と施設を持った信頼の置ける店舗へ依頼する必要があり、注意して修理店を選択することが大切となります。
本当に信頼の置ける高度な技術を持った腕時計修理専門店と出会う方法
日本は長い歴史で培われた、時計大国スイス・ドイツと肩を並べる腕時計製造・修理の技術力があり、そのレベルは現在も世界最高品質と認められています。
さらに腕時計技術士の数も多く、選択に悩むほどの腕時計修理専門店があり一見、海外製高級腕時計も簡単にオーバーホールや修理の依頼が可能と思えます。
しかし、本当に信頼の置ける高度な技術を持った技術士が在籍する腕時計修理専門店となると、数は非常に少なく、見つけ出すのにかなりの苦労を覚悟しなくてはなりません。
さらにコマーシャルや店舗の規模などでは情報が乏しく、どこの修理店が本当に高い技術を持っているのか分からないので、自分でインターネットやSNSの実際に修理店に依頼した人の口コミを見るとか、その修理店に在籍している腕時計技能士の取得している資格に着目するのが一番良い方法です。
幸いなことに日本は腕時計技術士が取得可能な国家資格があり、名称が時計修理技能士という資格で、目的は腕時計技術士の技術向上にあり、3級から資格がスタートし、2級、1級とランクが上がり、最上資格は1級時計修理技能士になります。
1級時計修理技能士は権威も高く最も取得困難な難易度の高い資格になっており、優秀な修理専門店を見極める一つの条件になるでしょう。
さらに1級時計修理技能士は上級資格として登録されている資格になり、経験豊富な1級時計修理技能士が在籍している修理店は技術が高く信頼が置けます。
ですが実際の作業で、必ず優秀な1級時計修理技能士が自分の腕時計を担当してくれる訳ではないので、店舗に来店した際には必ず担当技術士と事前に面談を行い、詳細を確かめる事が重要となります。
カブリル・ドウ・カルティエの腕時計を優秀な腕時計修理専門店にオーバーホール依頼するメリット
- 正規サービスに比べ融通が利き対応も柔軟で安心して相談が可能
- 優秀で経験豊かな1級腕時計修理技能士が担当すれば正規サービスとオーバーホールの品質は同じ
- 正規サービスよりお得な料金で高品質なオーバーホールが期待できる
腕時計修理専門店への依頼なら
クラフトワーカーズがオススメ!
腕時計修理専門店へ依頼を考えているのであればクラフトワーカーズがオススメです。
クラフトワーカーズでは以下のような特徴があります。
- 複数の修理専門店にまとめて見積もりがとれる
- メーカーやデパートよりも料金が安い
- 最短で3週間と納期が早い
- 担当する職人が選べる
- 時計修理技能士1級など全ての職人が資格を保持
- 修理後の保証が1年間と安心
- 交換部品があった場合にはメーカー純正部品を使用している
- 見積・送料が無料
クラフトワーカーズでは、時計情報を記入するだけで複数の修理専門店の優秀な職人に、纏めて見積もりをとり、料金や納期を比較して選ぶことができるサービスです。在籍している職人は全員時計修理の資格を所有しているため一定の技術以上を持ち合わせた職人だけになります。
未熟な人間が時計をメンテナンスする事はありません。
1年間の保証が設けられメーカーより安い金額で優秀な職人にオーバーホールを行なってもらえるので、正規メンテナンスでないとイヤだ!という方でない限りは、是非使ってみてください。
職人を選ぶ事ができる仕組みは、時計修理業界初になります。
クラフトワーカーズの評判を確認する
実際にオーバーホールを行う職人とダイレクトにやり取りができるので、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できます。
オーバーホールをご検討の方へ
クラフトワーカーズなら全国どこからでも
安心して依頼ができます。
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修理料金を
比較できる職人全員に一括見積りで
料金比較ができます。 -
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依頼ができるわからない事は直接職人に聞いて解決。
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1年間の動作保証がつきます。 -
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無料提供全国どこでも時計の梱包キットを
無料で提供。
着払いで修理店へ送るだけ。
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正規サービス以外でカブリル・ドウ・カルティエのオーバーホールを依頼する場合信頼の置ける優秀な腕時計修理専門店に依頼するとお得で安心
カブリル・ドウ・カルティエのようにカルティエの威信をかけた自社製機械式・クォーツ式等、複雑構造で優秀なムーブメントを搭載している腕時計をオーバーホールするには、正規輸入販売代理店を通して正規サービスへ依頼するのが通常です。
しかし予算や納期などもろもろの理由から、正規サービス以外にオーバーホール先を探している場合には、優秀な信頼できる腕時計修理専門店へ依頼するのがおすすめです。
しかし、腕時計修理専門店の場合は、修理店によって技術にバラつきがあるので十分に注意・検討を怠らず、信頼の置ける技術の優秀な修理店を選択することが一番重要になります。
そのため事前にできる限りの情報を集め、腕時計修理専門店に関する基礎知識を十分に身に付けてから、間違いのない修理店を選ぶようにすることが大切です。
依頼後に品質で後悔することの無いように、本当に信頼の置ける腕時計修理店を見つけ、匠の技術を持つ本物の腕時計修理技能士が手掛ける高品質なオーバーホールを、カブリル・ドウ・カルティエで体験してください。