世界のファッションブランド、特に老舗で一流の栄誉を獲得しているブランドは必ずと言ってよい程、自社アイテムの重要項目として腕時計を位置付け、展開しています。
1856年にイギリスの洋服仕立て業を営んでいたトーマス・バーバリーが、イギリス・ハンプシャー州、ベイジング・ストークに自身のブティックを立ち上げたのが、世界的ファッションブランドとして知られるバーバリーの始まりです。
今までの既製服に満足していなかったバーバリーは、当時農民たちが衣服から汚れを守るために着用していたコートに着目し、撥水・耐久性に優れ汚れにくさを追求した新素材「ギャバジン」を発明、新たなデザインのコートの開発を実現し、品質の高さが評判となり、着実にイギリス国内で人気を集めるようになります。
これが世界的にバーバリーの名を知らしめることとなるトレンチコートの原型となります。
その後バーバリーは次々と独自の技術で耐久性に優れたアイテムを発表、動きやすい機能性と高い耐久性は冒険・探検家などプロフェッショナルにも高い評価を獲得、一躍ヨーロッパのトップブランドに躍進するのです。
1900年代に入るとバーバリーは服飾以外に取り扱いアイテムを拡充し、コートのみならず、トータルファッションブランドとしてあらゆるアイテムを開発していきます。
腕時計もこの時期に取り扱いアイテムに加えられ、非専門業者な事を利点とし、時計大国スイスのムーブメン製造メーカーと提携、自身はデザインの開発に集中し、高品質と高いファッション性を両立した腕時計を開発し、人気を博します。
バーバリーの腕時計は伝統的なデザインを強調したヘリテージコレクションが持ち味で、シンプルなデザインに当初は代名詞といえるバーバリーチェックをあしらい、格調高い腕時計に仕上がっているのが特徴です。
日本への上陸は1965年、日本の総合商社三陽商会が輸入元となり、全国の百貨店を中心にブティックが登場します。
2000年以降は地域ごとに分かれていたブランドラインを1本に統合し、日本では残念ながら2015年に三陽商会とのライセンス契約が終了、日本のマーケットからバーバリーのアイテムは姿を消すことになります。
現在は、大手ファッションブランド「フォッシル」社がバーバリーの輸入を開始し、取り扱い百貨店や輸入時計販売店で購入する事が可能になりました。
しかし、バーバリー本社の公式サイトに腕時計の紹介はなく、現状、正規サービスは存在しませんので、取り扱い百貨店や輸入腕時計専門店等からバーバリーの腕時計はアフターサービスが可能です。
そんなバーバリーのオリジナルデザインと高精度ムーブメントを搭載した腕時計も、定期的なメンテナンスを怠り使用を続けると、最高の状態を発揮することはできず、精度や動作に異常をきたし、最悪の場合動作しなくなり価値を失うことになります。
このような最悪の事態を避けるため機械式はもちろん、クォーツ式腕時計であっても、定期的なメンテナンスは必須事項であり、特に防水検査を含んだオーバーホールは数あるメンテナンス作業の中でも基本中の基本といえ、数年に一度必ず行わなくてはならない重要な作業です。
現在、バーバリーのメンテナンス・オーバーホールについては、全国の正規輸入販売代理店が受付窓口となり、現在の輸入元・フォッシル社経由のサービス・エフジェィサービスセンターが作業を担当する形になります。
しかし、もろもろの事情から正規サービスを利用しない人も多く、そういった人は高い技術を持つ、信頼の置ける腕時計修理専門店に頼む方法もあり、おすすめの方法です。
ここでは、バーバリーの腕時計に関するオーバーホールについて、正規サービスと腕時計修理専門店の対応に関する違いを紹介していきます。
バーバリーの腕時計をすでに所有している方も、新たに購入を検討している人にも有益な情報がありますので、是非この機会に目を通してください。
Contents
バーバリーの腕時計を良好な状態で使用するには、どの時期でメンテナンスに出すべきか
高品質・高精度のスイス製ムーブメントを採用しているバーバリーの腕時計を良好なコンディションで使い続けるためには、どの時期でメンテナンスに出すべきなのでしょうか。
全国の輸入販売店や日本担当サービス・エフジェィサービスセンターでは、バーバリーの腕時計に搭載されている機械式ムーブメントは最低で3~5年ごと、クォーツ式ムーブメントでも7~8年ごとに防水検査・オーバーホールが必要と強く推奨していますので、目安にすると良いでしょう。
正規サービスにバーバリーの腕時計をオーバーホール依頼するとどのくらいの期間と料金がかかるか
高品質・高精度のスイス製ムーブメントを採用しているバーバリーの腕時計を、日本担当サービスへオーバーホール依頼するといったいどのくらいの期間と料金がかかるのでしょうか。
バーバリーの場合、オーバーホール料金は全て見積り制をとっており、公式に明確なオーバーホール料金を提示していません。
受付に関しては全国のバーバリー取り扱い百貨店や、輸入時計専門店が窓口で行っていますが、店舗によって対応が異なるため、現在バーバリー輸入元であるフォッシル社経由のサービス・エフジェィサービスセンターへ依頼する形になります。
また、受付可能なモデルについてですが、現在メンテナンス可能なモデルが限定されており、ケース裏に記載されているモデルNoが、BU-・BBY-から数字刻印されているモデルのみになり、それ以外のモデルはメンテナンス不可になっています。
納期については最低約1ヶ月~2ヵ月以上となっており、日本で作業できない場合は本国送りになり、場合によってはメンテナンス不可で返却もあり得ますので、依頼の際は注意が必要です。
日本担当サービスへバーバリーの腕時計をオーバーホール依頼するメリット
- 現行輸入元サービスへ時計を預けるので安心感が高い
- 日本にサービスセンターがあるので確実な作業が期待できる
- 受付モデルに制限があり、モデルNo.BU-・BBY-から数字刻印されているモデルのみ作業可能
直接日本担当サービスへ問い合わせをしたい場合
エフジェイサービスセンター 住所:神奈川県横浜市神奈川区守屋町3-9 安田倉庫A号ビル2F 営業時間:8:00~18:00 土日祝日休み TEL:03-5992-4611(メンテナンス受付はWeb・郵送のみ・直接持ち込みは不可)
正規サービスよりも対応が柔軟で確実にオーバーホールしてくれる腕時計修理専門店とは
バーバリーの腕時計をオーバーホールする際、納期・料金が見積りで事前に確認できない等の事情で、日本担当サービスを利用せず他のオーバーホール先を探している場合は、優秀な技術を持った信頼の置ける腕時計修理専門店に依頼するのが良いです。
時計修理専門店のメリットは日本担当サービスより安くオーバーホールの依頼ができる事、日本担当サービスでは現在メンテナンスできないモデルでも作業可能な事、デメリットは修理店によって時計修理の技術にバラつきがある事が挙げられます。
そのため優秀な技術を持った技術士が在籍する修理店へお願いするのが必須です。
修理専門店によってオーバーホール料金にバラつきがありますが、平均相場をバーバリー日本担当サービスの対応と比較してみましょう。
バーバリー腕時計搭載ムーブメント仕様 | 修理専門店 | メーカー依頼 |
---|---|---|
クォーツ式ムーブメント | 21,000円~(基本料金) | 受付作業できるモデルが限定されモデルNo・BU-4桁の数字・BBY-4桁の数字が刻印されたモデルのみ作業可能・他のモデルは受付不可 |
クォーツ式クロノグラフ | 31,000円~(基本料金) | 同上 |
機械式自動巻きムーブメント | 29,000円~(基本料金) | 同上 |
旧型・アンティークモデル | 応相談・要見積り | 同上 |
このような料金相場になっており、日本担当サービスの対応と比較すると、基本料金が設定されており良心的です。
納期の方も日本担当サービスだと約一ヶ月~2ヶ月以上かかるところを約3~4週間で納品してくれるので、かなり便利で利用しやすくなっています。
しかし、バーバリーの腕時計に搭載されているムーブメントは、高品質・高精度のスイス製ムーブメントで精密・複雑な構造ですので、腕時計修理専門店へお願いする場合には優秀な技術を持ったお店へ依頼する必要があり、注意して修理店を選択することが重要になります。
本当に信頼の置ける高い技術を持つ腕時計修理専門店と出会うためには
わが国日本は腕時計製造・修理技術について世界最高峰のレベルを持ち、腕時計技術士の数も多いことから腕時計修理専門店も多数に及び、海外製複雑腕時計でも、簡単にオーバーホールや修理が依頼できそうと思いがちです。
しかし、本当に信頼の置ける高い技術を持った腕時計修理専門店となると、数は非常に少なくなり、見つけ出すのにかなり努力が必要になります。
さらにコマーシャルや店舗の規模などでは全くどこの修理店が良いのか全く見当が付きません。
これについては独自に調べて、インターネットやSNSで実際に修理店に依頼した人の口コミを見たり、その修理店に在籍している腕時計技能士が資格を持っているかどうかに注目すると良い結果が出ます。
幸いなことに日本では腕時計技術士が取得可能な国家資格があり、名称が時計修理技能士という資格で、技術士のグレードを見極める良い手段です。
大きな目的は腕時計技術士の技術向上にあり、3級から資格がスタートし、2級、1級と段階が上がっていきます。
最上資格は1級時計修理技能士で、権威も高く、最も取得困難な難易度の高い資格です。
特に1級時計修理技能士は上級資格として登録されている資格なので、1級腕時計修理技能士が在籍している修理店は技術が高くかなり信頼度が上がります。
しかし実際の作業で必ず1級腕時計修理技能士が自分の腕時計を担当してくれる訳ではないので、店舗に来店した際には直接技術士と面談して、作業の詳細を事前に確認する事が賢明です。
バーバリーの腕時計を腕時計修理専門店にオーバーホール依頼するメリット
- 日本担当サービスより柔軟な対応で依頼・相談がしやすい
- 優秀な1級腕時計修理技能士が担当すれば日本担当サービスとオーバーホールの質は同じ
- 日本担当サービスでは作業できないモデルもオーバーホール受付が可能
腕時計修理専門店への依頼なら
クラフトワーカーズがオススメ!
腕時計修理専門店へ依頼を考えているのであればクラフトワーカーズがオススメです。
クラフトワーカーズでは以下のような特徴があります。
- 複数の修理専門店にまとめて見積もりがとれる
- メーカーやデパートよりも料金が安い
- 最短で3週間と納期が早い
- 担当する職人が選べる
- 時計修理技能士1級など全ての職人が資格を保持
- 修理後の保証が1年間と安心
- 交換部品があった場合にはメーカー純正部品を使用している
- 見積・送料が無料
クラフトワーカーズでは、時計情報を記入するだけで複数の修理専門店の優秀な職人に、纏めて見積もりをとり、料金や納期を比較して選ぶことができるサービスです。在籍している職人は全員時計修理の資格を所有しているため一定の技術以上を持ち合わせた職人だけになります。
未熟な人間が時計をメンテナンスする事はありません。
1年間の保証が設けられメーカーより安い金額で優秀な職人にオーバーホールを行なってもらえるので、正規メンテナンスでないとイヤだ!という方でない限りは、是非使ってみてください。
職人を選ぶ事ができる仕組みは、時計修理業界初になります。
クラフトワーカーズの評判を確認する
実際にオーバーホールを行う職人とダイレクトにやり取りができるので、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できます。
オーバーホールをご検討の方へ
クラフトワーカーズなら全国どこからでも
安心して依頼ができます。
-
修理料金を
比較できる職人全員に一括見積りで
料金比較ができます。 -
安心して
依頼ができるわからない事は直接職人に聞いて解決。
だから安心して依頼ができます。 -
修理後の
安心サポート全ての時計に
1年間の動作保証がつきます。 -
WEBから簡単
「まとめて見積り」「まとめて見積り」なら、住所や電話番号の入力なし。時計を送らずに概算見積りを作成します。
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資格を持つ
職人が在籍優れた技術でリーズナブルに
オーバーホールができます。 -
梱包キットを
無料提供全国どこでも時計の梱包キットを
無料で提供。
着払いで修理店へ送るだけ。
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日本担当サービス以外にバーバリーの腕時計をオーバーホール依頼する場合信頼の置ける優秀な腕時計修理専門店に依頼すると確実
バーバリーのような、優秀なスイス製ムーブメントを搭載し、独自のケースデザインを持つ腕時計を、オーバーホールする際は輸入販売代理店を通して、日本担当サービスセンターへ依頼するのが通常です。
しかし予算や納期等、様々な問題で日本担当サービス以外のオーバーホールを検討している場合は、優秀な腕時計修理専門店へ依頼するのがおすすめの方法です。
しかし、腕時計修理専門店の場合は、修理店によって技術にバラつきがあるので十分に注意し、検討した上で信頼の置ける優秀な修理店を選択することが大切になります。
そのため事前にできる限りの情報を集め、腕時計修理専門店に関する基礎知識を十分に身に付けてから、修理店を選ぶようにすることが最も重要です。
依頼後に品質で後悔することの無いように、本当に信頼の置ける腕時計修理店を見つけて、素晴らしい技術を持った、本物の腕時計修理技能士を見つけて、バーバリーの腕時計で高品質なオーバーホールを体験しましょう。