現在、時計の主流は腕時計となり、駆動方式も機械式からクォーツ式、さらにはスマートウォッチ・電波時計・ソーラーシステムと多様化が進んでいます。
時計が発明された黎明期には、駆動方式は機械式のみであり、優れた時計職人が手作りで芸術的な機械式時計を生産していました。
都会の形も建物などに取り付ける大型時計から室内に置ける卓上時計に進化し、さらに17世紀ごろには、身に着けて携帯できる懐中時計が発明され、人々にとって時間と時計は密接な関係を築き、正確な時刻をいつでも知ることができるようになりました。
そして近代になり各国で起きた戦争を契機として、腕時計が発明され軍人の間で普及、実用的で便利な腕時計は戦後、一般市民の間で急速に普及し、現在の全盛期を築き上げました。
その後、革新的な技術の進歩により腕時計は劇的な進化を遂げ、過去に主流であった機械式時計は衰退することとなり、クォーツ式・スマートウォッチ・電波時計など新たな腕時計が主流になっています。
しかし、近年機械式時計に対する趣味品としての再評価が高まりを見せ、趣味人の間で機械式腕時計や懐中時計が注目されている傾向です。
特に懐中時計は世界的に価値が上昇し、少数ですが懐中時計を生産するブランドも復活しており、日本にも少数ですが専門店も出現、趣味品として懐中時計の価値が上昇しブームになっています。
さらに日本でも懐中時計を製造しているメーカーが存在し、老舗のセイコー・シチズンなどが製造を続けています。
中でも腕時計を初めて国内生産する事に成功した老舗ブランド、セイコーは現在も懐中時計のモデルを販売しており、また、過去に生産された機械式アンティークモデルがマニアの間で人気を呼び、専門店や中古市場では高額取引され、注目の的です。
しかし、機械式アンティークの懐中時計は製造がすでに終了しているものがほとんどで、良好なコンディションを維持するには、定期的なメンテナンス・オーバーホールを施すことが不可欠です。
セイコーでは、腕時計やクロック・懐中時計など、メンテナンスに必要な部品を可能な限りストックしており、最大限メンテナンスできる体制を取っています。
ですが、旧式モデルや交換パーツが無くなってしまった場合に関しては、メンテナンスができないものもあり、旧式な懐中時計を所有している場合は確認が事前に必要です。
そのような事情から、旧式のセイコー懐中時計を所有しているユーザーには、行きつけの優秀な時計修理専門店を利用している人も多くおり、おすすめの方法と言えます。
ここでは、セイコー製懐中時計のメンテナンス・オーバーホールについて、正規メーカーサービスと時計修理専門店による対応の違いについて紹介していきます。
セイコー製懐中時計をすでにもお持ちの方も、興味を持ちこれから購入を考えている人にも為になる情報がありますので、是非ご一読ください。
Contents
セイコー製懐中時計を長期間快適に使用するためにはどのくらいの頻度でオーバーホールする必要があるのか
セイコー製懐中時計は現在製造されているモデルを除いて、ほとんどが旧式の機械式ムーブメントを搭載した、製造がすでに終了したモデルになっています。
機械式ムーブメントは構造上、定期的なメンテナンスが必要で旧型モデルになればなるほど、その頻度は多くなります。
全国の懐中時計専門店やセイコー正規カスタマーサービスでは、セイコー製懐中時計に搭載されているムーブメントは旧式の機械式で最低3~5年ごと、現行モデルのクォーツ式ムーブメントでも7~8年ごとにオーバーホール・メンテナンスが必要と推奨していますので、参考にすると良いです。
セイコー製懐中時計を正規サービスへオーバーホールの依頼をした場合どのくらいの期間と料金になるのか
精密且つ複雑な構造の機械式ムーブメントを使用している、セイコー製懐中時計をセイコー正規サービスにオーバーホール依頼した場合、いったいどのくらいの金額と納期がかかるのでしょうか。
現在、セイコーの各種時計製品のメンテナンス・オーバーホールは正規サービス・セイコータイムラボが行っています。
セイコータイムラボでは、セイコーが今まで発表したすべてのモデルに対して、できる限りのメンテナンス・修理作業が行える体制を取っています。
しかし、旧式・アンティークの懐中時計に関しては、すでに部品ストックが無いものも多く、ムーブメントの状態によってはメンテナンス・オーバーホールができない機種もあるので、依頼の際は事前に問い合わせが必要です。
オーバーホールの依頼に関しては、懐中時計の場合、全て見積り扱いとなり、全国のセイコー正規販売店に持ち込むか、セイコータイムラボに電話かWebサイトより申し込みを行い、郵送する形になります。
納期は見積りも含めて約1ヶ月~2ヶ月ほどかかり、旧式モデル・機械式ムーブメントに関しては部品保有が無い場合、修理不可となる場合もありますので、依頼の際は注意が必要です。
セイコー製懐中時計を正規サービスへオーバーホール依頼するメリット
- 正規専門サービスセンターで全ての作業を行うため安心できる
- 料金については全て見積りとなり正規販売店かWebサイト・正規サービスに申し込み
- 機械式ムーブメント搭載の旧モデルはムーブメント内部を見てからの判断になり、納期も長く料金が高額になり部品が無い場合修理不可の可能性もあり
直接正規サービスへ問い合わせをしたい場合
セイコータイムラボ株式会社 住所:東京都江東区新大橋1-12-13 TEL:03-5624-2111 営業時間:9:00~17:30 土日祝日休み
正規サービスで修理不可のモデルもオーバーホールできる可能性が高い腕時計修理専門店とは
セイコー製懐中時計の場合、すでに製造を終了し旧モデルとなっている機械式ムーブメントを搭載している懐中時計が多いため、正規サービスではオーバーホール・メンテナンスができないものもあります。
そこでユーザーの中には信頼の置ける高い技術を持った、時計修理専門店に依頼する人も多いです。
大きな理由としては修理専門店の選択によっては、オリジナルの部品をストックとして持っていたり、一から部品を作り起しする店舗もあり、正規サービスで作業不可なモデルもオーバーホールしてもらえる可能性が高いことが挙げられます。
時計修理専門店のメリットは正規サービスより安くオーバーホールの依頼ができること、デメリットは修理店によって時計修理の技術にバラつきがある事です。
ですので修理専門店の選択は重要事項で、失敗の無いお店選びが大切になります。
修理専門店によってオーバーホール料金にバラつきはありますが、セイコー製懐中時計のオーバーホール料金平均相場を調べて見ましょう。
セイコー懐中時計搭載ムーブメント仕様 | 修理専門店 | メーカー依頼 |
---|---|---|
クォーツ式ムーブメント | 15,000円~(基本料金) | 要見積り |
機械式ムーブメント | 22,500円~(基本料金) | 要見積り・旧式ムーブメントは状態・交換部品の有無で作業愚化の場合あり |
このような料金相場で、正規サービスの対応と比較すると基本料金が設定されているので、親切な対応になっています。
また、優秀な修理専門店なら、正規サービスでは対応できないモデルも、場合によっては部品を作り起しするなど柔軟な対応で、オーバーホールできる可能性が高いです。
しかし、修理専門店にセイコー製懐中時計を預ける場合は、機械式時計に対する豊富な知識と豊かな経験も積んでいる事が要求されるので、優秀な技術と施設を持った信頼の置ける店舗へ依頼する必要があり、十分吟味して修理店を選択することが大切になります。
本当に信頼の置ける高度な技術を持った時計修理専門店と出会うには
日本には時計大国スイス・ドイツと並ぶ高度な時計製造・修理の技術があり、そのレベルは世界最高品質といわれています。
さらに時計技術士の数も多く、選択に悩むほどの時計修理専門店があり、一見簡単にオーバーホールや修理ができると考えがちになります。
しかし、本当に信頼できる高度な技術を持った技術士が在籍する時計修理専門店となると、数は非常に少なく、見つけ出すのにかなりの労力がかかり、苦労すること必須です。
さらにコマーシャルや店舗の規模などでは、どこの修理店が本当に高い技術を持っているのか情報が乏しく、自分でインターネットやSNSの実際に修理店に依頼した人の口コミを見る・その修理店に在籍している時計技能士の取得している資格に着目するなどの方法が一番確実な方法です。
幸い日本は時計技術士が取得可能な国家資格があり、名称が時計修理技能士という資格で、目的は時計技術士の技術向上にあり、3級から資格がスタートし、2級、1級とグレードが上がり、最上資格は1級時計修理技能士になります。
1級時計修理技能士は権威も高く最も取得困難な難易度の高い資格になっており、優秀な修理専門店を見極める一つの目安になるでしょう。
さらに1級時計修理技能士は上級資格として登録されている資格になり、経験豊富な1級時計修理技能士が在籍し、設備も整っている修理店は技術が高く信頼が置けるといえます。
ですが実際の作業で、必ず優秀な1級時計修理技能士が自分の腕時計を担当してくれる訳ではないので、店舗に来店した際には必ず担当技術士と面談を行い詳細を確認することが重要です。
セイコー製懐中時計を優秀な時計修理専門店にオーバーホール依頼するメリット
- 正規サービスで断られた時計でも柔軟に対応してくれ安心
- 優秀で経験豊かな1級時計修理技能士が担当すれば正規サービスで修理不可だった時計でもオーバーホールができる可能性が高い
- オーバーホール料金も正規サービスより大幅にお得で仕上がりの内容も変わらない
腕時計修理専門店への依頼なら
クラフトワーカーズがオススメ!
腕時計修理専門店へ依頼を考えているのであればクラフトワーカーズがオススメです。
クラフトワーカーズでは以下のような特徴があります。
- 複数の修理専門店にまとめて見積もりがとれる
- メーカーやデパートよりも料金が安い
- 最短で3週間と納期が早い
- 担当する職人が選べる
- 時計修理技能士1級など全ての職人が資格を保持
- 修理後の保証が1年間と安心
- 交換部品があった場合にはメーカー純正部品を使用している
- 見積・送料が無料
クラフトワーカーズでは、時計情報を記入するだけで複数の修理専門店の優秀な職人に、纏めて見積もりをとり、料金や納期を比較して選ぶことができるサービスです。在籍している職人は全員時計修理の資格を所有しているため一定の技術以上を持ち合わせた職人だけになります。
未熟な人間が時計をメンテナンスする事はありません。
1年間の保証が設けられメーカーより安い金額で優秀な職人にオーバーホールを行なってもらえるので、正規メンテナンスでないとイヤだ!という方でない限りは、是非使ってみてください。
職人を選ぶ事ができる仕組みは、時計修理業界初になります。
クラフトワーカーズの評判を確認する

実際にオーバーホールを行う職人とダイレクトにやり取りができるので、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できます。
オーバーホールをご検討の方へ
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無料提供全国どこでも時計の梱包キットを
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着払いで修理店へ送るだけ。

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セイコー製懐中時計のオーバーホールを正規サービス以外で行う場合は優秀な技術を持った時計修理専門店に依頼すると安心
セイコー製懐中時計は旧式で製造が終了した機械式ムーブメント搭載のモデルが多く、オーバーホールを正規サービスへお願いしても、全て見積りとなり高額になる可能性が高く、ムーブメントの製造時期によってはオーバーホール不可になり戻されるケースもあります。
こういった場合には優秀で高度な技術を持ち、施設や設備も整った時計修理専門店に持ち込むと、正規サービスで出来なかったオーバーホールも可能になる場合があり、一つの方法としておすすめです。
ですが、時計修理専門店の場合は、修理店によって技術にバラつきがあり、十分に注意・検討を怠らず、本当に信頼の置ける技術の優秀な修理店を選択することが最も重要になります。
そのため事前にできる限りの情報を集め、時計修理専門店に関する基礎知識を十分に身に付けてから、間違いのない修理店を選ぶようにすることが大切です。
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